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一章 3話 偶然の出会い

 ちょっといつもより短いです。

 新しい登場人物、楽しみです^ ^

 俺の問いかけに答えたのは四人の先頭にいた男がだった。男は少し燻んだ銀色に輝く鎧を全身に身につけ背中と腰に盾と剣を装備していて、鎧の上からでもわかる逞しい体つきで、彫りの深い顔をした戦士だった。


「い、いや〜、すまない。俺たちはここに魔物の討伐を依頼されて来たんだが、空に黒い影が見えたもんだから飛行型の魔物かと思って攻撃してしまったんだ」


 本当に申し訳ないというように男が腰を折り、後ろの三人もそれに続いた。


「まぁいい。こっちもこいつのお陰で助かったからな」


 そう言ってヒメの頭にポンッと手を置くとヒメは顔を赤くして俯いてしまった。

 なんだこいつ、恥ずかしがってるのか?

 すると男がジト目で見て来て「おっほん」とわざとらしく咳をして話を続けた。


「そう言ってもらえると助かる。それにしてもあんたらあんな高高度で飛行の魔法が使えるとはやるなあ」


「うん、あんな高いところで飛行するなんて驚き。それに移動のために使ってるようだし」


 後ろにいた魔導師風の少女がつけ加えるように言う。

 なるほど、少し非常識だったか。


「しかし、飛行の魔法で移動するのはダメなことなのか?」


 俺の疑問に魔導師風の少女が答えてくれた。


「別にダメじゃないけど、普通は魔力が切れてしまう。それができるのは魔力保有量がとんでもない人だけ。それこそ移動に使うなんて竜とか魔族だけ」


「そうなのか。………それよりお前たちは冒険者なのか?」


「そうだ。俺はロンディ、こっちは魔導師のソルエ、盗賊のテトロ、剣士のカロンだ。俺たちはこの先の街でチームで活動している白金等級の冒険者だ」


「白金等級?それは高い等級なのか?」


 俺の世界でも冒険者という職業はあったのだが俺は基本的に関わらなかったから勝手がよくわからん。

 俺がそう答えるとロンディたち四人は呆気にとられるてなんとも間抜けな顔をした。


「はっはっは、名乗ってそんなことを言われたのは初めてだ。冒険者の等級を知らないなんてあんたらどっから来たんだ?」


「そんなこと知ってるわ。私までラーシュと一緒にしないで」


 おいっ、さらっと俺のこと馬鹿にしてないか?

 しかし、この世界の情報を集めるなら冒険者をやるのもいいかもしれないな。金の手に入るから生活に困ることないだろうし。


「すまんすまん。気の強いお嬢さんだ。まぁ、飛行の魔法を使うぐらいだから相当強いんだろうが」


「ちょっと、話がずれてますよ。ロンディさん」


 そうツッコンだのは盗賊のテトロだった。テトロは平凡であやふやな顔の中年の男で見窄らしい外套を身につけていたが、その腰に刺さっている鞘のないナイフの刀身を見るといかにも業物で、スキなく周りを警戒している物腰からも確かの実力が伺えた。


「いくら綺麗な人だからって鼻の下伸ばすなよおっさん」


 冷たく諫めたのは剣士のカロンだ。カロンは精悍な顔つきの青年で背中には半身ぐらいの両手剣を背おっていた。カロンは俺の刀が気になるのか好奇の目で見てくる。


「おいっカロン、俺は鼻の下は伸ばしてないし、おっさんじゃないって言ってるだろっ!」


「また、脱線してるし………」


 カロンの言葉に怒るロンディを魔導師のソルエが呆れ顔で見ている。ソルエは背の低い15歳ぐらいの少女で魔導師らしく漆黒のローブに先端に七つの宝石のようなものがつけられている杖を持っていた。


「っと、仲間が煩くてすまんな。それで白金等級ってのは冒険者の中で2番目のランクだ。まぁでも実質1番上の等級だ」


「実質というのはどう言うことだ?」


「冒険者の等級は鉄等級、銅等級、銀等級、金等級、白金等級、虹等級の順で高いの、でも今まで虹等級までいったのは歴代の勇者だけ」


 ヒメが付け加えて説明する。


「なるほど、でその勇者と言うのはなんだ?」


「ラーシュあなた勇者も知らないの?どこで生きてたのまるで違う世界の人みたい………」


 ヒメが呆れた目で俺を見てる。なかなか痛いところに気付くな。しかしこいつの知識はどこから来てるんだ?竜族は人間との関係を絶っていると思うのだが。


「ラーシュ、勇者ってのは神々や精霊に聖なる力を与えられた人間のことでな。悪しき存在を滅ぼす英雄みたいなもんだ」


 勇者か………。俺の世界にはいなかった存在だがどれほどのやつなのか。俺の世界で英雄なんて呼ばれているやつは誰もが強く重い重責を背負っていた。もしかしたら神々を滅ぼす過程で俺の前に立ち塞がることになるかもな。


「あんたらは、この先の街に向かってるのか?」


 ロンディがそう問いかけてきた。

 別にどこか目指していたわけではないが街があるなら立ち寄るつもりだったし目指していたことにすればいいだろう。


「……そうだ」


「えっ、あなた別にどこか目指していたわけじゃないでしょ」


 こいつ……。とりあえずヒメを無視して話を続ける。


「この先の街で冒険者にはなれるのか?」


「ん?あぁ、なれるぞ。お前みたいな強い奴が入ってくれると冒険者組合も助かるよ。さっきの詫びといっちゃあなんだが街を案内してやろうか?お前らも別にいいか?」


「特に問題ありませんよ」


「俺も大丈夫だ」


「うん。しっかりお詫びはしないといけない」


 テトロ、カロン、ソルトの順に返事をする。どうやらチームの意思は満場一致のようだ。

 まぁ、せっかく白金等級の冒険者が案内を申しているんだ。無下にすることもない。それに白金等級の冒険者と一緒なら何かと便利だろう。


「それなら、頼もう。しかしお前らは依頼でここに来たんじゃないのか。そっちは大丈夫なのか?」


「別に今回の依頼は今日中にやれっものじゃないから大丈夫だ。それならとっと街に向かおう。日が暮れちまう」


 そうして俺たち六人はこの先の街に向かって歩を運んだ。

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