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Magicians Dream  作者: ransu521
第二部 新学年
67/139

44,俺の渇きを癒せぇえええええええええ!!

卵博士を倒した後、俺達は5mのウンテイを渡ることとなる。

ここからは、腕の力がどれだけ残っているかによって勝負が別れることとなるだろう。


「ここまでので結構疲労がたまってるからな……特にさっき滑り落ちたのが結構痛かったな……」


段々細くなっていく道を走っていた際に、俺は一旦落ちそうになった。

その時に、無駄に腕の力を使ってしまったが為に、多少その分の疲れが抜けていないかと問われれば、そうだと言わざる負えなかった。


「情けねぇな三矢谷! そんなんじゃ俺が先に行っちまうぞ!」

「テメェ……卵博士討伐の時には壁をかけのぼっている最中だったくせに……もう来やがったか」


横を見ると、いつのまにか小野田がウンテイのところまでやってきていた。

それにしても……コイツもコイツで、無駄に体力あるよな。

一応あの試験を掻い潜ってA組に入っているだけはあるか。


「けど、俺はお前に負けているわけにはいかねぇんでね。疲れが溜まってるけど、何とか気合いで押し切るまでだ!!」


俺は身体に激を入れ(とは言っても腕はウンテイを掴んでいるので、声を出して気合いを入れなおしたのみだが)、先ほどよりもリズムよくウンテイを渡っていく。

それに対抗意識を燃やしたのか、小野田もスピードアップする。

ちなみに、大和はあと少しで渡りきるというところまでやってきていた。


「もう少し……!!」


俺もあと少しというところに差し掛かり、そして渡りきった。


「ふぅ……後はトランポリンで向こう岸まで渡るっと」


とりあえずここは結構重要だな。

ここまで苦労してきたというのに、トランポリンで失敗して水のなかにボチャンじゃ格好悪い。

……向こう岸までの距離はおよそ10m。

うん、大丈夫だろう。


「はっ!」


俺は少し勢いをつけて、トランポリンの上に乗っかる。

そして、その反発力を利用して、勢いよく飛んだ。

すると俺の身体はいとも簡単に向こう岸まで辿りつく……よし、成功だ。


「後は……アイツか」


最後のギミックは、斧を持ったアイツを倒せばOKという奴か。

……にしても、どう考えても俺達に勝ち目がないような気がしなくもないんだが……。


「最後のは強敵そうだね……」

「というか、絶対に強敵だろ。むしろ、この障害物競争に組み込まれているのがチートなくらいに」


先に到着していた大和とそのような話しをする。

……いつの間にか残り人数は、俺を含めて後三人ということになっていた。

ちなみに、残りの二人は、大和はもちろん、意外としぶとい小野田も含めてだ。


「ここまでよくたどり着いたな……だが、この俺を倒すことが出来るかな? この軟弱者がぁ!!」

「……いやぁ、無理っしょ。今すぐ降参してもいいんだけど」

「……いや、それも無理そうだよ」

「え?」


大和に降参の意思を見せたところで、それは無理だよとやんわりと否定された。

思わずそんな声を出した俺はは、慌てて斧男の方を見る。

すると。


「俺の渇きを……俺の渇きを癒せぇえええええええええええええええええええええええええええ!!」

「うわっ!? 問答無用で襲って来やがった!!」


駄目だ……敵前逃亡という文字はコイツにはまったく当てはめることが出来ない!!

歴戦の勇者達は、こんなにも迫力あって強い奴を相手にしてきたというのか?!

クリエイターや悪魔化メルゼフよりも覇気があって力強いぞコイツ!


「微塵に砕けろ!!」


そう告げると、斧から例の一直線上に伸びるあれを出してくる。

……俺と大和はなんとか散り散りになってその攻撃を避ける。

……だが。


「ぐわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「「……あ」」


偶然そこに着地してきた小野田にその攻撃が当たり、小野田はそのまま下の水まで落ちて行ってしまったのだった。

小野田……アーメン。













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