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新しい植物も作ろう

 生き物に関しては、また思いついたときにって事にした。生態系は同じ星なんだから、似たようなものにしたいという私の要望に沿った形だ。


 「生き物は今はこれでいいとして、新種の植物とかどうかしら?」


 今までは一覧にあるものしか選んでこなかったので、目新しい植物なんかは存在してなかった。なんかこう・・・夢のある?食べ物の成る木とかいいよね。


 「あ、いいね!おいしい実のなるやつがいいな!」


 植物とかなら私でも創造できそうな感じだし、いっちょトライしてみるかな!あとでシュミカのリクエストも聞いてみたいところでもある。


 「ほー、ファンタジックな食い物っていうと・・・なんだろうな・・・見た目と反した味とかか?」


 「そういうのもいいんだけどさ、それって個人的に脳がおかしくなりそうで怖いんだよね・・・私が食べるわけじゃないんだけども」


 「ちょっと分かる気はする・・・、混乱するよな。」


 「というわけで、見た目はあんまり見た事の無い様なもので・・・」


 ふと、考えた。今現在トリルには調味料の類があまりないのだと。植物から直接とって磨り潰す系統のやつはあるんだよ、簡単なので。例えばトウガラシとかショウガとか、ピリ辛系。砂糖もサトウキビはあるけど、白砂糖やグラニュー糖などの私達が見慣れたやつはない。そしてなんといっても味噌醤油らへんが全然ないのだ。塩は岩塩があるけど・・・これを植物から取れるようにしたら・・・・。


 「ちょっと先に実だけ作ってみる」


 「お?なんか浮かんだか?」


 「うん、まあちょっとね・・・」


 精神を集中して・・・実は・・・そうだな、丸くてそんなに殻は固くなくて、手で割れるくらいのやつで・・・サイズはリンゴくらいの・・・うん。イメージ固まった。


 両掌を上に向けて、その上に創造していく・・・光の球が生まれて、コーマが創ってたみたいにうにょうにょしてる。頭の中で思い描いたものをそこに映し出すように、ムムムっとイメージを放出する。


 「できた・・・!」


 「んー?なんだこれ、一体どんな実なんだ?」


 「ふっふっふ・・・これでお料理事情が大きく変わるわよ・・・!」


 こぼれないようにお皿を出して、その上に実を乗せる。シュミカにお皿を支えてもらい、その実を手で割ってみると・・・ザァッと中身が零れた。

 白くて、小さな粒がたくさん・・・そう、塩だ。塩の実!


 「お塩がなる実!」


 「塩ておまえ・・・・」


 「おぉ・・・これは岩塩取りに行かなくてもいいし、毒の心配もいらないね!」


 「まあ、確かにこれは地球にはないものだな」


 「でしょ!色違いで砂糖の実も作ったらいいんじゃないかと思うの!白砂糖あればお菓子が出来るよ!」


 「食いしん坊かよ」


 「うっさいコーマ!だまらっしゃい!美味しい食べ物は世界を平和にするのよ!」


 謎理論だと自分でも思うけど、これは勢いだからいいんです。でも、美味しいものを食べたときって幸せになるじゃない?幸せな人が居れば居るほど良い事じゃない?つまり平和よね?


 「あー、じゃあさ、ヤシの実みたいな感じでさ・・・」


 そう言うと、コーマは自分でも何かを作りだした。塩の実よりも一回り大きな感じだね・・・なんだろ。ヤシの実サイズで見た目もちょっと似てるけど、ヘタの部分が醤油さしみたいに・・・ってまさか!


 「もしかして、醤油の実?」


 「せいかーい!良く分かったな」


 「だってほら、ヘタの部分がなんか醤油さしっぽいし・・・」


 「まあ、分かる奴はわかるよな。あとこれと・・・」


 コーマは醤油の実をシュミカに手渡すと、再び何かを作り始めた。醤油ときたら、今度は・・・


 「味噌?」


 「なんで作ってる最中に答え言っちゃうかな?正解だけどさ」


 「やっぱり!」


 今度はラグビーボール型の実だ。パカッと割ると、中に味噌がぎっちり詰まっている・・・、見た目はめちゃくちゃ悪いね・・・。


 「み、見た目が・・・」


 「言うな・・・味噌はこんなもんだろ、しかもミックス味噌だ」


 「赤も白もないのにいきなりミックスとか・・・!」

 

 シュミカが醤油の実を抱えたまま吹き出してしまった。た、確かに唐突にミックス味噌とかちょっとどころか大分可笑しい。


 「発酵系は伝えるのも難しいしな。手っ取り早くするにはこれが一番だろ」


 「そうね、何をするにしても結構大変だものね・・・。じっくりやればいいとはいえ、真面目にやり過ぎるとただの地球の模倣になっちゃうもんね」


 「折角のファンタジー要素なんだから、しっかり使っていかないとなぁ」


 実ばかりを先に作ってしまったので、後でどんな木にするかとか葉っぱの形だとかを相談し合って、塩と砂糖と醤油と味噌の実が出来上がったのだった。

 そのうちお酢の実とかお酒の実とか作れたらいいなと思ってしまった。醸す系は大変だしね・・・。色んな技術をすっ飛ばしているから、ギルに何か言われるかと思ったけど、ギルは笑いすぎて部屋の隅っこで死んでる。正確にはお腹かかえて痙攣起こしてる感じでヒーヒー言ってる。


 毎回の事だけど、ギルの笑いの沸点低すぎじゃない?

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