episode 2
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死体が倒れている目の前には男を殺害した先程の黒パーカーの人物が立っていた。パーカーの人物は男のバッグから身分証らしきカードを
取り出しポケットにしまい手を前に出すと詠唱のような言葉を小声で唱え始めた。
「我の名のもとに転移の門よ開け、オープン」
詠唱を言い終えると銀色の魔法陣が周りに浮かび空間が歪んで大きな穴が現れた。パーカーの人物は慣れてるように穴に入っていく。姿が見えなくなると穴が閉じて元の空間に戻った。転がされたままの死体のすぐそばには紙が落ちていた。紙には3と赤で書いてあり、それ以外は何も書いてなかった。
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場所は繁華街から少し離れた住宅街にあるアパートの一室に変わり、そこには先程のパーカーの人物がいた。すると、ガスマスクを顔から取り外し頭に被せていたフードも外した。
フードを外して見えた顔は銀髪で鋭い赤目の少女だった。
「今日も成果なしか…」
その時の少女の顔は怒りに満ちていた。
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その後、彼女の姿は首都アースガルムの王立学園にあった。