表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/369

case.17 ルインVSマノン(3)

※少し今回は納得いってないので、今度しっかり書き直します。

 何で……何で何で……何でッ!



「嘘……ですよね……?」



 主様が身代わりに……?

 私がマノン様にしたと思ったことは全部主様が……?


 嫌……嫌だよ……。



 ―――また、私は1人になるの?



 一人ぼっちは、もう……嫌だよ……



「俺の目的はなァ……そこの、魔王もどきを殺すことだったんだよ。最初からなァ」



 え……?



「いいか? 今まで俺は自分の事を話したことなんて無かっただろ?」



 確かに……この人はいつもバカみたいに叫んでるだけで……



「ずっと……ずっとこの時を待っていたんだ。俺のスキルを誰かに話したのはこれが初めてだぜ?」


「一体……主様に……どんな……恨みが」



 そんな事をするのには、何か動機があるはずなのだ。

 震える声で、私はそれを聞いた。



「理由? 理由なんかねぇよ。ただ魔王ってだけでムカつくからよぉ。どいつもこいつも偉そうにしやがって。俺を超える力を持つものだけが、俺を従えろってんだ」



 ……ムカつくから?理由は無い?


 ああ、駄目だ。この人が何を言っているのか、本当に分からない。


 今まで、信じていたのに。


 でも、それももう、今この時をもって終わりだ。



 私は……。いや、私“も”隠していたスキルを、そして今まで使ってこなかったスキルを使う。



「―――『復讐リベンジ』」



 ―――グラッ……



 地面が、揺れる。


 空も黒くなる。



「アァン? テメェ、何してる! “電光石火・獣式”!」



 “マノン”は超高速で突っ込んでくる。

 だが……



「邪魔。消えて」



 私は手を横にはらった。

 たったそれだけだ。


 それでどうなったかと言えば―――



「グルァァァァァァァァァァァァァァッ!」



 勢いよく、横に吹っ飛ぶマノン。



 スキル『復讐リベンジ』。

 その効果の詳細は分からない。

 だが、判明してるのは“怒”の感情が最大限に達した時に、“自分の能力値を限界まで引き伸ばし、出す技の一発一発の威力を災厄級の物にする”ということ。



 ちなみに今のでマノンの腹はえぐられてるはずだ。



「ガハッ……テメェ……俺に『身代わり』があるって分かっててやったのか……?」


「―――煩い。スキル発動。『悪夢ナイトメア』」



 スキル『悪夢ナイトメア』。

 その名の通り、相手にとっての悪夢を引き起こすスキル。


 これは、相手が“恐怖”を感じているときにしか発動できない。

 つまり、マノンは何かに対して恐怖を感じているのだ。


 その証拠に……



「おい……何で……何でテメェが生きてる! “魔王”ッ!」



 “幻覚”……か。


 殺したはずの主様の幻覚が、今見えているのだろう。



「主様……もう、私を一人にしないでください……っ!」



 私の思いは通じることはない。

 幻覚は幻覚なのだから。


 現実には目の前に倒れた主がいるのだから。



「マノン。貴女だけは許しません。貴女に本当の『悪夢』を見せてあげましょう……」



 心はもう、闇に……血に染まりきっていた。

 自分でも、もう引き返せないところまで来ていることは分かっていた。

 だったら、行けるとこまで行ってやる。



「アアアアアアア! クソガッ! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す! “電光石火・獣弐式”!」



 技が進化してるみたいだけど。

 遅すぎて話にならない。


 もちろん動体視力も限界まで上がっている為、マノンがどれだけ速く動こうが、全く関係ないのだ。



 それに……



「戦いにおいて、焦りと油断は禁物ですよ」



 腕でマノンの突進を止めながら言った。

 そう。焦りと油断は、自分に隙を作ってしまうから。

 『悪夢』はそれを強制的に誘い出すスキルでもあるのだ。



「うるせぇ……!うるせぇうるせぇ! 俺に指図をするなァァァァァァァ! “咆哮雷ほうこうらい”ッ! ウルァァァァァァァアッ!」



 マノンがそう叫ぶと、ワタシの周りには雷が落ちる。僅かだが、電磁力も発生しているようだ。



「だから、無駄なんですって。“氷柱つらら五月雨さみだれ”ッ!」



 魔法を放つ。

 いくら『復讐』によって底上げされた能力値でも、獣化したマノンにダメージを与えることは出来ないと、分かってはいた。


 だから、目的はそれじゃない。

 魔法を使う理由は、最初っからただ一つ。



「それこそ無駄だって言ってんだろォォ!?」



 空から氷柱が降り注ぐ。“氷天”と似た技だが、少し違う。氷柱の形状や、威力……この技は、小さな威力で、大量に……という数で攻める技だ。目くらましには……ピッタリでしょう?



「チッ……前が見えねぇ……!」



 狙いはただ一点。

 マノンが怯んでいる間に、私は“それ”を抱え、壁の方まで走った。


 それは……



「主様……!」



 我が主、魔王ルミナス。



 だが主様は目を開けない。


 でも……でも、近くに居て、ようやく分かった。




 ―――主様は、生きている!




 息を、していたのだ!

 目の前に光が広がる。


 ああ、どうしてだろう。主様が生きていると分かっただけで、こんなにも……



 ―――世界が広がるのか。



 私は主様を地面に寝かせ、マノンを見据えながら言った。



「主様……待っていて下さい。あの化獣ばけものを今すぐ排除してきますから」



 私は誓ったのだ。

 主様の隣に居ると。

 主様を守ると。



 だから、絶対に負けない。


 もう、躊躇もいらない。


 主様みたいになるんだ。


 慈悲を、殺せ。



 対象を始末するのが、私のシゴト。



「初めての対象ターゲットは、貴女です。―――マノン」




▶眷属/ルインが職業ジョブ“暗殺者”になりました。

▶職業固有スキル『変幻』を獲得しました。

▶“魔王の恩恵”を受け、スキル『死霊』を獲得しました。

第2回戦が終了し次第(明後日以降)から、タイミングを見計らって、ブランノワールも再開させます。

どうぞ宜しくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ