製作者より愛を込めて
仮に、万物創造の可能な世界があったとしよう。
文字通り全てがある世界。
では全てがある世界に存在しないものとは?
この世界そのものが矛盾であり、存在しないものが存在することになる。
では逆に、存在するものが存在しないこととは?
認識と現実の狭間にあるものこそが今回最も重要である。
例えば。サンドラとソクラティス。
語り手となる存在が存在しないので第三者。この場合場面が語り手となる。
この二人の存在というのも非常に興味深い。
全てを手にした存在。あらゆる力の象徴、サンドラ。
全てを失った存在。記憶や性質、形態すらも失っている。が、確かにそこに存在しているのだ。
彼女は物語の最中、命を落とし、天使としての天寿を全うした。
古来より天使というものは質量のない存在だという。
だとしたら、質量のないソクラティスは天使なのか?
これも矛盾しており、天使をやめた天使が、天使だということになる。
だが、矛盾が生じればそれは偽といえるか?
更に論を飛ばしてゆくが、
私達は知らないだけなのかもしれない。
知らないことのほうが知っていることよりも多いと思う。
知らないことを自覚することはできる。
推測の域を出ないが、
未知が無限でないと証明はできない。
つまり終わりがない以上
永遠に続いてゆくのではないか?
ふたりの世界は永遠に続く。
たとえ完結しても。これは変わらない事実である。
製作者より愛を込めて。MON




