70話 アウレ連邦1
70話 アウレ連邦1
冬を超えて春になり、騎士専門学校の二年生になった。
去年の夏の終わりに卵から孵ったヴェデルという陸駆系の鳥型モンスターのヴィゾーちゃんも大きくなって、今では三時間なら騎獣できるようになってる。
鞍と鐙はワイバーンの素材を中心に使って、座り心地は長時間乗ってもお尻が痛くならないように、父さんに拘って作って貰った。
手綱はヴィゾーちゃんの親の翼から作ったやつで、私の意志も心なしか伝わりやすい気がする。
あ!そうそう、テイミングは育ててる間にできちゃったよ。
そしてそして、普通は風属性の魔法を使えるんだけど、光と樹も使えるのが分かったの!!
まだどの程度使えるかわからないけど、かなり有能なんだよ!さすがヴィゾーちゃん。
光魔法がかなり使えて、回復魔法も使えるようなら、将来かなり助かるけど、まぁ、そこは高望みはしないように!だよね。
学校は去年の後期から引き続き週三日登校して、残りは自由にしていい。
一年も王都にいると、第一職業にちなんだ所で働き出す人もいるけど、大半が将来騎士の特性を活かせれるように、冒険者として腕を磨いている。
私も将来、学者兼冒険者として活動してできるように戦闘の腕を磨くのもそうだけど、武器や防具の充実させるようにしているの。
武器は一本鞭と片手斧を使っているけど、鞭はそれ程でもないけど、片手斧はだいぶ刃が傷んできている気がするんだ。
刃物は使い込んで行くと切れ味は悪くなるし、刃こぼれをおこして、メンテナンスをしていてもいつか寿命がきてしまう。
じゃあダメになったら、店売りのちょっといい武器に買い換えればOK!といかないのが今の悩みで、去年の春に売り出したばかりのマァリッシュだから、まだそこまで普及してなくて、どうしても剣や槍とかのメジャーな武器と違って、素材の種類が少ないんだよ。
マルゴ商店以外での取り扱いも少ないし、、、
まぁ幸い修復したり強化したりできるから、まだなんとかもつけど、もし旅先でマァリッシュがダメになった時、あまりにも普及してなかったら、その場で買えなくて替えがなくなっちゃう。
ヒヒイロカネやオリハルコンは自動修復機能があったり、アダマンタイトは刃こぼれしないぐらい硬い。
けど、超超超希少鉱物だから、普通の冒険者が手に入れる事なんてできないくらい高い。
それこそ奇跡的にダンジョンでその素材の武器を発見するとかじゃないと。
けど、都合良く私が使ってる片手斧マァリッシュの〜なんて有り得ないし。。。
それに、もし奇跡的にヒヒイロカネやオリハルコンやアダマンタイトの鉱物を手に入れたとして、それを鍛冶できる人がほとんどいない。鍛冶が得意なドワーフ族ならできるらしいけど、、、
父さんならできそうな空気感あるけど、まぁその前に鉱物を手に入れないと前提条件がなにもない。
そういえば、雪のインビシの尻尾から、雷魔法が出る魔道具を作って貰ったよ!
今後の装備の自由度を高める意味もあって、形はブレスレット型にしてもらって、左手に装備してる。
片手斧マァリッシュで戦闘する時、左手が殴りで右手に武器を持つから、左手で雷撃が使えるようにね。
ちなみに、自分にダメージがいかないように左手のグローブは耐魔性が高いやつを買った。
それ以外にも胴体の防具やアンダーシャツをちょこちょこっと買ってアップグレードして、父さんにこっそり強化してもらったよ。




