表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/261

ラプール・ロクスト・ウレイン

各々が部屋で一息ついて、多少落ち着いてきたところで通信を入れる。


「そういや一応神になったみたいだし名前もキャラに寄せとくか?」


そういえば通信欄の名前もキャラ名表記されている。

信ことコーマが提案した事に愛梨ことアイリーン、澄香ことシュミカも同意を示す


「見た目が明らかに日本人じゃないし違和感あるもんね」


割と安直につけたHNだったが、使い始めて結構経つ。

それなりに慣れ親しんだ名前ではあるので受け入れるのは容易だろうと結論付ける。


そう話し合っている最中にもトリルの中の人々は移動したり村を作ったり

集落を大きくしていったりしているようだ、遠目に見ているともじょもじょ動いてるだけにしか見えないが。



「あ、大陸の名前考えた?」


すっかり忘れていた大陸の名付け

自分たちが名付けたところで人々が認識するのかよく分からないが、そこのところはどうなるのだろう?

ふとした疑問をヘルプ・・・いやギルに聞いてみると


「設定した時点でそれを知るに相応しい者に知識が与えられるよ」


またなんかよく分からないことを言い出した。




「それって漠然と●●大陸だーって認識するってこと?」


「概ねそんな感じだよ」


雑すぎる。めちゃくちゃに雑すぎる・・・・。

いいのかそれで!とツッコミたい気持ちを抑える


「神なんて理不尽の極みみたいな存在なんだから細かいことは気にしないほうがいいよ」


やだー、理不尽の塊がなんかほざいてるー

折角美人に作ってあるアイリーンが何とも言えない表情を浮かべる、きっと他2名も似たような顔をしている・・・かな?


と、そんなやり取りをしつつ

それぞれが大陸に名前を入力した。


アイリーンの大陸はラプール

コーマの大陸はロクスト

シュミカの大陸はウレイン


に、決定した。

これは基本的には変更できない、地形が大きく変わったりそこに生息するものが総入れ替えになったりすれば変えることは可能なようだ。

まあそんな事は起きることはまずないだろうけども




そうこうしてる間にも地味にポイントが入る。

人々が生を営んでいる証でもある。

施設建造物配置のところに目をやると、ここでもふとした疑問が


「建造物とか配置したらいきなりドン☆てなるの?」


ゲームだと一番簡単な建物などは30秒とかでドーンとできたりするが、リアルではそんなわけにもいかない。

いきなり技術が降ってきたり湧いてきたりするわけもない。


「大陸の名前が漠然と認識されるように、そういうものもふわふわ~っと舞い降りてくる感じだよ」


ギルの説明は分かりづらい・・・!というか緩い!

でもなんとなくは分かるのが逆に腹立たしい!

例えば家を建てるとすると、いきなり何の知識もない人が家を建てよう!とはならない。

まず家ってなに?

ですよね。

雨風をしのげる場所が集落に欲しい→ふわふわ~~っと家という概念が下りてくる→あっ!こういうのいいんじゃない?これを家と呼ぼう、そして建ててみよう

みたいな流れになるということだ。

だから一定の人数がそこにいて、一定の文化レベルに達しないとそれは作れないようになっている

進化の手順はきっちり踏ませるあたり、ゲームではなくリアルなんだなと感じさせる。


そんなことをぼんやり考えながら眺めていると、どうやら家はちゃんと建っているようだ。

まだまだ粗末な感じではあるが、じわりじわりと人々は文明を開化させているらしい



ちょっとした雑談も交えつつ、疑問も多少は解消されたこともあって

一旦通信を切り、体を休めるかって流れになった。

睡眠は取らなくても大丈夫な体になったらしいが、やはり取れるものは取っておきたい

色々あった、ありすぎた。

思考を切って、スイッチをオフにすることは大事なことなのだ。




寝て起きたら夢でしたってならないかなと、無い希望にすがりたいのだ、今日くらい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ