表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magicians Dream  作者: ransu521
第二部 新学年
87/139

64,収まり

「ハァッ!」


ガキン!!

狭い教室内に響き渡る、剣と刀の衝突音。

俺はリーダー格の男と、剣と刀で戦っている。

コイツとは……俺が決着をつけなければならない。

そんな気がしたから……俺は真っ先にコイツにアタックを仕掛けた。


「コイツ……!!」

「そんなちんけな攻撃が当たるかよ!!」


俺は相手の動きを読んで、攻撃を避けつつ、男に攻撃を仕掛ける。

しかし、男もそう簡単には攻撃を喰らってはくれなかった。


「高速、移動!」


男がそう叫ぶと、その場から素早く何処かに移動する。

……だが、予測していれば決して怖くはない!!


「ふざけるなよな……こんなので惑わされるわけないだろ!」


相手の喉元を狙って、俺は刀を突き刺そうとする。

しかし、その攻撃は弾かれて、


「……確実に、穿つ!」

「甘いな」

「な……何!?」


俺の攻撃を弾いた後で、左手で小さなドリルをしっかりと握り、恐らくは俺の心臓を抉ろうとしたのだろう。

だが、そんな感じの攻撃が来ることは読めていた……!!


「なんだ……と!?」


俺は目の前に薄い壁を作り出す。

そして、その攻撃を防いだ後に、すぐに俺は攻撃体勢に入る……!!


「聖なる雷よ、我が左手に宿れ!」


左手に雷の塊を作り出し、そして相手に雷を浴びせる……!!


「ぐっ……!」


この攻撃は男に当たる。

当たった男の身体は、若干痙攣を起こす。

魔術服を着ていない状態だから、殺さない程度にまでは手加減しなければいけないのが結構辛いな。

さっきの喉元への攻撃も、避けられるのが分かってて繰り出した一撃だったしな。


「……気に食わない。俺の攻撃の限界を知っていて、それでどうやって対処したらいいのかを分かっているかのような攻撃パターン……おまけに、お前、手抜きしてるだろ」

「……ああ、そうだな」


隠す必要はないから、素直にそう答える。

すると、男は身ぶるいをしだした……恐らく、怒っているのだろう。


「勝負で手加減をしてられる程の余裕なんてあるのか? なるほど、ならばテメェの本気を出させるまでだ!! このまま負けたら悔しさが半端ないからな!!」

「うわっと!」


突然男はもう一本の剣を創り出す。

……コイツ、二刀流!?


「行くぞ……三矢谷瞬一!!」

「え、ちょっと待っ……」

「遅い!!」


ガキン!!

二本分の力が、俺の刀に伝わってくる。

何とか動きを止めたものの……このままだと俺は力押しされて負けてしまう。

……やむを得ない。


「雷よ、我に味方せよ!」


短く、そして小さな声で詠唱を済ませる。

そして、刀に雷を流し込むと、


「とりゃっ!」

「くっ……ぐふっ!?」


俺は軸足とは反対の足で相手の腹部に蹴りを入れる。

うまく溝にはまったのか、相手は剣を落として、それを地面に落してしまう。

……今がチャンスだ。

この時しか、相手を討つ瞬間は訪れてこないだろう。


「くらえ……」


刀をゆっくりと持ち上げ、ちょうど自らの頭上まで持っていく。

……刃の部分には、先ほどの雷の力が込められている。

このまま振り下ろし、その雷の力を一気に解き放つ……!!


「これで終わりだ……雷斬り!!」


刀を振りおろし、俺は刃の部分から雷を繰り出す。

それだけじゃ終わらせない……横になぎ払い、もう一発雷を喰らわせてやるよ!!


「あがっ!!」


まともに喰らったらしい男は、そのまま十字の雷を身体に受けた後に……雷のショックで気絶し、その場に倒れた。


「……いっちょあがり、ってか?」

「こっちも終わったぜ……瞬一」


みると、他の奴らの戦いも終わっていた。

……ふぅ、つまりは俺達の勝利ってところか。


















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ