ハプニングとダンジョン
日にちが開いてすいません!9話です!
「エイジ!起っきろー!!もう6時50分だぞぉーー!!」
ユキは俺の上にまたがり叫んだ。
「あぁ?!6時50分?!やべぇじゃん!」
そう言って俺は勢いよく起き上がる
起き上がると同時にユキと頭が勢いよくぶつかった
「痛ったぁぁぁ!ちょっと!急に起きあがんないでよ!」
と、俺にキレてくる
「あぁ、ごめんって!てか俺も痛てぇし…」
「もう!じゃあ回復魔法使う!エイジ、もうちょっと私に寄って!」
と言ってユキはベッドパットに向かって手をかざす
「回復魔法、《オールヒーリング》!」
そう言うとベッドパットに魔方陣が現れ水色の綺麗な光が俺らを包む
「あれ?痛く無くなった…おぉ?!すげぇ!!」
俺は感激の声をあげる。
そうするとユキが
「ふふ〜ん!どうよ!」
と、自慢気に言う
「あぁ、これは凄いな!さすが魔法使いだな!」
俺は心からユキを褒めてやった。
だがここで俺は重要な事を思い出す
「あ、今何時だ?」
その質問にユキが答える
「え、6時55分だけど…って!約束の時間7時じゃん!!急がないと!!」
と、ユキもこの緊急事態に気づいた
俺は急いでスカーフを羽織り、ユキと一緒に大急ぎで部屋の外へ出て食堂へ向かう。
階段を下り、ロビーを横断し、誰もいない食堂のテーブルに一人で座っているフレンの元へ急いだ。
「おう!おはよう!エイジ!ユキ!約束時間ピッタリだね!」
と、フレンは笑顔で挨拶をしてくる
「おぉ、おはよう…ハァハァ」
「おはよう、フレン…ハァハァ」
と、俺とユキは息を切らしながら挨拶をした。
それを心配してフレンは声をかけてくれる
「大丈夫かい?お二人、凄い息、切れてるけど…」
と言ってくれた。
「大丈夫大丈夫、少し寝坊しちゃっただけさ、心配はいらない!」
と、言い返した
「じゃ、じゃあ少しゆっくりダンジョンまで向かおうか、そう遠くないからね」
フレンは俺らの体を労ってそう言ってくれた
ダンジョン前にてーーー
まず、フレンが先立って喋る
「よし!まず確認しておきたいことは、この中に入ったら中の調査が完了するまで外に出てくることが出来きません!出てくるとリタイアとなるので注意です!」
と、フレンが注意事項を話してくれた
俺とユキはそれに頷く
頷く俺らを見たフレンは手をグーにして高く上げて
「よし、じゃあクエスト開始だぁ!!」
と元気よく言い、3人でダンジョンの入り口をくぐった
「おぉ、いかにもダンジョンって感じだな」
と、俺が呟く
ダンジョンの中は少し暗いが寒いなどということはなかった
「いやぁ、少ししか進んでないからかなぁ、何も出てこないなぁ」
俺がそう言うと、ユキが
「もうそろそろ出てくるはずだよ!だからエイジ、フレン、剣を構えておいた方がいいかも」
と、言ってくれた
指示通りに俺とフレンは剣を抜く
そうするとユキが声を上げる
「あ!エイジ、前!」
そう言われて前を見ると、トカゲが人間の形をしたモンスターが立っていた
「んな?!あのモンスターは?!」
そう言うとユキが
「あれはリザードマンだね、ダンジョンの第一層目に出てくるなんて…どんだけ高レベルなダンジョンなの…」
そうユキが言う
「大丈夫!ユキは遠距離でサポートと回復を!僕とエイジは近距離で切っていくよ!」
フレンは俺らに指示を出した
「分かった!よぉし!昨日の練習の成果、見せてやるぜ!基本剣術、《スラッシュ》!」
俺はそう言うと刀を思いっきり横に振る
そうすると切ったリザードマンから血が噴き出した
「うぉ?!まじかよ、汚ったねぇなぁ!」
そう言って2回目のスラッシュを他のリザードマンにかます
「よし!エイジ!少し下がってて!僕がここは一掃するよ!…………上級剣術、《疾風斬撃》!!」
フレンはそう言うと勢いよく走り出し、あっという間にリザードマンを一匹残らず蹴散らした
「おぉ!二人ともすごーい!!お疲れ様!回復魔法、《オールヒーリング》!」
ユキがそう言うと水色の光に包まれた
気づくと服に付いた返り血が全て消えていた
「おぉ!ありがとう!」
「さすがだね、オールヒーリングを使えるなんて!」
と俺とフレンは趣向は違うがそれぞれお礼を言った
一方その頃このダンジョンの第三層のボス部屋ではーーー
「一層のリザードマン達が一瞬でやられた様です、これは相当な強さを持つものが来たとしか思えません、どういたしましょう」
「なぁに、構わんさ。例えこの部屋まで来たとしてもこの私に勝てるはずがない。たかが冒険者風情が何をしようが私には傷一つ付かんわ」
「はっ、ですがラフィス様に無駄な体力を使わせぬよう努力いたします」
「うむ、頼んだぞ」
「……さぁ、来れるものならば来るがよい!我が忠実なしもべを倒して私に辿りつくがよい!そしてこの圧倒的差を感じ、私の前で死ぬが良い!ワァッハッハッハ!」
ダンジョン攻略開始
さぁ、さいごのラフィスとは一体…
次回を楽しみに!