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154話 ルリ14

154話 ルリ14


日が落ちてくると、昼間の暑さが落ち着きだし、鈴虫の鳴き声が聞こえてくる。

一方を河に面して、残り三方を冒険者ギルドと冒険者ギルド直営の宿[鳩の止まり木]に囲まれるようにして、共有の空き地が存在する。

そこは昼は訓練で使えるし、夜はバーベキューサイトとしても使えるようになっている。


会場に着くと私達以外にもバーベキューを楽しんでいる人達がいて、賑やかな雰囲気だった。


ヴィゾーちゃんと一緒にヒトテラさん達がいる席に向かうと、ヴィゾーちゃん用の藁が用意されていた。

「わ!ヴィゾーちゃんよかったね!席があるよ。」


『ホントだ!嬉しい!!ありがとう。』

クァッと一鳴きして、尻尾を揺らして喜んでる


「従魔はん喜んではるな!よかったよかった。

なんでも食べるんやっけ?」

ヴィゾーちゃんが喜んでいる姿を見てニコニコしながらヒトテラさんが話しかけてきた。


「うん。肉でも野菜でも大丈夫だよ。

あ、でも味付け前のがあればその方がいいかも。」


「OK。焼いとくから楽しんどってくれ。」

そう言いながらトングを片手に焼き場に歩いて行った。


「は〜い。」



竜花(リンさん、ドウさん、ソウさん)のみんなとはクエスト中結構話をしたけど、一七二のみんなとは喋る機会が少なかったから、ここぞとばかり喋った。

どこのご飯屋が美味しいとか、あそこの景色は見ておいた方がいいとか、話は次第に黒い靄の話になった。


「結局あの黒い靄はなんだったんだろうね?」


「わからん。わからんが、恐らくアレは一つの何かというより、複数の何かが集まったものかと。」


「だとしたら、なんであんなに固まって動いてたんだろ?」


「そういう習性のものなのか?それか、何か共通の目的があったのかと?」


「共通の目的か、、、強くなる為にモンスターを倒すとかかな?」


「わからぬ。

ただ、光魔法には弱いのは判明したかと。

だから、当面はそれで対処はできるが、いずれもしや討伐クエストが組まれるかもしれないかと。それまで、あの道をまた通るなら気を付けるべきかと。」


「うわー、やだなぁ。私の魔法じゃどうする事もできないし、、、光魔法の何かの魔道具用意しといた方がいいかなぁ?

そういえばオショウさんは光魔法得意なの?

オショウさんが追い払ったって聞いたけど。」


「特に得意ではないが、、、ちょっと特殊かと。

そちらで言う魔法使いと錬金術師みたいな職業についていてな、即席で魔法陣を描いてそれに魔力を送って色んな魔法を使えるようにしている。」


「うわっ!何それ!チートじゃん。」


「そうとも言い切れんかと。

魔法陣を描く分、発動までは時間がかかってしまうから、乱戦の時は使えんし、金があるなら魔道具を使った方が早い。

まぁメリットは魔法陣を使うから、深く考えなくてもそこそこの威力がある事かと。」


「へぇ〜なんか便利そうでそうじゃないようで、便利そうだね。」


「それ、どっちなんだ??かと。」


「ラヴァルの言う通り、便利。

オショウはこう言っているけど、どんな魔法も使えるから強い。

それに、魔法混ぜて使えるのは凄い強み。

暑い日に冷たい微風を送ってくれるアレは最高。

一パーティーに一人オショウが居れば最高に便利。」


「それは褒めてるのか?」


「最上級に褒めてる。」


「ならいいかと。」


みんな仲良いなぁ〜やっぱパーティー組むの憧れるよねー。

ヴィゾーちゃんは仲間で話し相手にもなるけど、弟感があるからパーティーという感覚とはちょっと違うんだよね〜。



「邪魔するでー。」

後ろから大きな声が聞こえてきたから、振り返ると、、、

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