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114話 ボスコ砦24

114話 ボスコ砦24


ファムちゃんと話していたら、土煙の中からこっちに歩いてくる影を感じ、話しながらも武器を手に取り警戒していると、徐々に姿が見え現れてきたのは、

身の丈三メートル程、胴回りは以前よりかなりスリムになり、動かす枝葉は枝というよりツルのように細くしなやか、ただ、スリムになってはいるけど、以前のような威厳と存在感は健在。



「やァ、メティス。大丈夫だったカ?」


「アムル様!アムル様こそよくご無事で。」


「あまり無事ではないケレどね。体も動かせるのはこれぐらいの形にナッテしまっタよ。」


「私てっきりもぅアムル様に会えないんじゃないかと、、、けど、どうしてこちらへ?」


「私モもぅダメかと思ったケど、この子が騒グもんだから、寝てられナイと思ったンダ。」

そう言うとアムル様の後ろから、砦まで着いてきてたスプライトちゃんが出てきて、元気に飛び回っている。


「キミが呼びに行ってくれたんだ!ありがとうね。」


「フフっ。この子は本当にメティスの事が気に入っテるみたいだね。

メティスが大変!助けテあげテ

と伝えてきたんだヨ。」


「そうだったんですね。」


「それニしても、、、コの状況、柳のトレントの変異種か。」


「硬くて攻撃が入らないんですよ。最初は入ったんですけど、、、」


「硬いというヨリ、衝撃吸収ヲしているんだヨ。

魔力を少なくスルか、乾燥させルといい。」


「魔核はどこにあるか分かりますか?」


「恐らく幹の根本付近ノ根にあるハズだ。」


「ありがとうございます。

じゃぁまずは魔力を奪う、、、はさっき撒いた魔力草の種を成長させて、トレントから魔力を頂こうかな。

乾燥はトレントに触れればだけど、どうやろうかな?すんなり触らせてくれる訳ないし、、、」


「どれ、手伝ってヤロう。

動きを封じ込めるヨウに引き倒すから、その間にヤッテおきなさい。

後はトドメだね。」


「それは班長さん達にお願いしたいな。

注意するポイントはありますか?」


「、、、間違えてワタシヲ攻撃しないデ欲しい。」


「あはは、確かにみんなの知ってるアムル様の姿じゃないですしね。」


「メティスちゃん。わたし班長さんに伝えてくるね!」


「あ!ファムちゃんありがとう!」


「うん。任せて!行くよレイヨウ」

レイヨウに跨り返事をしながら遠ざかっていった。



あ、、、合図はどうしよ?

まぁいっか。

なんとかなるかー。



さて、、、と。


まずはトレントの幹付近にばら撒いていた魔力草の種を、トレントの魔力を吸うように成長させる。


樹魔法の魔力操作でも水分をコントロールできるかもだけど、保険は必要だしスピードも大切だからハンノキ草という水分をよく吸う草の種を用意しておく。


土煙が晴れてくるとトレントからの攻撃が増えてきて、マァリッシュとアームガードで防御したり避けたりして行動パターンを読んでいると、枝の攻撃は横薙ぎと振り下ろし、根の攻撃は直線的に刺すような動きなのがわかった。

厄介なのは、枝も根も無数にあって、結果それが重なると単純な回避行動じゃ追いつかなくなる。


何度かの攻防を繰り返しながらも、なかなかタイミングが掴めなかった。


一人で攻めきれないなら二人で、それでも無理なら三人でという空気になり、結果班員が全員集合する形になった。

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