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シャイターン族

※コーマ視点です


 地下都市の入り口にある瓦礫の傍にサージェスと二人で転移すると、既にそこには膝をついて臣下の礼をとるシャイターン族が居た。

 ずらっと並んで傅いてるのを見ると、ちょっとなんかドキドキするな。そういや俺って神様なんだな・・・って今更だけど感じてしまう。


 「顔を上げてくれ、今から今後の事について説明するから」


 「はっ!」


 顔は上げたものの、まだ膝はついたままだ。その体勢大変じゃないか?


 「普通に楽にしてくれていいから・・・」


 「我らが神の御前でそのような事をする訳にはいきません」


 そうだった、めっちゃ真面目な設定だったわ・・・しょっぱなから失敗した感じがしなくもない。いやでもこれでいいんだこれで。サイコパスな奴らより断然いい。


 「まあ、お前らがいいならいいんだけど・・・その体勢が辛くなったらいつでも崩していいからな?」


 「お気遣いありがとうございます!」


 「とりあえず自己紹介から始めるか、俺はシャリオンの神代行を任されているコーマという、隣のは補佐のサージェスだ。お前たちは新たに俺が創造した種族になるんだが、元になった種族の記憶はあるのか?」


 「いえ、つい先ほど誕生したという認識しか我々にはありません」


 なるほど、全部リセットされてるわけね。まあその方が過去の過ちに悩まされずに済むな。


 「そうか、じゃあまず今いる場所の下にこの星で唯一の人間達が生きている地下都市があるんだが」


 シャリオンに昔人間が居た事、それが悪魔族により滅亡した事、様々な経緯と年月を経て今この地下都市に人間の生き残りが居る事、その生活をシャイターン族にサポートして欲しい事を伝えた。


 素直に受け入れてくれると有難いんだが。


 「分かりました、我々はその人間達を手助けするのが使命なのですね」


 「そんな大仰なもんでもないけど・・・いやまあ、人間達は長らくの眠りから目覚めたばかりだし、最小限の人数しか存在していないから、再び絶滅することの無いよう守ってやってくれ」


 「承知いたしました、シャイターン族一同身命を賭してこの使命を全うしたく思います」


 慣れなきゃいけないな・・・このいちいち大げさな物言い。武士か。ああ、あのここに連れてったカピヴァラさんと若干キャラがかぶってるのか。それはそれで気が合いそうで面白いな。


 「じゃあ早速この地下都市に入って、人間達にシャイターン族を紹介したいと思うのでついてきてくれ」


 そう言うと、一同はバッと立ち上がり、元気よく返事をした。いや軍隊かよ。


 「ふむ、中々統率の取れた種族だな、感心だ」


 そういやサージェスは神になる前はお貴族様だったっけか? 貴族視点でいうと中々いいものなんだろか・・・。元地球の平凡な生まれの俺にはあんまり理解できんな。アニメとか見てるみたいだ。


 「これならば宇宙戦争も生き抜けるだろう」


 「いやガ〇ダムかよ!?」


 貴族視点とかじゃなく普通のアニヲタ視点だった・・・。


 地下都市の入り口から中に入り、人間達が生活する区画へ移動する途中に今から向かうので皆を集めてくれと連絡を入れる。これで到着したらご対面がすぐにできるってすんぽーだ。


 生活区画へ到着すると、思ってた通りに集合してた。予想はしてたけど直立で整列しとる・・・どうも畏れられてるっていうのは慣れないな。いつもネルに扱かれてた弊害だろうか?


 「作業中だったならすまないな、これからお前達をサポートするために連れてきた種族を紹介しよう」


 手を上げると、シャイターン族の一人がついっと前に出た。


 「我々はシャイターン族、コーマ神より創られし種族であります。これから貴方がたが不自由のないようにサポートをするのが我々の使命であります」


 一人がそう言うと、後ろに控えていた全員が深々と礼をした。圧倒的にシャイターン族の方が人数が多いから、なんだか威圧感が半端ないな。


 一同に頭を下げられた生き残りーズは全員もれなくポカーンとしている。そりゃそうだ。


 「まあ、そういうことなんで、仲良くやってくれ」


 詳しい事は説明しない。だって神様は理不尽なんだもん★の精神だ。


 「は、はい・・・」


 後は生活を共にしていく奴らで、色々と相談しながら仲良くやっていってくれればそれでいいな。


 「もし何か問題があればいつでも通信入れてくれていいからな」


 エルフのエメルはコクコクと何度も頷いた。そんなに畏まらなくてもいいのにな?


 「あ、そうそう、例の悪魔族は消滅したから、もう心配はしなくていいぞ」


 「えっ!? しょ、消滅ですか・・・?」


 「封印されてる状態だったんでな、この星の他の魔物にも聞いてみたらかなりロクでもなかったんで、消滅させといたんだ。構わないだろ?」


 「あ、ありがとうございます・・・!」


 これで生き残り組は暫く大丈夫だな、後は・・・狼達以外の魔物の調査でもするかな。お困り事でもあれば解決してやればいいし、暫くは暇はしなくて良さそうだ。


 「じゃ、俺達は一旦天界へ戻るから」


 ひらひらと手を振ると、シャイターン族は当然のように膝をついて祈っている。生き残り組もそれを見て横に倣えで膝をついてお祈りポーズをとった。


 お前らの祈る相手はアイリーンなんだけどな・・・。

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