表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/172

18話 訓練 盾2

18話 訓練 盾2


盾の訓練を続けて行くうちに分かったのは、攻撃の途中で止めるのは、相手の力が伝わりきっていない攻撃だから、衝撃が少ないから踏ん張るのより凄い楽だった。

そして攻撃を逸らすのは、攻撃の途中で止めるタイミングで盾を斜めにすると簡単にできた。

もちろん、相手に自分の行動を読まれると対処されるから、急に盾の動きを速めて防御する。その時役立ったのが、静止した状態からの力の加速、、、グゥゥン。。。



訓練の休憩中にふと横を見るとファムちゃんが下を向いて思い詰めた顔でいた。


何か言いたそうにして、止めて。


何度かそれを繰り返し、


意を決して話だした。

「ねぇメティスちゃん。」


「なぁに?ファムちゃん。」


「わたし達上手く出来てたじゃん?」


「うん。わりと出来てたと思うよ。」


「リ・オン副団長の説明、、、理解できちゃったんですけど。」


「そ、そうだね。意外とわかったよね。」


「わたし達って脳k」


「モノオボエガイインダヨ。副団長さんの教え方が上手だったんだよ。」


「グゥゥンギュッが?」


「うん。。。グゥゥンギュッが。スゴイ、カンペキな教え方。」


「そう。」


「そぅ。」


「やぁやぁやぁ!騎士の訓練面白かったなーっ!君達はどんな感じだったかいっ?」

騒がしく登場したのは赤髪のネアカ・ノーキン君。名前の如く脳筋なのは、数々の発言で入学して間もないけど、クラスのみんなにバレているんだよ。


「やぁネアカ君。なんとか出来る様になったと思うよ。」


「ハッハッー!流石だなっ!俺は最初苦戦していたけど、リ・オン副団長がコツを教えてくれて、そこから上手くできるようになったっ!」


「へ、へぇ〜。ちなみにどんなコツを教えてもらったの?」


「ん?!ずっと耐えるんではなく、攻撃が当たる瞬間にだけギュッと力を入れるのとっ、動かない状態でグゥゥンって力を入れるといつも以上に力が入る事だっ!あの人の教え方は凄い分かり易いなっ!


あれっ?どうしたっ二人ともっ?」




その後もひたすら盾を使い、グゥゥンギュッを繰り返しながら盾術の練習をして、最終的には組む相手を変えながら、実践方式で移動しながら防御するという流れになったよ。

動きながらの時は第一職業が戦闘組とそうでない人で差がかなり出たんだけど、私は父さんから剣の手解きがあったから、攻撃の時、剣を持たせて貰えたもあってなんとかなったし、防御の時も攻撃側の足捌きで攻撃箇所がわかったから、対処できていたと思う。

ファムちゃんは苦戦していたみたい。

ちなみに、一本鞭は今回の訓練に向いてないから、封印したよ。

最後の締めに副団長による複数の敵からの防御の実演を見て、本日のグゥゥンギュッではなく訓練は終了した。



後日、グゥゥンギュッの件で悩んでいると担任に話したら、騎士なら盾(正確には防御する技術)、剣士なら剣といった適正武器や技術の扱いは職業補正が働き、感覚でコツを掴みやすくなるので、考えるより感覚で動く方が習得しやすい!という話を聞いた時は、二人して泣いて喜んだよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ