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レスト・ワールド ~召喚士の活動記録~  作者: YUGE丸
プロローグ
7/7

帰還

かなり間が空いてしまいました。

申し訳ありません。

「お前は……ライガ…………なのか?」

『えぇ。そうですぞ!主』


進化だなんだと言ってたから……うーん………


「悪い。ちょっと見せてくれ。『眼』」


ライガ(召喚獣)Lv25

種族:百獣王〈聖獣〉

体力:1200/1200

魔力:190/190

筋力:250

魔攻:180

耐久:240

魔耐:210

敏速:315

器用:130

スキル

「百獣王Lv2」「聖獣」「獣王拳」

「光魔法Lv2」「オーバーカスタム」

特殊効果

「最強への宣誓」「会話」「空歩」

成長ポイント 125



たしかにライガみたいだ。安心したよ………ここで新敵なんて冗談じゃないからね。

それにしても、なんだこのデタラメなステータスは。バグ………いや、進化の影響か?もうシドラに匹敵するぞ。

HPが300、それ以外は100の上昇か。

それに、特殊効果……なんだこれは。


ーーーーーーーーーーーーーーー

最強への宣誓:

各ステータスの上限値が上がる

ーーーーーーーーーーーーーーー

会話:

プレイヤーと会話できる

ーーーーーーーーーーーーーーー

空歩:

空中を歩行できる

ーーーーーーーーーーーーーーー


ほう。便利な効果だな。

会話と空歩か……戦闘の幅が広がりそうだ。

それに、ステータスの上限値が上がるってことは、プレイヤーよりも強くなれるってことだよな。なら…………なんで、召喚士の人口は少ないんだろうか。


『……………?主、どうかしましたか?』

「いや、大丈夫だよ。やっぱりライガだったんだな」

『えぇ。もちろんですぞ』

「なんか、すごい強くなったな」

『主を守るために強さを求めたのですから、当然です』


なるほどな。きっかけは俺の瀕死だろうな。

レベルキャップにもすぐに届いたし、ゲームを始めて現実時間の1日程度で進化もしてしまった。

これはゲーム的に問題ないのかな。


「なぁ、シドラ。この成長スピードはどうなんだ?」

「なんだ、気になるのか。………そうだな、ちょっと見てきてやる」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうだった?」

「問題ないっぽいぞ。1回目の進化は結構早いと契約屋?のおっさんが言ってたらしい」


そうか。あのおじいさんが言ってたなら、問題ないな。


「それなら安心したよ。『バグだったので進化前に戻して下さい』なんて言われたら、冗談じゃないからな。………そういうことで、改めてこれからもよろしく、ライガ」

『えぇ。よろしくお願いしますな』


かっこいいよな。召喚獣がライオンなんて。これからの進化も楽しみだ。


『時に主。おばあさんに豚肉を届けなくていいのですか?』

「あ!そうだった。肉………に………あれ?俺、豚肉ドロップしてないわ」

「ふっふっふ、大丈夫だ。俺は豚肉しかドロップしていない!」


うわ。わかったから。わかったからそんな悲しそうな顔でこっちを見るなよ。


「はぁ……いいよ。俺のブタズカリバーあげるから」

「何!……いいのか!?」

「ああ、いいよ。俺は大剣しか使えないから」

「ありがとな!おつる!」


そのあだ名で呼ぶな!


「よーし。『結合』」


そうシドラが呟くと、火炎の剣と、聖剣ブタズカリバーが光に包まれていく。そしてその光が1本の剣を形成していく。


「よっしゃ!成功だ!『聖火の剣』!」


なんだ、何が起きた。


「なぁ………いまのは、何?」

「ん?ああ、グローイングウェポンはそれと同じ種類の武器と『結合』することができる。成功すると、両武器の能力を受け継いだグローイングウェポンを獲得できる。」


へぇー。でも、成功ってことは………


「失敗したらどうなるの?」

「能力を失う。最悪の場合は、グローイングウェポンそのものを失うな。」


おー。一か八かじゃないか。


「まぁ、今回は成功してよかったよ」

「ああ。おめでとう」


俺たちが呑気に話していると、ライガが目で訴えてくる。


「おっと、そろそろ行かないとな」

「そうだね。『帰還』」


そう呟くと同時に視界が白い光に包まれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺たちは、おばあさんの元へ戻ってきていた。


「おばあさん。取ってきましたよ」

「取ってきたって、何を…………!!それは、栄光の超治癒大王金豚の肉ではないですか!?」


フルネームで言うんだ。それ。


「はい。そうです。取ってきましたよ!」

「いるはずがないと思っていました。………これがあればあの人の腕も、きっと……」

「えぇ。治せるはずです」

「ありがとうございます。こっちです。ついてきてください」


早足で歩いていったおばあさんの後ろを追うと、屋敷のような場所にたどり着いた。


「ここが、私たちの家です。上がって居間で待っていてください」


言われた通りに、居間で話をしながら待っていると、数十分程たってからおばあさんがやってきた。


「これであの人の腕を治せるはずです」


そう言っておばあさんが取り出したのは、黄金の緑がかった美しい液体だった。

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