第四話 俺の死へのカウントダウン
第四話 俺の死へのカウントダウン!?
清々しい朝……とはならないんだなぁ、コレが。
今、俺の右側で寝ているのは自称娘の叶羽である。
「すー、すー」
うん、なんて可愛い寝顔なんでしょう。そして、なんて可愛い恰好なんだ。
「わー、もう食べられんわい」
そして、俺の左には詩花が寝言を言いながら寝ている。
昨日、妹、空条木葉から電話で明日学校に迎えに来てほしいと言われそしてさらに詩花の親から信じられない電話が来た。
『詩花ぁ? お母さんたちこのまま北海道行って来まーす。家は透弥くん家でお世話になってねぇ。じゃあねぇ~』
あの時は俺んちが氷点下になり気まずい空気が当たりを包んだもんだよ。
「お、おい、起きろ~、てか起きてくれ~、お、俺の理性がまだあるうちに起きてくれぇぇぇぇ!!」
俺はカーテンが閉まった薄暗い中で叫んでいた。
「う~ん、何、パパ」
ぱ、パパ!? なんですかそのくすぐったい響きはぁぁぁぁ!! こんなに可愛い女の子にそんな呼ばれる日が来るなんて! てか、凄いデレてないか?
「あ、おおおおお父さん! ち、違うよ! 今のはいつもの……じゃなくていつもはそう呼んでないんだからね!?」
おお、ものすごくツンデレだ。何か、目の前で生ツンデレ続出中だとぉぉぉぉ!!!!!!
「わ、わかった。わかったから叶羽、詩花を起こしておいてくれ。俺は飯作るから」
ムスッとした表情をしながらも詩花の肩を揺らし起こし始めた。
さて、俺は飯を作りますか。おっと、その前にカーテンを開けなくては。
「起きてよ、朝だって。ちょっと、起きてってば」
小さなあくびをしながら叶葉は一生懸命起こしていた。
さて、俺はこれでも料理をしたことが全然と言っていいほどしたことがない。
いつもは妹の木葉に作ってもらっていたが今日は昨日の異常気象のせいで生憎帰って来ていない。俺が今日迎えに行くつもりだ。
そんな事はいい。今は朝飯をどうするかだ。
今、家にあるのは肉、卵、魚、米……そして、人類の最大の秘宝『カップラーメン』だ。
「……よし、とりあえずラーメンだな。もちろんインスタントだ」
俺は自答しながらカップラーメンに使うお湯を沸かし始めた。
「おはよぉ、ふはぁあ、よく寝たわい」
大きなあくびをしながら詩花は眠い目を擦りながら起きてきた。
「おう、おはよう。叶羽はどうした?」
ん? と言って詩花は首を傾げる。
「ああ、叶羽ちゃんは寝てるわい」
起こせよ! そして、お前もちゃんと起きろよ!
「ああ、じゃあ詩花。お湯沸かしてるから見といてくれ」
ふぁいと詩花はまたあくびをしていたがガスコンロの前に立っているので見ていてくれるのだろう。
俺はその隙に叶羽のもとへ向かった。
「すーすー」
可愛い息遣いをしながら寝ている叶葉。
俺は呆れ顔で近づき叶羽を起こしにかかる。
「おーい、起きないと飯やらんぞぉ?」
俺が言うと叶羽はもぞもぞと動き寝言を言い始めた。
「うーん、もうカップラーメンは飽きたよぉ」
なっ……なんで分かんたんだ!? こいつはもしやエスパーか?
「か、叶羽、真面目に起きてくれ。飯だ」
俺が肩を揺らすと叶葉はゆっくりと目を開ける。
「あ、パパだ。しかも若い」
ぱ、パパですとぉぉぉぉおおおお!! こ、こいつ未来ではそう呼んでるのか!?
「お、お前寝ぼけてるのか?」
俺は舞い上がりそうになるのをどうにか落ち着かせ話を変えさせようと試みる。
「パーパ」
叶羽は俺に抱きつき頬ずりをしてきた。ぎゃー、なんだこの甘ったるい感覚は!
寝ぼけてる! こいつ絶対寝ぼけるぅぅぅぅ!!
「お、おい! 叶羽、お前寝ぼけてないで起きてくれぇぇぇぇ!」
なおも叶羽の頬ずり攻撃は止まらずそれどころか今度は俺の膝に乗っかってきた。
「わーい、パパのお膝ぁ♪ あれ? なんか硬いものが……」
叶羽が下を向き俺の聖剣をまじまじと見始める。
「って、やめんか~い! 女の子が見るもんじゃない! さっさと起きろや!」
俺が叶羽の頭をチョップすると「いったーい」と言ってどうやら完全に起きたらしい。
「いやぁ~! 何娘を抱っこしてんのよ、このヘンターイ!」
そう言って俺にボディーブローを放つ。
うん。なんて完璧なボディーブローなんだ。我が娘にしてはあっぱれなり。
俺はその場で一発KOを判決された。
「あ、お父さんごめ――ってわー! お父さん! 大丈夫? ねぇ、大丈夫!?」
それから何時間か過ぎて地域一帯に外出の許可が下りた。
「さて、木葉を迎えに行きますか」
叶羽にやられて気絶していた俺も無事こっちの世界に戻ってきて俺たちは妹の木葉の迎えに行くことになった。
「てか、別に着いて来なくてもいいんだぞ?」
別に俺ひとりでも木葉を迎えに行けるし。
「私はおばちゃんにご挨拶をしに行くだけだもん」
そっか、俺の娘から見れば木葉はおばちゃんだったな。木葉よ、お前もとうとうおばちゃんか……。
「私は木葉ちゃんに会いたいだけだわい」
強がるな、詩花。お前、昔っから一人を怖がってたもんな。
「ああ、わかった。じゃあ、みんなで行こうか」
俺たちはみんなで歩き始めた。
木葉が通う中学校は俺んちから十分とそう離れたところにない。
外景はとても綺麗で真新しいという言葉が似合う中学校だ。だが、今ではその綺麗な校舎も見る影もなくなっていた。
「まあ、あれだけの災害じゃあ無理もないよな」
えっ……と叶羽がびっくりする。
「なんだよ。あったろ? 災害」
「あれって私のせいだよ?」
なーにを言ってやがりますか、この娘は。
「じ、じゃあ、昨日の災害は……」
「うん♪ わったっしのせいでーす♪」
うん。こいつは謝る気ゼロだよね? 叩いていい? ねえ、叩いてもいいかな?
「はあ、それはさておき、妹の回収だ」
「あ、木葉ちゃーん」
詩花が手を振っている。相手はもちろん我が妹木葉だ。
「よう、木葉。元気してたか?」
「……」
な、なんで何も言わないんだ?
「兄さん。後ろのきゃっわいい女の子は誰かな?」
こ、木葉が怒っていらっしゃいます。だ、誰かこいつをどうにかしてくれ! こいつの目がだんだん人を殺せる目になってきた。
「こ、こいつは」
「私は空条叶羽です。空条透弥の娘です。よろしくね、おばちゃん」
ピキッと木葉方から明らかに頭の線が切れたような音がした。
「か、叶羽ちゃーん? それは言わない約束だよねぇ?」
ガシッと木葉に肩を掴まれ頭から汗が止まらない俺。
「おっにいさーん? ちょっとこっち見てみようか」
お兄ちゃん妹が怖くてそっち向けないよ! てか、なんでよりにもよって『おばちゃん』になった! 俺の娘は俺を殺したいんですか!?
「あ、あははは」
お、俺の運命は死にまた一歩近づいてはいませんか?
さあ、やってきました、ヲサダここからです。
いやぁ、今回は娘のデッレデレなことに私はもう萌え死にそうでしたよ(笑)
主人公には悪いですがこのまま苦しんでもらうのも面白いかも(爆)
ということでこのあともなご●しが送るエンターテインメントを……え?違う? まあ、そこらへんはご了承をしてください。