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最終話☆あの世界から消えた日

記憶の残滓を辿る。また、忘れてしまったのだろうか。気づいたら辺りは、真っ白な花畑だった。遠景は光と────地平線は森に隠されていた。


ここはどこでしょう?


「来たのね」


その姿は。あの時別れてしまったサンドラだった。


()()()()()()()、また逢えましたね!」


「ええ。千年ぶりくらいかしら?」


「そんなに時間が経ったのでしょうか? 申し訳ないのですが、記憶があいまいで……」


無垢色の百合の花畑を、ふたりは歩く。


「ここには何でもある。水も、食べ物も、ほら。鳥だって」


サンドラが手をかざすと、()から生き物が生まれた。


「わあっ! すごいです!」


「でしょ?」


サンドラは微笑む。その表情は安らぎに満ちていた。


()()()()()()。これがあたしたちの幸せなのよ。


他なんて、もうどうでもいい─────


新しい世界で、あたしたちは永遠に暮らすのよ。


偽物の紫の薔薇は、静かに呟いた。



ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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