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153話 ルリ13

153話 ルリ13


ルリの街は人形師の街として発展したのを象徴するように、街の中心部の広場から続いている大通りを少し北側にいくと、この街のシンボルのドール博物館があり、歴代のマスクドドール優勝作品の展示やドールの歴史が学べる。


広場には飲食店や商業施設が建ち並んでいる。


今いる冒険者ギルドは広場から東に入ってすぐの所にある。

ギルドで今回のクエストの完了手続きをして、狩ったモンスターの素材の分割をした。

素材に関してはほぼ人数分で分ける事になって私はグリフォンの素材は爪を貰って、それ以外は売却したよ。

肝心の卵については冒険者ギルドに事情を話したら、一先ず預かってくれる事になって、各方面に連絡をとってくれるらしい。

ちなみにグリフォンの指名もあったから、卵の責任者は私(正確にはヴィゾーちゃん)になっちゃった。

いいんだけど、なんか押し付けられた感はあるよね、、、いいんだけど。

まぁ父さんか母さんかファムちゃんならなんとかしてくれるっしょ!


また、魔石の屑山があった事と黒い靄の関連性は謎だけど、サクスムサハラで起きていた事を報告した。もしかしたら通ったルート以外にも魔石の屑山があるかもしれないしね。


ちなみに魔石の屑は鍛冶屋で燃料として使えない事もないけど、、、って事だったから値段がほぼ付かなかった。

コアの破片はみんなして「欲しいならやるよ。」だったから、有り難く貰っておいた。



「今回はありがとうな。」

人形師のアニラさんが声をかけてきた。


「いえいえ、こちらこそ。」


「護衛もだけど、ドールのアイディアも助かった。お陰でマスクドドールに出展しようと思える物ができたよ。」


「わっ!完成したんですね!!

どんかやつですか?」


「それは、、、見せれない。」


「???」


「マスクドドールの出展作品は誰が作ったかわかっちゃダメなんだ。

投票でグランプリが決まるから組織票が入らないようにしないとダメだからね。

出展者は無記名、投票者は記名するのがルールだ。

ラヴァルさんも投票できるから、よかったら投票含めて楽しんでくれ!!」


「そんな決まりがあるんだ。

はーい、楽しみま〜す。

あれ?!

って事はアニラさんの姉弟子のウツキさんにも暫く会えないって事ですよね?」


「あぁ、そうなるな。」


「うわ〜、、、残念。」


「まぁ、そう言うな。

表彰式には出るだろうし、俺からも伝えておくよ。」


「ん〜〜それでお願いします。」


アニラさんとはそこでお別れして、冒険者同士で少し集まった。


「ほな、俺らはマスクドドール楽しんでから移動やから、また会ったら宜しくな!

んで、滞在中になんかあったらなんか言うてくれてええで。鳩の止まり木で宿とっとるから。」


「ワタしらも同じだな。

鳩の止まり木にいるよ。

暫く滞在してからまた適当にクエストだな。」


「え!じゃぁ私もそうしよかな?

ヴィゾーちゃんの厩舎問題もあるから、一々探すの面倒だし、、、」


「そうしなはれ。

冒険者ギルドの隣の建物やから卵の事も安心やろ。」


「そう、、、ですね。

そうするよ。」


「せやったら、今日はみんなで宴会しよか!

空いてれば外でバーベキューできるし、それなら従魔も参加できるからエエやろ?」


「わ!ヴィゾーちゃんも参加できるの?

それなら参加したい!ヴィゾーちゃんも喜ぶだろーなー。」


「クワしいな!」


「まぁ、よーくるルートやしな。

まぁ段取りは任せとき!!

あ!せやけど、ちょっと人数増えるけどエエか?」


「誰が来るの?」


「兄貴や。

ほれ、この前ゆーた鍛冶師しとるゆーてた人や。」


「そうなんだ。

私は問題ないですよ。」


「ワタしらも大丈夫だぞ!」


「ほな、それでよろしく。

時間は夜の六時頃にしよか。」

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