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使徒の日常(ネル視点)

※ネル視点


私が神の使徒になってからしばらくが経過しました。

毎日神の使徒のお仕事内容について、ギル様に教えてもらっています。


ああ、申し遅れました、私はネルと言います(ぺこり)

生まれて間もないですが、赤ん坊ではなく、体は成長した女性です。

肩につくかつかないかくらいの黒髪に猫の耳がついております、私の体を作ったコーマの趣味なんだそうです。ロクな趣味ではないと思います、なんとなくですが。

瞳の色は緑色に黄色みがかかった色と言いますか、宝石でいうとペリドットとかいう石の色に似ているそうです、アイリーン様が仰ってました。


そして服装はアイリーン様達の故郷で言うところのめいどふくなるものらしいのですが、私にはその知識がありませんので、良く分かっておりません。

これもコーマの趣味らしいです。

ほんとロクな趣味ではないと思います、なんとなくですが。


私が担当する大陸はコーマの担当するロクスト大陸というところだそうで

そこにはドワーフとドラゴンとそれに似た種族と、あと私と同じような耳の生えた猫獣人が住んでいるようです。

現時点ではドワーフ達が一番人口が多いようで、物作りを中心に発展しようとしているみたいです。

ギル様が言うには、物凄く偏り過ぎていて一歩間違うと滅亡一直線らしいです。

所詮はコーマの考える事ですね、愚かです。

私の主神(しゅじん)はコーマだって?知りませんそんなものは豚にでも食わせてしまえばいいのです。


話が逸れましたね


現時点では食糧事情の解決と共にじわじわと人口を増やしている状態で

私の出番は今のところないようです、なんで使徒作ったんですかねアレは。


なので私はこの白い部屋で惑星トリルについての知識と、使徒の役割・・・していいこととしてはいけないことなどを学んでいます。

アイリーン様のラプール大陸に出張してもいいと思うんですけど・・・。

そっちもまだ必要に迫られていない?

そうですか、残念です。


お勉強をする他は、アイリーン様のご友人であるシュミカさんとお話ししたり

休憩がてらいらっしゃるアイリーン様に撫でてもらったり(アイリーン様はモフると仰ってました)

力の使い方を練習したりしています。

使徒の力は結構強いらしく、魔法を始め様々な事が行使可能なようです、私にはまだまだ使いこなせていないので練習あるのみですが。


今度シュミカさんの作った大陸にお邪魔して精霊と対話することになっています。

なんでも精霊さんは魔法の力の源ともいえる存在だそうで、教えるのもお上手だとか。

シュミカさんは神の力こそ失ったけれども、毎日大陸に降りては大自然で遊びつつ精霊さんともお話をしているそうです。

土属性の魔法ばっかり覚えてしまったそうで、はちゃめちゃにバランスが悪いってギル様に言われていました。

アイリーン様は何をするにもバランスが良いそうです、当然ですね。


こうやって見ると、アイリーン様以外のお二方はバランスが極端な印象で

アイリーン様が両方のバランスをうまく調整されている、といった感じでしょうか。

流石私の心の神であられるアイリーン様ですね、素晴らしいと思います。


もしアイリーン様がラプールで使徒をお創りになられる時は、先輩使徒として導きたいと

そう思っています。


コーマは毎日毎日何か私にプレゼントを持ってやってくるのですが

どう見てもゴミ・・・いえ、失礼しました。

不必要な物ばかりのように思えますので、毎日お断りしています。

そのたびにギル様がお腹を押さえて震えているのですが、この人ほんとに笑いすぎではないでしょうか・・・、少し腹筋が心配です。


いつしかコーマを尊敬?崇拝?する日が来るのでしょうか・・・来ない気がします。


そういえば、たまにギル様が暗い表情をされている時があるのですが

きっと私にはどうすることもできない事が原因なのでしょう、どうしたのか聞いてもなんでもないと

返されてしまうから・・・

そうですね、ここに居られる神々が心安らかに過ごせるように祈りを捧げるとしましょう。


コーマはどうでもいいですけども。

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