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37話 野営訓練4

37話 野営訓練4


「で、実際どうするの?毒入り餌を使うにしても、毒を手に入れないといけないから大変じゃね?」


「毒は私の魔法で、有毒植物を出すから大丈夫だから、その案もいけるけど、毒の抵抗力も気になるから弱いと効かなかった時困る、かと言って即死系だと、流石に違和感感じるだろうし。んー。」


二人して悩んでいるとひどい匂いのした何かが近付いてくる。警戒してその方向を見ると、目が座っているネアカ君が、、、


「オワッタゾッ!」


「あ、ありがとう。いま水をだすよ。石鹸も使いなよ。」

といいながら水魔法を出して、手や気になるところを洗って貰う。


「セッケンハアルッ!

、、、、、、

コレデダイジョウブカッ?!」


「うん、キレイサッパリダヨ。」


「、、、、モウイッカイアラウッ!!」


「ネアカ君悪いね、、、流石にアレは触りたくなかったから、、、」


「いいんだっ!俺がここにいても碌にいいアイディア出せないしっ!で、今作戦はどんな感じだっ?!」


「んー毒エサを使う案だと、毒の強さで悩んでいて、遅効性だと効かなかった時に悲惨だし、即死系だと、違和感に気付かれちゃうかなってところで、、、」


「そうかっ!都合良く仲間同士戦ってくれたら楽なんだけどなっ!」


「んー仲間同士、、、同じ集団の中は家族みたいな感じになってるから、難しいと思うよ。」


「だよねぇ。集団で大型のモンスターを狩りしたりするんだって。」


「大型もかっ?!すごいなっ!そんなに噛み付く力が強いのかっ?!」


「噛み付く力もだけど、離さない力だね。

噛みついて、血を固まらせない毒を出して、大量失血させて弱ってから仕留めるの。」


「流石テイマーっ!モンスターの事は詳しいんだなっ!」


「まぁ、少しはね。わたしより詳しいメティスちゃんがいるから、なんとも言えないけどね。」


「んーそれは、私は冒険者になりたかったから、それこそ、モンスターの生態とか勉強してただけで、ファムちゃんはどうすればモンスターをテイミングできるか学んでたからじゃない?

狩る事とか考えないでしょ。

だから、知識の方向性の違いだよ。」


「うう、メティスちゃん優しいじゃんか。」

ファムちゃんが抱きついてくるから、よしよししてあげる。戯れすぎでしょ。


「あーっ!話変わるけどいいかっ?!」


「うん。」


「あっちにロックタートルいたけど、どうするっ?!」


「え?!すぐ見に行こうよ。」



谷の入り口から少し離れた所に動く大きな岩がいた。全長十メートルぐらいあって、甲羅までは三メートルはある。

完全な草食系だけど噛み付く力は、人の骨を簡単に磨り潰す程あるから、噛まれると大変。あとはなんせ体重が重いから踏まれるとペチャンコになっちゃうよ。


「ご飯食べてるね。」


「というか、デカイね。倒せそう?」


「んーっ!柔らかそうな目を狙うのが一番だけど、クビ引っ込めるよなっ!後は手足になるけど、そこもなぁっ!」


「だよね。ハルバードを信じるしかないけど、攻撃箇所が少なすぎるから、時間がかかるんだよね。」


「メティスさんはっ?」


「うんー。いけるかな。多分。」


「え?!」

「えっ?!」


「あ、いや、私の攻撃というか、私達が倒さなくてもいいんじゃない?」


「というと?」


「アルマジロドラゴンに倒して貰うんよ。」


「それはいいとして、素材取りにいけないじゃん。」


「上手いこと相討ちになるようにしたらいいかなって。最悪弱らせればいいかなと。」


「詳しく教えて。」


「うん、、先に準備してからでいい?急いだ方がいいから。」


「わかった。」


「ファムちゃんは皮手袋をして、今から作る植物の新芽部分を切り捨てて、根元部分をロックタートルががこっちにくるように植えていって欲しいな。

この植物の特に新芽は絶対皮膚につけたらダメだからね!慎重にね。皮膚に付かなかったら大丈夫だから。」



「う、うん。」


「よしっ!俺は何をしたらいいんだっ?!」


「ネアカ君は入り口の糞を元の場所に戻しておいて。」


「、、、、、、ワカッタッ!」

ごめんネアカ君。君にしかできないんだよ。

ちなみに、後でもう一回やってもらうんだけどね。

本当にごめんよ。


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