生えた魔法を色々見てみよう
他の4の人も詳しく見てみる。5の人が研究者タイプだったから、4の人はどんなもんなんだろうか。
ふむ、ふむふむ?私が選んだ4の人とは違った魔法の生え方してるわね。いや、そこじゃない。また魔法の方に気が行ってしまった。この4の人は研究者タイプではないみたいだ、一人はまだ10代前半で、周りの小さい子達の面倒をよく見ているようだった。もう一人はちょっとお年を召している感じだね、と言っても40代なんだけども。
選ぶとしたら、若い子だろうか・・・、小さい子達に教えてる実績あるしね。
よし、2か所目見てみよう、4が二人。うーん、これは可もなく不可もなくといった感じかなぁ。どちらでも良いような気がするけど、だから選びづらいといった反応をしていたのかな、シエルは。
片方は、20代前半で、もう片方は10代後半。うん、年齢もそこまで大差ないね・・・、え、選び辛い・・・!魔法も一応見ておこう、うん、例の土魔法は二人ともある・・・と、あら、20代の人の方、火と水の合成魔法使えるのか!これは凄い!
火水属性:温水
温かい水が出る、込める魔力によって量に差が出る。コップ一杯から樽一杯くらいの差。
寒がりなので、朝の支度の水が温かかったらなぁと毎日思っていたら生えた魔法。
凄いけど、凄いんだけど・・・生えた理由がっ・・・微妙過ぎる!
10代の子は・・・これまた微妙な魔法だった。ラプール民の開発する魔法はほんと平和でいいですね!
水属性:乾燥(植物、野菜、果物限定)
ドライフルーツを作るときに便利な魔法、中の水分をほどよく抜くことができる。風魔法で地道に乾かしていたが、早く食べたい気持ちが強すぎて生えた。
食いしん坊かあ~、可愛いわね。
これは選定が難しい・・・、ほんとどっちもどっちというか。どちらでも良いと思います。
「じゃあ1か所目は4の子で若い方、2か所目は20代の方にしておきましょうか。」
5の人は、研究して色々な魔法を作り上げる事に期待ということで、選考外に。2か所目のほうは、まあ・・・なんというか、食いしん坊さんは食べる事に特化していったほしい気持ちで。
「じゃあ残りもちゃっちゃとやっちゃうわね」
手慣れたもんで、もう3回目となるとスムーズに神託と転写を行える。よし、無事完了っと。
「まさかの居すぎて選ぶのが難しいとか、予想外だったわね」
「はい、ラプールの民は皆勤勉ですね、良い事です」
方向性が若干おかしい気はするけどね!
さて、一仕事終えたので、気になってた5の人の魔法をチェックしておこう。なんかこの人の魔法も微妙っちゃ微妙っぽかったのよね・・・。
水属性:無限インク
水属性の付与魔法、インクが無くならないようにできる。紙に色々書きすぎてインクが無くなるのが早いので、無くならなようにできないかと思い続けた結果生えた。
付与魔法・・・!なんか新しいジャンルが出てきたぞ?勉強大好きだなこの人!平和な魔法に変わりはないけど、滅茶苦茶便利そうだ。
無属性:状態保存
無属性の付与魔法、紙の状態が悪くなるのを防ぐために生まれた魔法。他にも使用はできるようだが、本人にその気がないため、紙以外に使われていない。
この人ほんと凄いな?なんというか、勉強しやすくするためだけに魔法開発してるような感じだわ。しかもちゃんと使える魔法を書き留めてある・・・。自力でアーティファクト級の何かが将来作れてしまうかもしれない。広める気が有るかどうかは不明だけども。
ふ、普通の魔法はないのかしら?あ、一応あるわ。
水属性:氷
眠気覚ましに冷たいものを飲みたいと願い続けて出来た魔法。コップ一杯の氷を出すことが出来る。ジュースが美味しくなる。
普通・・・?普通とは一体。大体勉強に繋がってるのが恐ろしい。これから彼は一体どんな魔法を生み続けるのだろうか。将来有望と見るべきなのか、なんなのか。でも魔法適性はそこまで高くないのよね、あるにはあるけど。それでも魔法を生み出してしまうあたり、センスがあるってより勉強大好きなんだねえ。
水属性:洗浄(衣類限定)
洗濯が面倒すぎて、衣類の汚れを放置していたら、周りに叱られて生まれた魔法。衣類を綺麗に保つことが出来る。主に周りの奥様方に喜ばれた。
そうだろうよ、そうだろうよ・・・!奥様方大歓喜だよね!これは全土に広めて貰っても構わないよ!洗剤作らなくても済むしね?この人色々と間違った方向で魔法生みまくってるな!もうツッコミどころが多すぎて追いつかない状態だよ・・・。
一旦この人は放置しておいて、ちょいちょい見るようにしておこう。なんか変な魔法が生まれてそうだし。ついでに、見たことない魔法が出てきたらお知らせしてくれる機能ないかギルに聞いとこう。
「できるようにしとく、ちょっと時間かかると思うからそれまで待っててね」
有能。
こうして、検索機能に新たな能力が備わりました。物騒な魔法が生み出されても困るしね!




