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俺の目に映る空は作りモノだ。  作者: 黒い歯
名前のない村
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第一章3『運命的出会い』

「あの。。。?」




声がとても小さかったせいか、彼女は微動もしなかった。


緊張するのが当然だ。 こんななきれいな女性と会話をすることは人生で最初だ。






もちろん、その人生というのは覚えている一週間だけですが、少なくともその期間の内では確実だと思う




「あの!」




ちょっと、声調整失敗だ、今度は大きすぎる!


人と人が出会うときには第一印象が最も大事だということを聞いたことがある。


いつだったかな・・わかるかそんなもん




でも覚えていることを見たらもの凄く重要なことであるはず。




その話によると、彼女に俺の第一印象は変な人だ。


楽に休んでいるのにいきなり来て声を張り上げている人を誰がいい人だと思うのか?


おそらく頭がおかしいな人だと思われる。




終わった、先の一言で、全部終わってしまった!俺の第一印象はめちゃくちゃになっだ。




しかし、彼女の反応はかなり意外だった。




彼女は横になった体を起こして、ゆっくり目を覚めた。


いくら見ても驚いたようではない。




集中をしていたのか、寝ていたのはまだわからないけど、俺の声がそれを邪魔をしたというくらいは分かれる


覚めたまぶたの間で、二つの瞳が俺をじっと見つめた。




まるで海を抱いているような、青い瞳が。




その小さな二つの海から吹いてくる神秘的という名前の波が、俺の体を身動きできないように襲うようだった。




「何ですか?」




どこか冷ややかな無表情で、彼女は俺の顔を眺める。




だめだ、本当にキレイだ。


目を3秒以上でくわすことは絶対無理だ。




俺はちょっと首を回して、ほかの場所を見た。


行き場を失った目は恥ずかしそうに空に舞い上がる。




「あ、さっきからここにずっといたようで、ちょっと聞いてみたいことがありますけど・・・。」




彼女が首をこっくりうなずいているのが見えた。




「ここで、小さな紫色の玉。一つ見たことありませんか?」




正直、いつからここにいたかは確かに分からないですが。 まぁ、いいでしょう。


本当に彼女が玉の行方を知っているとは思わない。




ただこれは声をかけるための手段、それ以上も、それ以下でもない。






「......そうですか? あなたが玉の主人ですよね?」




理由は分からないが、彼女は気分があまり良いもののようではない。


悲しいような気もするし、どこか怒ったような気もするし。




まさか、俺のせいか。






あれ、ちょっと、玉の主人だと?


何か知ってるような様子ですが、もし玉を見たことあるのか?




かなり嬉しいお便りに、驚いた俺はその時やっと彼女をまっすぐに眺めることができた。




お互いの瞳が出くわした瞬間。




そのしばしの沈黙の中で。




俺は何か。 おかしな点を感じることができた。




人と人の間では第一印象が重要だと聞いたことがある。


俺も人だから、俺にも当てはまる話だろう。




今彼女は、初めて顔を合わせた時のあの時とは全く違う。




その小さな違いで感じられるる違和感。


まもなく、俺はその違和感の正体を見つけることができた。




彼女の瞳は、初めてみたときとは違う何かでいっぱいた。


おかしい ほど震える瞳。 表情は初めて見た時のその冷たい表情のままだったが、どこかが変だった。




「もし、これですか。」




彼女は腰に巻いていた小さな革のかばんで、何かを取り出した。




片手に入るほど小さい何かを。




それは玉だった。 リコが言った紫色の玉。




本当に彼女が持っていたのだった。


まだ玉を受けることもなかったが、すでに心の中では日が暮れる前に仕事を終えることができるという喜びで万歳を叫ぶ中だった。




「あ、それ!そ...」




俺は瞬間、何やら変さを知ることができた。


仕事があまりにも簡単に解決されて?




いや、それはどうでもよい。


俺がおかしいと感じた理由は、他の何かのためだった。




玉を握っている彼女の手が。あまりにも激烈に揺れ始めたためだった。


さっきから感じていたのかもしれない。




この少女は、どこか具合が変だ。


どこか痛い人のように、体を激しく震えている。


すぐにでも崩れ落ちように。




「え、だ、だ、大丈夫ですか。」




「う・・・う・・・。」


急に、彼女は反対側の手で自分の頭を握った。


揺れている体を手で支えするかのように。




彼女の行動の一つ一つが、俺の目には不自然に見えた。




「。。。て。」




俺はその口からもれ出た静かなことばを、まともに聞くことができなかった。




その短い瞬間、わかるのができたのは、極めて少なかった。


その一、彼女の声は以前までとはかなり異質的だったということ。


その二は体の震えが、消えたということだけだった。




何かが煌いている感じと同時に、周りの何かが素早く動いた。




そして顔に跳ね上がった暖かい液体、


分からない危険な感じとともに、空に何かが舞い上がった。




殘念だけど、俺はすべての状況を素早く判断するほどと判断力が良い人ではなさそう。




最も先に分かったのは、さっきまでも俺の目の前にあった彼女が消えたというものだった。




空に上昇した何かは、再び地上に落ちた。


びちゃり、何かが落ちる音。


俺は声のする所へ頭をゆっくり回した。




その何かが赤い色で塗られていた理由は、おそらく夕日の赤い光が草原に染まられていたからかな?




その質問に対する答えを探すのには、さほど時間がかからなかった。




もともと、何か驚くべきことを見た時、人々は手でその何かを指したりしてるよね??




そう、俺もその何かを見てビックリした。




ところで、その何かを指すこと手が。




いや、正確に言うと手首が。


俺にはない。




俺の体には、もう右手がない。




本当に変だわ、さっきまではよく動けたのだが。


最初からなかったように、感覚が消えてしまい、ね。




目は自然に、体の変化が感じられたところに向かった。




「う。。。」




体がぶるぶる震えている。




草原を埋め尽くした悲鳴。 それは凄惨な傷の苦痛と恐怖による音だった。


傷の部位では朝に水を飲んでいた噴水のように、血がだらだら流れていた。




呼吸が激しく荒くる。


このままでは呼吸できない。




死ぬ。




全身の神経が、冷たい水に込められたようだ。




赤い草原に落ちているその何かは、残忍にも俺の予想と同じだ。


悲しいけど、な




きれいに切られて出た誰かの手。




俺の、右手だった。




今俺に何が起きたのか、そんな因果関係を考えて見る時間などは存在しなかった。




これ、本当に。




やばい、これ、うそだろう?


ありえない、こんなこと。




なぜ俺が急にこんな目に...




あ、これまさか全部夢か?


夢なら、こんなの、できるかも...




いや、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!




この痛み...夢であるはずがないよ。


夢だったら先起きたよ!




つなみに、だから、つまり、ゆえに




逃げらなければならない。




ドキドキ、すぐにでも爆ぜそうな心臓を握られる手は一つしかない。


力が解けてしまった足を慰める手は、ないということだ。




このような状況を把握し切れないほどバカではないと思っていたが、思ったより体がついてくれない、




「あんた。」




後ろから聞こえてくる冷たい声。


全身に鳥肌が立つその声に、体は自動的に固まる。




首を回した時、見えている光景はさらにぞっとした。




ぼたぼた血が流れる短剣。そしてそれを握っている少女。




この状況をもう一度認識させてくれるように、顔には血が付いている。




あれ、全部俺から…。


遠くから眺めた、風に舞うような美しい少女はこれ以上俺には見えなかった。






危険。その二字を抜いては説明できない。






逃げなければならない、そのことをよく分かっているが、体が全く体が動かない。


おい、体。動くよ。 動きなさい!




そうでなければ一生動けないかも知れないんだよ!




「何だ、あなた?」




それを聞きたいのはこちだ


お前にやられたこの俺のセリフだ。




しかし、口では何も出なかった。






理解ができない。




なぜ、なんで?




なぜ俺にこのような悲惨なことが起きなければならないのですか?




今この状況が、なぜこのように流れているのか。 俺は少しも分からなかった。




ただみずからの生命が脅かされているという事実だけが、右腕から感じられる。




「あんたはいったい...」




「・・・正体が何」




「所属を明かに。何をする人なの?」




「そうっじゃないと、何をするNPCだ。」




一体何の話でるのか、理解できなかった。




片手で抑えてみても、傷口から流れる血をすべて止めることはできない。


そして俺にその傷を刻めた人は、俺にとんでもないことをしゃべている




「......わからないよ。」




それが、俺にできる最善の答えだった。




今この状況で考えられる。




最善の答え。




彼女はこんな俺の話には全く気にせず、話を続けた。




「他の方法で質問をするから、言って。インメイト、プリサ、NPC、この中で。」




なにをあんなに自然に言っているんだよ


何であんなにも構わないと言っている顔している。




「何が......?」




「なぜ。なぜ?どうしてこんなことを、 何とか言って!」




急に心の中で、湧き上がる感情。




それは俺が目の前のこの人に怒った行動なのか、さもなければ、今俺の悲惨な状況に対する悲しみの叫びなのかは分からなかった。




「それは私が聞きたいよ!」




少し前まで落ち着いた口調とは他の激昂した声。




彼女は急速に広がり、俺の肩をつかんだ。




「何だよ。 何だ! 何だ! あなた一体何なんだ! 」




血をかけすぎからだろうか、体にはもはや力がはいらない。何日か徹夜したようなたるみが体を支配した。




彼女は俺を激しく振り始めた。 力が抜けた体は彼女が動いた分だけ揺れるだけだった。


彼女が手を置くと、俺はそのまま血がついた野原の上に倒れた。




これ以上、腕では痛みが感じられない。 いや、腕だけでなく、全身の感覚が消えた。




本能的にこれが最後だという、それだけ感じられる。






あまりにも突然やってきた死。結局、記憶を探すのは失敗か。




このままではリコが心配するんだ。 このままではリコは玉を見つけることがないはずなのに。


あ、そんなことはもういいか。


まもなく死ぬ命だが、未練のようなものは持たないのがいいだろう。


あ、一つ惜しいのなら、少なくとも喉の渇きを解決したらいいけど




急に、全てが止まった。




どこから現われたのか分からない闇。


決して脱することができない深い夜の闇が何も見えない。漆黒の暗闇が。


世界を飲み込んでいる。




消えていく現実、深まっていく闇


夢のようなその人生の最後の瞬間で、熟年はあまりにも美しく、輝いていた。


そしてその黄昏の光を照らしているのは、


青白い顔の彼女と、震えている赤い瞳。




そしてその瞳に映られた、


俺を見る前に、暗黒は俺を飲み込んだ。




あ、この不思議な気持ち。


そうなんだ。


俺は、死んでしまった。

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