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レスト・ワールド ~召喚士の活動記録~  作者: YUGE丸
プロローグ
6/7

黄金の獅子

「とりあえずNO!」


うーん……どういうことだろう?クエストをクリアするのは悪いことじゃないよね。


でも注意が入った………… ここで というフレーズだと、まだ続きがあるってことかな?

会話で様子を探ってみるか。


「あの、おばあさん。聞いてもいいですか?」

「ん?なんです?どうかしたんですか」


落ち着け俺!ここでの言葉の選択が、大きく左右するはずだ。……ひぃひぃふぅ………違うか。

よし!会話開始だ。


「どうして10個も必要だったんですか?」


1人で食べるならひとつでいいはずだ。

ただ単に食べたいだけでだったらそれまでだけど。


「ああ……それはね。ゴールデンビックピングーの肉には治癒の力があるんですよ。その力で怪我をしてトンカチを持てなくなってしまった私の旦那の右腕を治してあげたかったんです。騙したようで……すみませんでした。」


お。真意が分かったな。悪い選択じゃなかったようで一安心。


「でも、それもこのゴールデンビックピングーの肉で治るんですよね!」


そう俺が聞くと、おばあさんは表情を暗くしてしまった。


「それが……今までも何人かの人に肉を取ってきて貰ったんですが、一向に治りそうにないんです。」


そうなのか………


ーーーーーーーーーーーーーーー

追加クエストが発生しました

ーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーー

栄光の超治癒大王金豚の肉×1


の納品

ーーーーーーーーーーーーーーー


おお!!!!キター!!

というか名前長っ!


「なぁ、クレイン。さっきから何してるんだ?」


そうか。クエストの受託主の俺にしかさっきの忠告は入らなかったんだな。


「えっとね…」


俺は今の状況を話した。


「なるほどな。つまりはその治癒豚を倒せばいんだろ?」


治癒豚か。いい略だな。


「そういうことになるな。よし。じゃあおばあさん。俺たちが、その怪我治します。信じて待ってて下さい」

「本当に治せるんですか!?」

「はいっ!」

「わかりました。待っていますね」


よし。では行こう!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「2回目だね」

「そうだな」


もうレベルキャップには届いている。

ちなみに、俺とライガのステータスはこんな感じだ。



クレイン 17歳 男 Lv25

職業:召喚士

体力:850/850

魔力:300/300

筋力:190

魔攻:175

耐久:140

魔耐:175

敏速:140

器用:150

スキル

「召喚術Lv2」「風魔術Lv7」「大剣」「鍛冶」

「裁縫」「料理」「眼Lv10」「魔物言語Lv3」

「連携Lv4」「筋力up」

育成ポイント:50


ライガ(召喚獣)Lv25

種族:パンサープリンス

体力:900/900

魔力:90/90

筋力:150

魔攻:80

耐久:140

魔耐:110

敏速:215

器用:30

スキル

「パンサープリンスLv3」「王獣Lv10」

「光魔法Lv2」「獣拳Lv10」

育成ポイント:25



ライガはあときっかけさえあれば進化すると思うんだよな。


「なぁ。召喚獣を進化させるきっかけか何かないかなぁ?」

「ははっ。ここは自由な世界なんだ。きっかけなんてたくさんあるさ。」

「………まぁそれもそうだね」


そんなことを話しながら、俺たちはピングーの桃源郷にある森の、少し開けた場所にたどり着いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

栄光の超治癒大王金豚との戦闘を開始します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よし!いよいよだ。準備はいいな、シドラ、ライガ!」

「おぅ!」

『ガァァァァァァ!』


ーーーーーーーーー

3--2---1--START

ーーーーーーーーー


目の前に王冠をかぶった大きな金豚が召喚された。


「『眼』!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

栄光の超治癒大王金豚Lv42

体力1300/1300


ドロップ品

「聖剣ブタズカリバー」「金豚の冠」

「栄光の超治癒大王金豚の肉」

「超治癒大王金豚の卵」「金豚の指輪」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


!!卵がある!欲しい!


「『ザ・サイクロン』!」


風魔術Lv7で吹き飛ばしてやる。


『ブヒィィィィ!』

「何?」


70%程削ったはずのHPが治癒豚の咆哮で全回復してしまった。


「オラァァ『頭蓋骨大陥没』ゥ!」

『ブヒィィィィ!』


シドラの両手剣Lv10の強力な技も1回の咆哮で全回復してしまった。

こうなれば、連携で………


「ヤベぇぞこれ。どうすんだ!」

「わからないよ!」


俺たちがまごまごしていると、治癒豚がこっちを向いた。


『ブッヒィィィ!!!』

「おい、なんかヤベぇぞあれ!」

「マズい! シドラァァ!!!」


腰が抜けて動けなくなっていたシドラは、治癒豚から放たれた光線を避けることができなかった。


「グッハァァァ……」


シドラは瀕死になってしまった。

もう連携を使えない。打つ手がない。


『ブヒィィィィ!』

「待て!そっちは……」


治癒豚が見た先には、恐怖で動けなくなっているライガがいる。

治癒豚が攻撃体勢に入った。マズい、間に合うかわからない。


「逃げろ!ライガ」

『ガ……ガァァ…………』


このままではライガがやられてしまう。


「やめろぉぉ!」


治癒豚とライガの間に入った俺は治癒豚の光線をモロにくらってしまう。


「がはぁぁ!!!」


クソ!今のでHP9割持ってかれた!

これが瀕死か……何も見えない。聞こえない。すごい怖い。意識はあるんだけどなぁ………。もう俺は戦えない。あとは任せたぞ、ライガ。負けないでくれよ。


『ガァァァァァァァァ!!!!!』


微かにライガの吠える声が聞こえる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

召喚獣より進化が申請されました


承認しますか? YES/NO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんだ……これは。今はもうよく分からないな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

YESが選択されました

今回の進化は召喚獣自身の意思のため

進化先の選択ができません

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『このクソ豚が!塵も残らぬ程に消し去ってやるわ!』


なんだ………誰の声だ…


『主の敵は我が取ってやる!ガァァァァァァ!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

栄光の超治癒大王金豚が討伐されました

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おお!HPが全回復していく!

ん?討伐されました?


ーーーーーーーーーーーー

聖剣ブタズカリバー×1

超治癒大王金豚の卵×1


をドロップしました

ーーーーーーーーーーーー


おお!卵!

……今考えれば、卵が欲しいなんて安易な気持ちで挑まなければ、あんな簡単に潰されることは無かった。まぁとにかく………


「やったぜ!」

「ああ、今回は危なかった。怖……こほん。油断していた。倒してくれてありがとな。」

「いや、俺は……そういえば、ライガ!」

『やりましたな、主!』


そこには、黄金の鬣をなびかせたライオンが、威風堂々と立っていた。


大型イベント前に、ライガを進化させられて

良かったです!

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