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107話 ボスコ砦17

107話 ボスコ砦17


砦の城壁に登り、森の方を見渡す。

日は高い位置まで登り、優しく照らしている。

遠くの方で森が揺れ、木々が騒めいている。


森の隙間から撤退の先遣隊が現れて、砦に消えていく。


先遣隊が帰ってきてから、二十分ぐらい経った頃には騎士団が続々と帰還してきた。


この頃になると、城門付近には隊列を組んだ守衛達、更にその外側には拒馬と土壁のバリケードを組み、モンスターを迎え撃つ準備を整える。



森の大きな揺れが近づいてきて、森から人とモンスターが溢れてくる。

殿を務めていた部隊が現れて合図を送る。


その合図を確認して、バリスタと矢の雨が森の切れ目を目掛けて降り注ぎ、無防備に飛び出したモンスターに襲い掛かる。


矢の雨で倒れたモンスターや怪我を負ったモンスターを尻目に、殿の部隊が予定通りバリケードを避けて大きく迂回して、城門に向かっていく。

矢の雨が次々と湧き出るモンスターに向かって放たれていく。


それを掻い潜り突進してくるモンスターに対してモンスターと対峙しているのは、大楯を構えたクマさんを中心にした重騎士とその後ろに魔法を得意とする方々。

バリケードで足止めをして、それを魔法で殲滅していく。次第にその屍を踏台にバリケードを飛び越えてくるが、それを重騎士が受け止め対処していく。


やがて森に入っていた部隊が全て砦に戻ったのを合図に、魔法部隊と弓矢部隊の一斉放射が行われた。

雷撃、氷塊、風刃、矢によって傷を増やし怯み倒れていくモンスター。

土煙が上がり、音玉を投げ込み色んな場所から音を出し混乱させる。

その隙に撤退は完了した。



「ここまではぁ順調だねぇ。」

魔法使いちゃんが飲み掛けのマジックポーションの中身を振りながら、砦の周りに集まって来てるモンスターを見て、嫌そうな顔をしている。

「それにしてもぉ相当多いよねぇ。」


「だよね。

これでも減った方なんだってね。」


「鉄砲水作戦がぁあってもこれかぁ。

まぁ全部相手するわけじゃぁないもんねぇ。」


「うん、そうだね。

けど、どこまで上手くいくかだよね。

それに気になるのは大型変異種がチラホラいるんだよねぇ。。。

[紫眼]もいるし、、、」


[紫眼]をはじめに、ウルフ系、スネーク系、トレント系

ゴブリンや森の浅い所にいるモンスターの変異種はいないし、集まっているモンスターに飛行系と森の深い所に生息しているやつもいない。

って事はアムル様が言ってた「強い魔力に当てられて」は森の中程で起こった事なのかな?


考えられるのは、

・強力なモンスターが人や世代交代によって倒された。

・どうやったかは、わからないけど人為的な何か。


森のこの辺にいるモンスターでアムル様がおかしくなるって考えにくいから、それなら、森の深い所のモンスターが倒されて、その場所がこの辺だったって事かな?

で、その影響で変異種が増えたとか?


んーむ。



なんて事を考えてたら、フラグ立ててるみたいだから、もぅ考えるのやめとこっ。

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