表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/261

お風呂文化を広めたい

使徒のなんやかんやあって、作業がそんなに進んでない。

一応?解決・・・?した、かな?したよね、私の中では・・・。


というわけで、ラプール大陸の様子を細かく見ていく。


「おぉ・・・服に色がついた・・・!」


段々と人々の服装がカーテン巻き巻きから服と呼べる服へと変わっていったのは見たけども、

あの時はまだ無地~のモノクロ~みたいな感じで色がついてない頃のテレビ映像のようだった。

針と糸を広めるときに同時に染料になる植物も各所に植えた効果が出ている!


今までなんとな~くのイメージを流してあげるだけで、なんとなく私の意思を汲んでくれて

本当に助かってる。

働き者の人々のおかげで、ラプールにどんどん彩りが添えられていくよ・・・。


まあ、現代日本とかと比べると全然地味なんだけど、単色から見ている私にとっては

物凄い進歩だと思えてしまう。

そして自然とニヤけてしまう・・・それは仕方ない。


さて、今から私はある事をラプールに齎すため気合を入れている。


そう



お風呂だ。


古代ローマにもお風呂文化があったみたいだし、不可能ではないと思うんだよね。

大体文化レベル的にはイケると思う、多分ね多分。


伝える方法と人選が問題だよね・・・。



お風呂のイメージを漠然と垂れ流しても今回はダメそうな気がする。

火山とかないから温泉も湧いてないしねえ・・・。

温泉があれば多少はイメージが伝わりやすかったのかもしれないけど、ないものは仕方ない。


現在人々は井戸の水や川の水で水浴びしたり布で体を拭いたりするだけで

ゆっくりお湯につかるとかはない。

流石にご家庭に一つバスタブとかは無理よりの無理な感じがするので

公衆浴場を集落に一つという形にしたい。


某猫型ロボットのアニメに出てくるお風呂大好きなあの子のイメージ渡してもなあ・・・。


とか余計なことを考えてたらお風呂に入りたくなってきた。

働き者のラプール大陸民がお風呂で癒されてほしい、それだけなんだけども。

衛生とかそういうのも考えなくはなかったけど、やはりお風呂で体の疲れをとってほしいっていう方が

私の願いだと思う。


お風呂・・・いいよね・・・ゆっくり浸かってさ・・・体の芯まで温まってさ・・・


おっと、お風呂のイメージだけで気分よくなってしまった。

どう伝えるかをまだ全然考えてなかったのに妄想全開だったわ・・・いけないいけない・・・んん?


あれ、何か・・・動きが???


ふと視線を大陸の人たちにやると何やら慌ただしく動き始めているみたいだった。

ステータスを見ていくと


技術者

行動:材料集め

想い:お湯に浸かりたい


とか


芸術家

行動:お湯に浸かった女神を描く

想い:ありがとうございます!


あれ・・・・まさか・・・・えっ、ちょっとまって・・・これ・・・


さっきの妄想が神託されちゃったの・・・!?

まって、材料集めるのは待たなくていいけど芸術家ちょっとまて!

お風呂でふにゃけてる私を描くとか何やろうとしてんの!


つーかありがとうございますじゃねーーーーーわよ!!!!


あわわわわわ、どうしよどうしよ・・・いや結果的にはお風呂広まりそうだけどどうしよ・・・

このままだとお風呂屋さんの壁に私のお風呂姿が描かれてしまう気がする・・・!!!


「ぎるうううううううううううううう」


「はいはい、もう撤回無理だからあきらめな?」


「聞いてもないのに却下されたああああああ!?」


ダメだ、こいつは使えねえ!

でも無理か・・・無理なのかぁ・・・私が銭湯に行くわけじゃないからいいっちゃいいのかもしれないけど・・・なんか・・・なんかやだぁ!

恥ずかしすぎて、なんか見ていられなくなった私は白い部屋に逃げてネルちゃんをモフって癒されました。

問題を解決するのを諦めた・・・!


────────────────────────────────────────


アイリーンがお風呂の妄想を垂れ流している頃


「「「「!!!!!!」」」」


大陸に住まう全ての住民の脳裏に

お湯に浸かって気持ちよさそうに蕩けている女神の姿が映し出された。

湯気がほわほわと舞い、女神の肌は上気しなんとも血色のいいピンク色になっていて

女性たちはお湯に浸かれば肌が綺麗になるのでは?と考え

男性たちはなんかもう凄く鼻息が荒かった。


物作りの得意な者達は即座に集められ、女性も交えて湯に浸かるという行為について

話し合われた。



大陸中で。


「湯は水を温めればできるが、それを大きな入れ物にいれるやり方を考えよう」

「大きな入れ物だとお湯を作るのが大変ではないか?」

「水を大量に貯めてそれを順次温めて、入れ物に送り込むのはどうだ?」

「お前天才だな!」

「皆が入る入れ物の近くの壁に、湯に浸かる女神を描こうと思う」

「「「お前天才すぎるよな」」」


こんな話がされたとかされなかったとか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ