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人魚とチシャ猫  作者: 種有バジル
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プロローグ


 世の中には、少し変わった人がいる。変わっているといっても、雰囲気の話だとか、たまたま人と違った意見を持っている人だとか、人とは違う趣味を持っている人とか。


 高校生なんて集団の中でのマイノリティーだとか、そういうものは「変わり者」だなんてレッテルを張られてしまう。そんなもんだろう。


 当の本人は、どう思っているのかはわからない。迷惑に思う人がいれば、少し嬉しい。なんて人もいる。


 じゃあ、反対に。高校生が持つ団体意識だとか流行りなんてものは、一体何なのだろう?


 お揃いのストラップ?SNSのグループ?部活?それとも、学校が同じこと?…………答えは全部だろう。何かに所属していることが、高校生にとっては日頃の勉強よりもとても大事。クラスや学校以外のどこかに所属できなくなってしまうと、途端に「変わっている」と認識される。


 みんながあっちと言えば、あっち。こっちなら、こっち。進めとなれば全員進み、戻れとなればみんなで仲良く戻ってくる。これができないと、いけないらしい。


 高校じゃ、目立ったいじめはあまり起きない。少なくとも、私の通う高校では。いじめは無くとも、影口は男女関係なくまあまあ存在している。少なくとも、集団の中に属していれば。逸脱していなければ、あまり影口は叩かれないだろう。集団という巨大生物の一部として機能できれば、だけど。


 そんな私は、ちゃっかりと集団の中に所属している。波風立てない為に。写真部という集団と、2年3組の集団。そして、パンケーキを一緒に食べるような当たり障りのない友人。


 そんな集団がみんなで指を指して、「変わっている」としている人物が、この高校には数人存在している。


 私は、そんな人物と少なからず関わりを持つようになった。


 この話は、そんな人物達と私の高校生活のなんでもないようでなんでもある話。

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