episode 5
バトル?
とりあえず、お楽しみください!
教師の発言に対して少女は怒りを覚えたのか手を強く握り始めた。それでもなお、無言を貫き通している。
「どういう目的でここに侵入したかは知らんが、とりあえず話を聞かせてもらうぞ」
「待て、やつの様子がおかしい」
教師が少女に近づこうとすると、刀を構えて警戒している黒髪の男に止められた。教師が前を見ると片目を燃える火のように光らせている
彼女の姿があった。腕には黒い煙のようなものが纏いついていた。すると、無言を破り喋りだした。
「邪…をするな」
「なんだって?」
「邪魔をするなぁァァァ!」
その瞬間、彼女の体から黒い火のようなものが溢れ出てきて周りの運動器具を溶かしていった。さすがに危険と感じたのか1人を除いて4人は一斉に魔法攻撃を開始した。残りの1人は先程の刀を持った黒髪の男で接近戦をするつもりのようだ。
「貴様、辺り一帯を破壊するきか!阻止させてもらう!」
「我を守りたまえ…シールド」
「なに!」
男は斬り掛かろうとしたが魔法詠唱で出てきた黒色の魔法陣によって防がれた。それに1番に反応したのが応援でやってきた金髪の女性だった。
「なるほど、魔力の色が…これは簡単には終わりそうにないわよ」
「どういうことだ、マリア?」
「言葉どうりよ、イズル」
金髪の女性はマリアというらしい。マリアに質問をした黒髪の彼はイズルと呼ばれ王国がある地域ではあまり聞かない名であった。
「私の能力でいま確認したけど魔力の色が変わるのよ」
「やはり、只者じゃないな」
再び、攻撃に移ろうとしたとき、黒パーカーの少女は気づくと力尽きたかのように前から倒れた。ガスマスクをしたままのせいなのか息苦しそうだった。