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6話 お買い物3

6話 お買い物3


お会計を済ませると、根明赤髪君が合流してきた。


「やぁやぁやぁ!いい買い物はできたかいっ?」


「ぅん。鉄の線鞭を買ったよ」 


「おおっ!面白い武器にしたなっ!経験があるのかっ?」


「いや、ないよ。けど、ここの店員のお姉さんが教えてくれるから、勇気を出して買ったんだよ。」


「お姉さんって、さっき接客していた黒髪ロングの人かっ?」


「うん。そうだよ。美人さんだよ!いいだろ〜。」


「いいなぁっ!あの人相当強いぞっ!その人が教えてくれるなんて、羨ましいぞっ!」


「いや、あの、美人の件は?ていうか、なんで強いってわかるの?手押し相撲どころか、会話すらしていないのに。」


「手押し相撲??立ち方だよっ!歩く時も重心がどこにあるかすら分からないレベルだったっ!多分ウチの母親より強いんじゃないかっ?!」


「母親って冒険者ギルドのギルドマスターだよね?」


「あぁ、元々はランク五の冒険者だったらしいっ!なぁ、俺もその訓練に行っていいかっ?」


「ひぇ〜凄い人じゃない。やだ!そこは自分で交渉してください〜。私はお姉さんと二人で訓練するんだもん。ところで、君は買い物終わったの?」


「あぁ、終わったっ!消耗品を少しと、今後の武防具の候補を見た感じだっ!ガントレットは見れたけど、トンファーが見当たらなかったっ!」


「ガントレットは腕の防具だよね?!トンファー?は確か東洋の武器だよね?」


「おお!!!流石っ!博識!!そう、ガントレットは防具だなっ!それで攻撃を受け止めようかと思ったが、受けると身体が止まってしまうっ!そうなると、間合いの関係でジリ貧になってしまうっ!

それに似た東洋の防具で籠手というモノがあるらしいが、王都にはおいてなかったっ!

盾を持って、それで殴ろうかと思ったが、関節技が使えなくなるから、攻撃が単調になり、読まれやすくからなしだっ!

そもそも、無理に盾を持たなくてもいいなと思うっ!

トンファーは武器であり防具にもなるっ!木材を圧縮して作るから、相当硬く重たくなるかわりに、刃物にも負けなくなるっ!魔物の骨や牙を素材にする場合もあるらしいが、その圧縮ができるのは、凄腕の錬金術師しか無理らしいっ!」


凄腕の錬金術師、、、自称天才錬金術師なら知っている。自称天才、いや、実際身内贔屓なしで天才なんだよね、父さんは。

錬金術師の使う魔法陣をいくつも開発しているし、迷宮品でしか存在しなかった収納容量が見た目より多い、マジックバックを友人との酒の席で「多分こうじゃないかな?」という感じで再現し(父さん曰く、もっと入るようにできたけど、戦争に使われたら嫌だから、程々にしたそうだ)それを全世界に無料公開した。また、王国では、15歳になると一つ。専門学校を卒業すると追加で一つ支給される。しかも今から行くマルゴ商店の工房にお勤めである。


「ぁぁ、だから今からマルゴ商店の工房に行くの?錬金術師を探しに。」


「いや、それとは別だっ!そもそもトンファーにイメージが傾いたのは、さっきだからなっ!工房には母親の友人が勤めてるらしく、王都に行ったら挨拶するようにと言われているっ!」


「そうなんだ。トンファーが欲しくなった時にお願いできるといいね。」


「そこまでは欲張りすぎだっ!それに、もしその方がしてくれるとしても、依頼料が恐ろしいっ!とても15歳に払える金額じゃないなっ!」


「もしかして、装備品は身の丈に合ったものじゃないとダメってやつ?」


「!!!母親と同じ事を言うんだなっ!」


「なんか、ウチの両親もだし、さっきのマルゴのお姉さんもそうだけど、みんな装備品は身の丈に合ったもの使うんだよ!って言うんだよ。冒険者の共通認識なのかな?」


「ハッハッハッ!凄いなそれはっ!共通認識かどうかは知らないが、凄いって思える人達が口を揃えて言うんだからっ!守った方がいいんだろうなっ!」

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