56話 夏休み7 アカツキの迷宮
56話 夏休み7 アカツキの迷宮
充分休憩を取った後、フロアボスの部屋を覗くと
ボブゴブリンが三体いた
大剣、片手剣と盾、杖
ちなみにフロアボスは固定の相手ではなくて、ランダムらしい。
ただ、本当にランダムではなくて、今までの階層のモンスターと同じ系統になるんだって。
部屋は今までと同じ洞窟タイプ。だけど天井が高く、十メートルはあるんじゃないかな?
「うむ。最後としてはいい相手じゃないか!」
「スケルトンじゃなくてよかったよ。骨と刃物相性悪いもん。」
「はは、そうだな。で、どう戦う予定なのかい?」
「んーとりあえず近接狙うかなー。」
「ゴブリンマジシャンはいいのか?」
「うん。近接と戦ってたら、魔法使いにくいでしょ?確か使える魔法が土魔法で石を飛ばしてくるんだったよね?」
「うむ。そうだな。変異種でない限りな。」
「それなら、なんとかできるかな。」
「そうか。頑張りなさい。」
「はーい。」
フロアボスは奇襲がきかないから、堂々と歩きながら近づいていく。
杖が何かを唱え出すと
大剣と盾持ちが走り出した
盾持ちの方が足が早い。
盾持ちが剣を振りかぶった瞬間
魔力の高まりを感じて、身体強化をして大剣の方に急いで走る。
ドンっ!
元々いた場所には剣が振り下ろされ、大剣と逆の方には魔法が打ち込まれていた。
間一髪大剣の横薙ぎを滑り込んで避ける。
立ち上がり際に大剣の足を切りつける。
そのまま背後に回り込み、腕を切り付ける。
アワアワしながら、こっちを探してる。
ちょっとトロい子だね。
去り際にもう一度足を切りつける。
フォローに走ってきた盾持ちの攻撃を腕で受け止めて、脇下を切りつけて筋を断ち剣を落とさせる。逆手にもったマァリッシュを腹に刺して、腕を掴み背負い投げの要領で、大剣の方に投げ飛ばす。
絡まり合うようにもつれ倒れる二匹。
バックステップをして杖の魔法を避けて、加速しながら落ちてる剣を拾いあげて盾持ちの頭を潰す。
腹に刺さっているマァリッシュを回収して、一旦退避。
よし、一匹いけたね。
大剣と杖の位置を確認して、大剣に向かっていく。
なるべく大剣と杖が同じ線上になるように位置取りをしながら戦う。
大剣を受けるのは、重たさ的に危ないから、避けながら、足を中心に切りつけて、動きを鈍らせていく。
横薙ぎの攻撃がきたのを大きくバックステップで避けて、よろけたフリをすると
チャンスとみた大剣が上段からの振り下ろし攻撃をしてきた。
これを転がりながら避ける
土煙が立ち上げる
魔力の高まりを感じたので、急いで大剣の方に行き、顎を殴りつけ、背中を蹴り、自分が元いた場所に転がす。
ドシャっという音と共に何かが崩れ落ちる音がした。
近くに落ちていた盾を拾い、杖に向かっていく。
途中石が飛んできたけど、盾で受け間合いを詰める。杖で殴ってくるけど、魔法に特化するように進化したボブゴブリン。
普通のゴブリンより動きがいいけど、さっきまでの近接系二人程ではなかったので、杖を避けて回し蹴り、殴りつけ、切りつけ、掌底、膝蹴り、首切りでトドメを刺した。
振り返り他二匹の動きを見るけど、動きはなし、
っというか、盾持ちは頭潰したしね。
大剣の方は足が切り傷だらけだし、仲間の魔法で喉や顔がぼろぼろになっている。うすく開いた目にはもぅ戦意が完全に失せていた。
近づいて首を切って終了。
 




