表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
162/172

162話 ルリ22

162話 ルリ22


大雨の中マルゴ商店を出て、ドール博物館に向かって走る。


博物館に近づくにつれ、ドールの数が多くなり、冒険者がそれに対応している。


博物館の扉が見えて、もう少しという所で空が一瞬光り大きな音が鳴った。

っと同時に何かの破片が飛んできた。

「風盾」

で上手くさばき、前を向くと博物館の扉に大きな穴があいていて、その穴からドールが流れ出てきている。

ヒューマドールもいれば動物タイプのオートマタもいて、その中には例の作り込みの多いツルっとしたドール[プロト]もいた。


周りを見るとドールの出方を見るように構えている冒険者もいれば、自信が無く後退りにしている人もいた。


再び走り出し、テッポウウリ2(火炎草とテッポウウリの掛け合わせ)を複数同時に撃ちドールの集団に風穴を開け、そこにボムズ(ツリフネソウと火炎草の掛け合わせ)を投下した。


ボムズの小範囲爆撃を受けて、何体かドールが倒れる。

っと同時にドール達がこっちに顔を向け、一斉に走り出してきた。

同じ要領でテッポウウリ2とボムズを組み合わせて数を減らしていく。

三回目のテッポウウリ2を撃とうとした所で、他の冒険者達が追いついてきて、魔法を撃ち込み、それを追うように近接職が飛び出していく。


ドールと冒険者がぶつかり入り乱れ、乱戦になっていく。

戦いは広場全体に広がっていった。


、、、



、、、




、、、





四足獣タイプのオートマタの首を突き刺し、黒い靄がでていくのを確認して、顔を上げる。

三猿と比べるとそこまで強さは感じなかった。

やっぱり憑く精霊とドールの素材とクオリティによって強さが違うみたい。


ってなると先にドール博物館の歴代優勝作品に結界を張るべきじゃなかったかな?

あ、いやでもオショウさん達もすぐ動いてたし、マルゴ商店の方も対応が早かったし、どっちみち無理か、、、



ドォン!

「うわぁ!」

ガァァン!

「ぐわっっ!!」


衝撃音と呻き声が響き、その音が徐々に近付いてくる。

音のする方を見ると、巨大なドールが腕を右に左に払い、冒険者を薙ぎ倒していた。

ルート的には私の方を目指しているような、、、

いや、近くのマルゴ商店かも!!!



ひとまずドールを止める為にオクトレグの種を蒔き、散弾式テッポウウリを用意して迎え撃つ




ドールが近づくにつれて、その正体が明確になってくる。

腕や足、体の各所の作り込みは他のドールの比にならないくらい細かく、それでいて凹凸が少ないフォルム。

[プロト]だ。




冒険者が薙ぎ倒されて目の前にプロトが現れ、ルート上のオクトレグを発動させる。


足に絡みつき、足がもつれそうになるがグッと耐えながら前進してくる。

止まりはしないがスピードが落ちた。


散弾式を展開して照準をプロトに合わせて撃ち込む!


爆女と共にプロトが仰け反った。


追加でボムズを数発撃ち込んでいく。



ドォォン


という音と土煙が周りに広がっていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ