表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

第一話 タイムマシンに乗って

第一話はなごしが担当しました。

人生初執筆ですので、まだまだ至らない所がありますが、よろしくお願い致します。

それでも良いという方は続きをどうぞ。

第一話 タイムマシンに乗って


金曜日、朝7時11分それと……27秒か。

今日学校に行けば明日は休みである、少なくともタイムマシンでゆとり教育制定の手前まで移動していない限りは。

ベッド上の棚に倒れているデジタル時計を確認、うむちゃんと2013年である。

鉛の鉄球を鎖で結ばれたような億劫な足を稼働させてリビングを目指す。ちなみに俺は朝は歯を磨かない主義だ。

台所には部活で出かけた妹の作り置きの朝飯と書置きがテーブルに置いてあった。

内容は『部活いく、飯食え、遅刻ダメヨ』なんか三点セット。

とりあえず冷え切った卵焼きに手を付ける。

もさもさと咀嚼(そしゃく)、卵焼きが生焼けですけどまいしすたー、作ってくれるだけありがたいので言いたい事は卵焼きと一緒に飲み込んだ。

食べた後は顔洗って、準備して登校だけなので割愛。


はーい、学校に着きました。誰に報告してるんだ俺は。

「おっはよー、青狸さん」

「おはよ、メロンパン野郎、残念だが未来の世界のロボットじゃないんだ、透弥(とうや)だ」

「購買でいつもメロンパン買ってますが何か? 詩花(おとは)です、以後お見知りおきを」

校門で鉢合わせしたのは、黄色いロボットではなく、神在詩花(かんざいおとは)俺の家の隣の隣の家に住む同級生、ショートヘアの茶色い髪を頭皮から生やしている、少し童顔で身長は低め、それから胸部は……察してやれ、俺の主観と偏見で評価すれば、可愛い。

「なら名前でよばんかい」軽めチョップ

「いで、髪が乱れるわい、んもぉ」

くっ、上目使いとかあざとい、これで天然だから困るわこの子、わざとだったら恐ろしい子。

「わりぃわりぃ、おっ、授業始まっちまうぞ、さっさと中行こうぜ」

「言われなくともそうしますわい」

今気付いたけどコイツの口癖って『~わい』だな。少し老人っぽい。詩花ばあさんとか言ったら、伸びきった爪で、首を掻っ切られそうだ。

「しかし今日は暖かいですな、詩花ばあさんや」

お茶をすするジェスチャーを交えて言ってみた、反応やいかに。

「なにその急なおじいちゃん設定、透弥とあたしは夫婦かっ!」軽めチョップ

斜め23度から突かれた微妙な反応、予想外。あとなんか顔赤いのは気のせい?

玄関のすぐ近くの螺旋階段を昇り、左に曲がった所にある冷水器で水を少量口に含み教室にゴールイン。

「おはよう」「おっはよーす」

教室で半数ぐらいの生徒が朝の会話を紡ぐ、昨日のペンタの神様面白かったねとか、他愛ない話だ。

朝の会という名のマニュアル通りに行う朝の恒例行事まであと五分。

「んじゃ詩花、あと五分あるから寝るわ、先生来たら起こしてくれ」

「むしろ先生に起こしてもらったらええわい」

「じゃあ、宿題やる」

「透弥やってないの?」

「ああ」

「見せたげる」

むむ、違和感、詩花から優しさを感じる……だと、天変地異でも起こるのではないか、いや、優しさの裏に見返りをもとめられるかもしれん。そうだきっとそうに違いない、だったら。

「めろんぱんは買ってやれんぞ(深刻)」

「ちげーよ、透弥が起こられると授業時間が減るだろ……だから、えっ、その……ハイ」

声がだんだんデクレッシェンド、嘘が見え見えでハリボテ以下なんですがどうしましょう、まあ宿題みせてくれるから気にスンナ。

「お、おう、ありがとな(疑心)」

「二時間目までに返してね」

目を合わせずにそくさくと自分の席に着いた。反抗期ね。

「てか、もう時間じゃねーか」


先生が時間になっても来ないので、宿題を写す作業に没頭。

生徒はみんな先生おそいねー、と道路にへばりっ着いて変色したガムみたいにどうでもよさげ。

ちなみに先生の名前はゐ(いきち)って名前です。おっとゐ吉が来たようだ。

「はい、お喋り止めてぇ、重大な連絡があります」

ざわ…←某地下帝国建設漫画風、クラスがざわつく。

「県内全域で不思議な現象が相次いで起こっているらしいので、生徒は即下校して下さい」

ざわざわざわ←こんな感じにどっかんどっかんクラスが騒がくなる。

具体的な内容を隣の席のやつが聞いてみたり。

「急に荒れ地に木が生えたり、川の水が急に干上がったり、はたまた人が消えたり、後は家が別の位置に移動したり、挙げて行けばキリがない、とにかく危険かつ緊急事態なのでとにかく帰宅して、絶対外には出ないでください。家庭で自主学習してください」

ゐ吉は何を言っているんだと一瞬思ったが、よくよく考えれば宿題を提出しなくて済んだなと、浮かれた事を考えていたが、クラスが疑心と不安を抱いていた、詩花も動揺を隠せない。

ゐ吉が早く帰れとせかす。準備できた生徒から教室を出て行った。

「透弥、一緒に帰ろ? 怖い」

「同感だな、こう見えてもチキンな草食系男子なんだ」

「……………………」

何かKY(死語)な発言してしまった気がしなくもなくなくないような。

「わりぃ、帰ろっか」


校門まで出て来た。この時間帯に校門をくぐるのは初めてかも知れない。そう、初めての校門である、御幣(ごへい)を招いたならしかたない。

詩花と俺の家は徒歩20分、坂道を少し下った住宅街で、遠いような近いような位置にある。

「透弥、あれ」

すっとんきょうな声で俺の袖を引っ張る。

「美容院だね」

「違う、色を見て」

「色?」

生理的嫌悪を感じさせる干からびたエメラルドグリーン、この美容院本当の営業してるのか?

「人がこなさそうな色だね」

「ちーがーう、ここの美容院、登校した時は、ピンクっぽかったのに今はエメラルドグリーンだよ」

「そうだっけか」

女の子はよく見てるね、とかそんな場合じゃない。これがゐ吉が言っていた不思議な現象なのか?

「もう、気味悪いよ、早く帰ろ」

「あ、ああ」

まさか、朝のうちに壁にペンキを塗ったわけではあるまい、ましてやこの色では、客足が悪くなってしまう。

閑話休題、しかしこの世界はどうしてしまったのか、神様がイタズラしているとしか思えない。人間が出来る業ではないだろう。

「今日だけ……今日お母さんが帰って来るまで、透弥の家にいてもいい?」

「ああ、俺もそっちの方が助かるよ、気味悪いしな」

俺の家の屋根が見えて来た所、そんな時だった。天気が急に変わった。雨雲とは違うまさに漆黒という言葉が似合う雲、はげしい雷鳴はたまた、雲の裂け目から時空の歪みが見える。

「ちょ、なんなんだ!!」

周囲が激しい閃光に包まれ、激しい爆発音、破壊された家の破片が空中で散開。

「あれ、俺ん家の方向じゃ!」

「そんな!!」

駆け足で家に向かう、十字路を左に曲がり、直進、底をまた右。

息切れを起こすくらい走った。

「な」

「な!」

「「なんじゃこりゃあぁあーーーー」」

思わず絶叫せざるを得ない、俺の家の塀とガラス、詩花の家の庭の畑及び塀、そして何よりも、俺と詩花の家に挟まれる田中さんの家がものの見事に吹き飛んでいた。

「一体……何が」

「あれ……?何か人が」

田中さんの吹き飛んだ家の跡地に何やらライダースーツの強化版みたいな服を着た少女がうずくまっている。

「いったたー、座標間違えちゃった、てゆーかぁもっとゆっくり着地できないのこのポンコツ!! 壊れちゃったじゃないの!! んもぉ最悪、これじゃお父さん見つけられないわよ!!」

中学二年生くらいのあどけなさとその子供とは思えない容姿|(主に胸部が)それに着用しているスーツのテカテカした材質がエロティック、おまけに肩甲骨下くらいまで伸びた髪が風になびいて、とても美しい、俺の主観と偏見で評価すればストライク。

なんてそんな事を考えている場合ではない、田中さんの家が吹き飛んだ! パトカーのサイレンの音も聞こえる。

「えっと……キミ!! 大丈夫か? 怪我とか無いようだな―――」

「……っ!? お父さん?」

「へ?」

「お父さん!!」

俺の事をお父さんと呼ぶこの不思議少女に抱きつかれた。もちろん子作り経験はない……童貞だようっせーなっ(憤慨)。


「えっと、空条透弥さんですよね? 初めまして、貴方の娘の空条叶羽(くうじょうかなは)です!!」



人生初めての執筆で、とても未熟ですが、書いていてとても楽しかったです。

本作はヲサダここからさんとのコラボ企画でやらせて頂きました。

原案はヲサダここからで脚色はなごしがしています。


また本作を閲覧して頂いた皆さま本当にありがとうございます。

感謝の涙でおぼれ死にそうです。


次はヲサダここからが執筆致します。お楽しみに!!


それじゃヲサダここからぁ!!バトンターッチ!!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ