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58話 夏休み9 アカツキの迷宮

58話 夏休み9 アカツキの迷宮


フロアボスと戦った所から更に奥に進むと、ギルドにあった魔力測定をした水晶の二回り大きいモノがあった。


「じゃぁメティス。これに手をかざして魔力登録しておきなさい。そうすれば次来た時はこの部屋に転移する事ができるぞ。」


「は〜い。」

手をかざすと柔らかい光が広がり、消えていった。


「よし、大丈夫だな。じゃあ家に戻ろうか。」


「うん。」


「次はもう一度水晶に手をかざして、入口と念じれば戻れるぞ。逆にここに来たい時は五階層と念じればいい。」


「すごいよねー。なんでそんなのができるの?」


「さ、さぁ?父さんにもわからん。」


「え?!父さんにもわからないの?作れたりしないの?」


「ぇ、、、ぁぁ、、、む、無理だな。」


「えーこの水晶の中に浮かんでる魔法陣みたいなの?父さんなら解析できるんじゃないの?」


「あ、あぁ、、、そうかもしれんな。うん。」


「、、、」



あ、、、


多分この反応、、、


作れるんだな、、、



まぁ絶対作らないけど、作れるやつだよね。




手をかざすと、さっきと同じように柔らかい光が広がって、気が付いたら入口まで戻っていた。

場所は入口のすぐ横の道を入った所で、新人が間違ってここにこないように柵がしてあった。


外に出て時間を確認すると午後三時を少し過ぎたくらいだから、大体六時間くらい潜ってたのか。


帰りは行きと同じ騎獣で一時間かけて帰ったよ。



王都に着いて、すぐに家には帰らずに冒険者ギルドに寄って、素材を買い取ってもらう事にした。


ギルドに入ると、時間帯が少し早かったから、人はまばらで買取カウンターには数人しか冒険者がいなかったから、列に並んだら直ぐに呼ばれた。



「こんにちは、ラヴァル様。本日は買取でよろしいでしょうか?」

受付をしてくれたのは、冒険者登録をしてくれた時のお姉さん。登録した後もちょこちょこ受付してくれたりして、名前を覚えてもらえたんだよ。


「はい、よろしくお願いします。」


「では、ご提出お願いします。」


ダンジョンで狩ったモンスターの魔核をじゃらじゃらと出して行った。

モンスターが使っていた武器はモンスターのランクが低いと質が悪過ぎて持って帰っても買い取ってくれないし、ゴブリンは使える素材がないので有名だけど、コボルトも同じで、唯一毛皮がいけそうな気がするけど、王都は毛並みが綺麗なフォレストウルフが近くにいるから、コボルトの毛皮が人気がないらしい。

仮にフォレストウルフが近くにいなくても、そんなに需要もないんだけどね。


「まぁ、今日は多いですね。それにコレは、、、」


少し綺麗目の魔核を触りながらお姉さんが聞いてきた。多分ボブゴブリンのかな?

「今日はアカツキの迷宮に行ったんですよ。」


「あら、どなたとパーティを組んだんですか?」


「あ、父さんとです。」


「やぁ。久しぶりだな。」


「あら、お久しぶりです、モンモランシ・ラヴァル様。

こちらはお二人で狩られたのですか?」


「今回は私は同行と解体だけだな。五階層まではこの子一人で攻略したぞ。」


「!!

まぁ、素晴らしい。流石と言いますか。。。

では、推薦はどうしますか?」


「本人に聞いてみてくれ。」


「承知しました。

では、メティス・ラヴァル様。ギルドのランクアップが可能ですが、申請されますか?」


「え?!ギルドのランクアップ?!できるんですか?」


「はい。通常だとランク一からニへのアップには、一年の経験と一定の討伐数が必要になります。

しかし、ギルドマスター及びランクが高位の者の推薦があれば、ランクアップが可能です。

ランク三以降は特例はございません。

今回推薦人として、モンモランシ・ラヴァル様がなっていただけるようなので、条件を満たしております。」


「え?!父さんの推薦でいいんですか?」


「はい、モンモランシ・ラヴァル様のギルドランクは高位なので、条件を満たしております。」


「へぇー、、、」

チラッと父さんを見るとニコッと返された。

うーん。ランクいくつなんだろうこの人は??

受付の人に顔を覚えられてるぐらいだし、、、相当だよね、、、


「それで、どうしましょうか?ランクアップは。」


「あ!はい。お願いします。」


「承知しました。では、少々お待ち下さい。」

そう言ってお姉さんが一礼をして、席を離れて受付の奥に去っていった。



「ギルドのお姉さんと父さんって知り合いだったんだね!」


「うむ。一度討伐クエストを失敗したパーティーの後処理で、そのモンスターを鎮圧したら覚えられてしまってだな。」


「うん。」


「それ以降、毎年一回のクエスト消化する為に冒険者ギルドに来たら、呼び止められて、本当は薬草の納品でもいいのに、やたら高ランクのクエストを押しつけてくるんだ。」


「それは災難だね。けど、フォローするからだよ。

父さんが招いた種だからね。」


「うむ。まぁいい運動になるからいいんだけどな。それに、見返りとして錬金素材とか色々融通してくれるしな。」


んー高ランククエストをいい運動って、、、

本当規格外チートおじさん。

なのに本職は錬金術師、、、あれ?本職錬金術師だよね?違ったっけ?

仕事錬金術師だけど、第一第二職業なんなんだろう?

いや、どうせなんでもできるんだから、考えないでいる方がいいかも。



「お待たせしました、ラヴァル様。」


「はい!」


「こちらが新しいギルドカードです。ランクはニになります。引き続きこれからも冒険者としてのご活躍を期待しています。」


「ありがとうございます。

っというか今更なんですけど、こんなに早くランクがニになったら、周りからの目とか大丈夫ですか?アイツ生意気だなって目をつけられたりとか。」


「そうですね。周りからの目は少しあるかもしれませんが、一年を待たずにランクニになる冒険者は意外といます。親が高位冒険者である場合や、狩ってくる魔核が多く精力的に活動してくださる冒険者は、ギルドの受付からギルドマスターに報告し、ギルドマスターが推薦をするという流れもございます。」


「そうなんだ。ちなみに今年登録した人で私以外にもぅランクがニになった人はいますか?」 


「はい、いますよ。ラヴァル様と同じ学校の生徒さんにもいますよ。」


「そうなんだ!じゃぁ目立たないね!よかったです。」


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