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80話 アウレ連邦11

80話 アウレ連邦11


〜ルラー到着四日目〜

ヴィゾーちゃんに乗って二時間、目的地はコーゴ鉱山、ハーピーの群れの緊急討伐のクエストに向かっている。


被害が出たのは今朝、鉱石の発掘現場の仕分けをしている人達にハーピーの群れが襲いかかってきて、怪我人が多数出たので鉱山の採掘が止まってしまった。

ハーピーの討伐や撤退がない限り鉱山の再開は難しい。


ハーピーは女性の頭に胴体、鳥の翼と下半身、鷲の鉤爪のモンスター。飛行しながら鉤爪で襲い掛かってくるだけでもやっかいなのに、吐き出す粉塵が人の呼吸器を狂わせる。

粉塵に長期間晒されたり、治療が遅れると様々な後遺症が出る。

モンスターランクは三



二週間程の自由な時間ができたから、何かクエストでもしようかな〜って思って冒険者ギルドに行ったら、緊急クエストが発令されていた。

参加条件はギルドランクニ以上、風魔法・光魔法を使えるのがのぞましい。

既に二パーティ出発しているけど、魔法使いが少ないから、私とヴィゾーちゃんも討伐に向かう事になったんだ。



コーゴ鉱山までの道は比較的安全と言われているのと、先行しているパーティー達がモンスターを討伐してくれたおかげで、モンスターに会う事なく進めた。

コーゴ鉱山手前の宿場町に到着すると、嫌な空気に包まれていた。

実際の空気汚染という事じゃなくて、全体の雰囲気というか、、、何かどんよりと疲れ切った感じがする。

心なしかルラーよりドワーフの原種人が少なくて混血人が多い気がする。

ギルドから指定された集会場に行くと、既に他のパーティーが待機していた。


室内に入るとパーティーの何人かがこちらを見てきた。残りは無視をしているというより、討伐作戦をたてている途中で、区切りが悪いっといった様子。

「こんにちは。ハーピー討伐クエストを受けて来たメティス・ラヴァルです。」


挨拶をすると、話をしていた残りの人がこっちを向いて、その中の一人が手招きしてきた。


「こんにちは、ラヴァルさん。

ワッチはワルプスの爪のリーダー、ウィディェックじゃ。よろしくの。」


「ウチはティーシィーの泉のシーナ、よろしくね。」


ヴィディェッグさんは、頭ツルツルの髭の生えたマッチョおじいさん。目が爬虫類っぽいから混血人かな?ガントレットを装備していて、拳の所が更に主張の強めの装備になっているから、多分武道家かな?

シーナさんはドワーフ族の女性らしくしっかりとした体つき。大楯をもっているから守備系の職業だと思う。騎士かな?


「早速だが、ラヴァルさんは魔法は使えるのか?」


「あ、はい。私は樹魔法が使えます。従魔が風と光を使えます(めんどくさいから樹は省略)」


「おお!それは助かるな。ワッチのパーティーは全員が武道家じゃから、遠距離攻撃が苦手での。シーナさんの所の魔法使い一人だと、負担が凄いなと考えてたところなんじゃ。」


「そうなのよ。ドワーフ族は魔力が低いのと、魔法使いがなかなか発現しないのよね。。。

ウチの所は騎士一人魔法使い一人他は長斧使い。全員ドワーフ族。魔法使い以外魔力が少なくて、遠距離攻撃は苦手なのよね。

ハーピーは確認できたので三十匹、その中にハーピークイーンが一匹いるの。なんとか地上に落とせないかな?」


「うーん。そうですねぇ。。。

一度に三十匹となるとかなり難しいと思います。仮に落とせたとしてもトドメを刺し切る前にまた空中に飛んでいっえしまうと思いますよ。」


「そう、、、ハーピーのやつら乾期になるといつも現れるの!雨期は全然来ないのに、、、」


「ん?どうして雨期には来ないんですか?」


「あいつら羽が濡れると飛べなくなるのよね。

だから、乾期にばっかり現れるの。」


「なるほど。なるほどね。。。雨が弱点、、、」


「雨季を待つなんてできないし、雨なんて降らせれんからのぉ、、、なるべく早く解決してやりたいじゃけどのぉ〜」


「、、、多分いけると思いますよ。ちょっと魔法使いさんも呼んでもらってもいいですか?」




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