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20話 マルゴのお姉さん再び

20話 マルゴのお姉さん再び


マルゴ商店の武器売り場にいくと、マルゴ商店の制服に身を包みながらも、妖艶な雰囲気を纏ったリリンお姉様がいた。

私達に気付くと、ゆっくりとこっちに近づいてきてくれた。

「ふふふ、こんにちは。本日はどういったご用件でしょうか?」


「お姉さんこんにちは。今日は一緒にきた友達の武器選びというか相談というか、アドバイスが欲しいです。あと、私もちょっと相談したいです。」


「ふふふ。ではメティスちゃんは後程。

では、改めまして。私マルゴ商店武器マイスターのリリン・ライラーと申します。本日はお客様の武器選びをお手伝いさせて頂きます。」


「ファ、ファムと言います。よ、よ、宜しくお願いします。」

目をパチクリさせながら、見たこともないくらい緊張して挨拶をしているファムちゃん。

分かるよその気持ち、うん。

私も未だに緊張するもん。


「ふふふ。緊張しないでいいのよ。まずは、武器はどういった目的でお探しで?それと武器の経験はございますか?」


「武器の経験は全くないです。今騎士学校に通っていて剣と槍を習い出した所です。目的はテイマーなので、騎獣しながら攻撃できればいいなと思っています。」


「将来は騎士になるんですか?テイマーとして生きるのですか?それとも別の道へ?」


「将来は今の所決めてないです。実家が牧場なので、最終的にそこで働くかもしれないけど、まだわからないです。」


「ふふふ。ありがとうございます。では、少し動きを見ましょうか。こちらへどうぞ。」


お姉さんについて行くと、バランスボールと長い棒が二本あった。


「では、棒をもってバランスボールに乗って下さい。」


「はい、コレでいいですか?」


「ふふふ、大丈夫ですよ。では、私が少し色々やっていきますが、うまくバランスをとってり防御して下さいね。」


そう言うとお姉さんは棒を持ち出して、右から左からファムちゃんの棒に攻撃を加えたりバランスボールを突いたりしだした。

ファムちゃんは慌てながらも、攻撃を防御して器用にバランスボールに乗っていたよ。

暫くしたらお姉さんの指示で今度はファムちゃんがお姉さんに打ち込む.お姉さんは、右へ左へ行ったり、受けもするけど避けもしていた。


「はい、ありがとうございます。大体絞れたので、こちらへどうぞ。」



「ねぇねぇメティスちゃん」

前を歩くお姉さんに聞こえないように、小声でファムちゃんが喋り掛けてきた


「ぅん?なぁに?」


「あのお姉さん何者?」


「マルゴ商店のお姉さんだよ。」


「いや、そうじゃなくて、絶対元冒険者じゃない?槍の先生より攻撃、、、なんていうんだろう。受けづらい箇所と受け易い箇所だったり、わたしが攻撃する時も止めて欲しい所は避けられるし、なんか色々試されてた感じだったんですけど。」


「そうなんだ!私の時は手押し相撲だったから、そこまでわからなかったよ。あ、でも鞭を教えてもらったんだけど、手慣れてた感じだったよ。」


「鞭までいけるのか、あの美人具合で鞭、、、そのまんま、、、じゃん、、、」


「あ、ファムちゃんバランスボールから落ちなかったね!あんなに動いてたのに凄いよ!!」


「あ、そうだった?!あんまり考えてなかった。実家でよく騎獣してたからじゃないかな?」



〜〜〜〜〜

連れて来られたのは槍コーナー。

まぁ長い棒を持たせてた時点で予想はついていたから、驚きはないんだけどね。


「ファム様は第一職業がテイマーで第二職業が騎士という事でしたね。テイマーの利点はテイミングした魔物に戦ってもらい、騎士の特性を活かして、守りながら少し離れて戦う準近接攻撃、もしくは騎獣しての攻撃です。なので、槍が最適かと思います。何種類かご案内致します。」


・スピア

突に特化した槍です。シンプルなので、扱いが比較的簡単ですが、攻撃手段が限られてしまいます。


・トライデント

同じく突に特化した槍です。穂先が三叉になっているので、スピアより攻撃範囲が広いです


・十字槍

穂先が十字になっているのと、穂先が両刃になっているので、刺す事に加えて切る事ができます。

槍の進化系です。その代わり扱い方が少し難しくなります。


・ハルバード

穂先が斧のように叩き切る、槍の突部分、斧の逆側はバランスを取るようにハンマーのように塊にもしくは、鉤爪のようになっているモノもあります。突くも叩き切るも殴るもできますが、出来る事が多い故、扱いが難しいです。


「うーん。学校でスピアとトライデントは試してみたんですけど、ハルバードは学校にはあるけどまだ試してなかったのと、十字槍は学校になくて、正直学校で練習できるのかな?て言う感じです。」


「でしたら、十字槍は候補から外しましょうか。」


「うーん。だとしたら、スピアかハルバードかなぁ。」


「ファムちゃん、なんでトライデントはいやなの?」


「トライデントは実家の牧場で似たやつがあるから、折角使うなら別のがいいじゃん。」


「ふふふ、でしたらハルバードをオススメしますわ。扱いは難しいですが、ヤレる事が多いです。特にファム様は騎獣の時の安定感があるので、騎獣して突だけだともったいないと思います。」


「ちょっと触ってもいいですか?」


「ええ、大丈夫ですよ。お客様が武器の感触を確かめる為の場所が店の裏手にあるので、そちらで試してみますか?」


「お願いします。」



〜〜〜〜〜



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