136話 幻獣の遺跡18
136話 幻獣の遺跡18
朝目が覚めると昨日と同様スッキリした気分で起きれた。
幻獣祭り本番当日
お昼過ぎからポツポツと屋台が始まっているけど、暑いからか人もまばらだった。
日が傾いて気温が下がってくると、どんどん人が増えてきて、日が沈む頃には沢山の人で溢れていた。
道沿いには提灯が吊り下がっていて、昨日よりも多くの屋台が出ていた。
どこからか笛や太鼓の音が聞こえてきて、楽しさに輪を掛ける。
広場には昨日の舞台がステージ部分だけ残っていて、歌や踊りやクイズ大会など時間毎に色んなイベントをやっていた。
特に盛り上がったのは腕相撲大会。
舞台を囲んでワーワー盛り上がっていた。
優勝者したのは冒険者風の人で、優勝が決まったらパーティーメンバーなのかな?みんなが舞台に雪崩れ込んでもみくちゃにしていた。
なんかああいうのを見ると羨ましく思っちゃうよね。
夜になると広場では楽団の演奏が始まり、酔っ払った人が歌い踊り楽しんでいた。
次の日は後夜祭
っといっても夜にではなく昼すぎから移動して、幻獣の遺跡で儀式を行った。
場所は教会の前の広場。
儀式は幻獣様や老狐のお面を被った人が巫舞を踊り、その周りを色んなモンスターのお面を被った人達が囲い、唄い演奏をしている。
そこにいるのは昨日の劇に出てきたモンスター側で、ただ唯一人間側からはマントの人がいた。
儀式も後半になると、高いお面をもっている人達は囲いの近く移動する。
唄が終わると優しい光のドームが広がり、空に虹がかかった。
その光につつまれると、身体は暖かくも涼しく、心は楽しくて優しい気持ちになった。
祝印を受けたらしい。
その後儀式が終わってみんなが帰っていく所でマスターを発見して、地上絵の質問をしたけど、「?」みたいな顔をされた。
証拠を見せるようにマスターをその場所まで連れて行って、上から見下ろしたけど、、二日前にあったはずの絵は消えていた、、、
マスターの顔を見ると少し困っていたから、謝って一緒に帰ることにした。
二日前に確かに見たあの地上絵の真相はわからないままだったけど、フォギの街に帰る途中にマスターがしてくれたフォギに伝わる昔話の後日談を話してくれた。
内容はほぼほぼあの地上絵のものから推測されるように、動物とモンスターは安らかに暮らしているってやつだった。
地上絵の消失はどうにも腑に落ちないままに、幻獣祭は終わっていった。




