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Magicians Dream  作者: ransu521
第二部 新学年
64/139

41,今回のギミックは、

「……とうとうこの時が来てしまった」


ついにやってきた、障害物競争。

本日の俺のクライマックスその1。

……ちなみにクライマックスその2は、三年生全体でやる旗取り合戦。

こればっかしは……俺も怪我をせざる負えないかもしれないな……勘弁してくれよな、まったく。


「んで、お前と一緒に走るのか……小野田」

「おうよ! 大和の奴も一緒らしいな……うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

みなぎるぅううううううううううううううううううううううううううううう!!」

「お前はどこぞの武将か……別に燃える必要も、漲る必要もないからな」


隣でバカやってる小野田は放っておいて。

……今回のギミックも、しかし凄いな……。

相当金がかかってるとお見受けする。

テーマは……よくわからないや。


『さて、ここで今回の障害物競争のギミックについて紹介いたします。しかし今回もえらく金がかかってますね、校長先生』

『うむ……許可を出した私とて驚いておる』


……校長、あんたは男の中の男だよ。

いや、マジで。


『では改めまして今回のギミックについてご説明いたします。まずは魔術によって特別練成されたでかい壁を、お好きな魔術で破壊します。次に、穴ぼこだらけの床を通りまして、その次に段々と細くなっていく道を……ここで注意してもらいたいのは、空を飛ぶのだけは禁止と致します』

「空を飛ぶって……そこまでチートなことはしないだろう、普通」


けど、その方法があったかと少しだけ悔しがる俺。

……まぁ、別に関係ないけども。


「それにしても……最初のバカでかい壁って……これ、壊せるか?」


何だか最初からインポッシブルな状況になっているような気がするが。

まぁそこはなんとかなるのだろう……何せ実行委員側が出来たからこんなギミックが用意されているんだろうし。


『細くなって行く道を通った後は、傾斜15度の壁を一気に駆け上がって頂き、続きまして、卵博士を倒して頂き……』

「待て待て待て待て!! どこぞのハリネズミネタが混じってるじゃねえか!!」


大体卵博士なんてどこから呼んできた!?

前のでかい亀もなかなかだったけど、一体ゲームの中の出演者をどこから出してるって言うんだ?


『そしたら、5m程のウンテイの後に、トランポリンを使って向こう岸まで行ってもらい、最後には……斧を持った、『ぶるぅあああああああああああああああああ!!』とか唸ってる人をどうにかしてもらって、そしてゴールです!』

「最後明らかにおかしいぞ!! 最後のはもはやギミックとは呼べねぇぞ!!」


しかも卵博士はあくまで中ボス的位置にいるのか?

だとしても、かなりアホだぞこのステージ。

何を考えてこんな障害物競争なんて作ったんだ?

そもそも、コイツもどこから呼んできた?


「俺の渇きを……癒せぇえええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


障害物競争のような場でしか登場出来ないくせに……なかなかの存在感を醸し出してやがる。

てか、これ最初からゴールさせる気ないっしょ?


『では各選手定位置についてください』


ああ……ついに始まってしまう。

もはや地獄にも似た、この謎の障害物競争が。


『位置について……よ~い、はじめ!!』


そして、障害物競争が始まった。















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