午前と馬車
うい!14話です!!
「エイジ〜起きてぇ、朝だよぉ〜」
とユキは眠そうに俺を起こす
俺は目を開けるとユキが地面に座って寝ぼけているが見えた
ユキは俺が起きたことに気づくと
「あ、おはよ〜、なんかごめんねぇ、私たちだけベッドで寝ちゃって」
そう謝ってくるので俺は、いいよいいよと言って窓から外を見る
今日は晴れていて、空は澄み渡るような青色をしていた
窓から差し込んでくる光はとても暖かく、とても和やかな気分に包まれた
「そういや、ハンネは?」
俺がユキにそう聞くと、ユキは寝ぼけながら答える
「ん〜?ハンネさん?まだベッドにいるはじゅぅ…ぐはぁ」
そう言って床に突っ伏して寝てしまった
俺がベッドに目を向けるとハンネはベッドにいなかった
やばいと思った俺は部屋の扉を勢いよく開けて外に飛び出した
が、ハンネの姿はない
後ろで扉を開ける音がしたので振り返ると、ハンネがトイレから出てきた
そしてハンネは俺の顔を見てビクッとすると
「あ、お、おはようございます!エイジさん!」
と、挨拶をしてくれた
ハンネは操られていた時とは全く違う性格で、おしとやかで優しいオーラが出ていた
なのに服装がロックな感じで少し痛々しかった
「おぉ、おはよう、なんだトイレ行ってたのか、はぁ良かった」
そう言って俺は部屋の扉を閉めて部屋に戻った
ハンネも後ろから一緒に戻って来た
するとハンネは俺に声をかける
「あ、あの!エイジさん!ユキさんも寝ているようなので少し雑談でもしませんか?」
と、誘われた。
別に断る理由は無いので話すことにした
ユキをベッドに運んでから俺らは、椅子に向かい合って座り、話を始めた
「で、なんか聞きたいことでもあったの?」
俺がそう聞くと
「はい、あの、どうして私……こんな格好なんでしょう?!」
と、聞いてくる
「えぇ…うーん、戦いが激しかったのもあるだろうけど、あった時からそんな格好だったよ?」
そう答えるとハンネは少し顔を赤らめて
「そうでしたか…こんなはしたない格好だなんて、恥ずかしいです」
と、いうので
「じゃあ今日服屋に買いに行くか!」
そう提案するとハンネは明るい表情になり答える
「いいんですか?!あ、でもお金が…」
と、金の事を気にするので
「いいよ別に、俺が買ってやんよ、金は後でたんまり貰えるから」
と、言ってやった
するとハンネはすごく明るい表情になって喜んだ
一方フレンの部屋では
「あぁ、もう朝かぁ、でもまだ時間あるし、腕立て800回ぐらいしとこうかなぁ」
そう言って腕立てを始める
2分後ーーー
「よし!800!」
「………やっぱりやらなきゃダメなのかなぁ…あの作戦…」
時は少し立ち、10時30分ーーー
俺とユキとフレンとハンネは服屋に来ていた
俺はユキに話しかける
「ユキ、ユキ!確かあの辺りでお前泣いたよな!」
場所に指を指してユキにそういうとユキは少し顔を赤くして
「う、うぅ…もう!それ、結構前の話じゃん!エイジのバカぁ!」
そう言ってプイッとそっぽを向かれた
そしてユキはハンネの所に走っていって服を一緒に見だした
「おーい、ハンネ!さっさと選んじゃえよぉー!」
そう声をかけておいた
そしてフレンに俺は話出す
「なぁ、フレン」
「ん?どうしたの?」
「このまま俺らは4人で一緒に居られるのかな?」
そう聞くとフレンがビクッとする、すると
「う、うん、ずっと4人一緒に居られるよ!あ!喉乾いたからお水もらってくる!」
と、わざとらしく言い食堂に走っていった
俺はふと思った
《なんだろ?なんか隠してるのかな?まぁ、フレンが嫌がらせするわけないし良いけどね、もしユキやハンネに手を出すようだったら容赦しないけど》
そうしているとハンネが来て
「エイジさん!私この服がいいです!」
そう言って渡してきたのが黒のTシャツとジーンズだった
俺は一瞬キョトンとし、ハンネに聞く
「え?これって、今きてるのと全く同じだよね?」
そう聞くと
「えぇ!私、この服は好きなんですけどボロボロすぎるので新しいのにしようかなと!」
笑顔でそう言ってくるので俺はそれを受け付けに持って行く
「あの、これお願いします」
「はい!では4580ジスクになります!」
買ってきた服をハンネに渡し、俺は一足先に部屋に戻る
「あぁ!今から王都に行くのかぁ!楽しみぃ!」
そう言っているとユキとハンネが戻ってくる
「たっだいまぁ!エイジエイジ!!ついに王都だね!!私、楽しみすぎてたまんないよぉ!」
そう言ってユキはベッドにダイブする
「私もどんなところか気になります!楽しみですね!」
そう言ってハンネは椅子に腰をかける
ゆったりしているとフレンが扉を凄い勢いで開けてくる
「ちょっと!もう馬車きてるよ!?くつろいでないで早く!」
そう言われたので時計を見ると12時だった
俺たちは急いで部屋を出て外へ急ぐ、すると後ろでユキがわざとらしく
「あぁっ!」
と言って転ぶ、ハンネが振り向いて心配そうにすると
「私は大丈夫!さぁ!早く行って!強く生きてね…グスン」
呆れた俺はユキの頭を叩く
「馬鹿野郎!w今はそんなボケしてねぇで行くぞ!」
そういうとユキは
「もう!面白くないなぁ!さっ、急ごう」
そう言って猛スピードで走っていく
俺らも負けじと思いっきり走った
外にてーーー
馬車の前にはアルさんがいた
「お待ちしておりました、御一行様、どうぞこちらへ」
俺たちは言われるがままに馬車に乗り込んだ
するとアルさんが俺に聞いてくる
「あの、その方は?」
アルさんはハンネを指してそう聞く
「あぁ、新しい仲間です!お気になさらず!」
そういうとアルさんはふぅ〜んというような顔をして、馬に乗るとゆっくりと馬を歩かせ始めた
歩きよりは少し速いスピードで、流れていく景色の中にある木の葉の間から、漏れる木漏れ日が美しく馬車を照らしていた
それから1時間ほど馬を歩かせると王都の大門が見えてきた
門に近づくにつれて高ぶる感情は抑えきれなかった
《これこそ異世界ファンタジーじゃないか!最高だね!》
そう思った
フレンの謎
遅れてすいやせんっしったぁ!近々沢山載せるのでお許しを!
次回!新展開が!
お楽しみに!