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Magicians Dream  作者: ransu521
第三部 アンジック・ウイルス
139/139

30,Magicians Dream

事件は幕を閉じて、彼らは新たなる平和な日々を送っていた。

あの日の後、約束通り葵とデートをした瞬一は、次の日には回復した織・優菜・春香を含めた、月夜・千世・アイミーンの六人に、殺されかけることとなっていた。

晴信は、目覚めた刹那との仲を更によくしていた。

それこそ、瞬一達に弄られる程だった。

その度に二人は顔を赤くして、満更でもないような表情をしているのを見ることが出来るのだった。大和と大地は、事件直後に上層部に吉沢茜を一時的に釈放してくれるよう要求した。

結果は二つ返事のOKだった。

少し虚をつかれた気分だったが、叶ったことに対して文句を言っても仕方ないので、とりあえず茜を雷山塚高等学校に連れてきて、薬を作ってもらった。

茜はそれを快く承諾……むしろ、何か罪滅ぼしがしたいと思っていた時期だったらしく、そのチャンスを生かし、短期間で、学園内で倒れた患者の分の薬を製作……結果、治すことに成功している。

この噂は全国にまで広がり、茜は呼ばれた場所で薬を作っては、感謝されていた。

このことがきっかけで完全に改心……以後、『アンジック病』患者を全員治す為に、今でも日本各地を回っている。

蜜柑達生徒会メンバーは、あの事件を解決したことが噂の形で学園内に広がり、校長から賞状を貰うにまで至った。

その時には瞬一達も壇上に上がり、蜜柑がふざけて瞬一に抱きついてみたら……その後瞬一はしばらく歩けない状態となってしまったらしい。

そんな様子を見た全校生徒は、瞬一に同情したとかしないとか。

ついちょっと前に大和が再会した由良は、あの後もう一度街中にて大和と会うことが出来た。

その時に大和に対して自らの想いを告げる。

つまりは……告白したのだ。

大和から出された返事は、OK。

むしろ、待っていたような感じもした。

むろん、このことを知った真理亜は、数日間由良のことをかなり敵対視していたことは、もはや分かりきったことだろう。

源三郎は、溜まってしまった職務を片付けるのに必死な毎日だった。

だが、そこは貫禄があると言うべきか……顔色を一切変えず、ただ黙々と職務に取り組んでみせてあるのだった。

それこそ、今まで本当に倒れていたのかと相手に疑問を抱かせるくらいに。

アイミーンは、事件解決後にグレイブスタン公国に帰国した。

戦争の危険性も収まり、日本に留まる理由もなくなってしまったからだ。

だが、その後数日も経たない内に再来日。

理由は、日本の高校にて高校卒業の資格を取るためであった。

思わぬサプライズに瞬一達は驚いたが、その日は一日中パーティーをやった程、彼らは嬉しく思っていたのだった。

……さて気になるのは今回の事件を引き起こした組織のメンバーだが、リーダーが確保された為に空中分解。

それぞれ色んなところに散らばってしまったらしく、リーダーである勝弘ですら全員分の連絡先を知らない程であった。

その勝弘は、『組織』にて現在も身柄を拘束されていて、反省をしている最中である。

勝弘はそうして自分がやってきたことに後悔し……迷惑をかけたことを詫びたのだという。

今後、保釈される可能性も浮上してきたのだとか。


















とにかく、これにてとある一人の魔術師が夢見た反逆事件は幕を閉じた。

それぞれが自分達の歩むべき道をしっかりと見据えて、その道に向かって足を一歩一歩と踏みしめて、少しづつだが確実に前へ進む。

時には寄り道したり迷ったりすることもあるが、その度に彼らは考え、そして道を進む。

すべては、自らが夢見る道へ進む為に……将来へと続く道を、自らの足で確かに進んで行く。

そしてやがて感じるのだ。

自分が抱いてきた夢は……決して間違いなんかではなかったのだということを……。


















Magicians Dream 完




















祝、完結!!

いやぁ~長かった『Magicians Dream』シリーズも、ついに完結ですよ!!

……終わり方が微妙とかおっしゃらないでください。

最後の形もこんな感じで終わらせようと考えた末でのこの形ですので……。

思えば『Magicians Circle』という作品がなければ生まれなかったこの作品。

授業中に思いついたネタを書いていたら、いつの間にか止まらなくなり、ついには続編という形でこの小説を書いてしまうことに……。

とにかくそんな風に始まった『Magicians』シリーズも、ついに完結。

これ以降の続編は、今の所考えておりません。

何だか続くかもしれないような終わり方となっておりますが、なにぶん私も受験という荒波が待ち受けておりますので(私は今年で高校三年生ですよ~)。

一先ず『Magicians』シリーズの方は完結とさせて頂きます……もしかしたら続編出す可能性も……多分もう続かないと思いますが。

最後となりましたが、こんな私の妄想が詰まったような小説を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

作者である私としては嬉しい限りです。

『Magicians Dream』はこれにて完結となりますが、今後とも『ransu521』の小説をよろしくお願い致します。

それでは……以上、ransu521でした!!

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