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Magicians Dream  作者: ransu521
第三部 アンジック・ウイルス
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9,議論

次の日。

瞬一達の学園内で、ちょっとしたニュースが流れていた。

それは……。


「校長が倒れた?」


どこから流れてきたのかは知らないが、どうやら校長が倒れたとの情報らしい。


「どういうことだ? あの校長が倒れるなんて……」


晴信が、信じられないというような口ぶりでそう呟く。

それもそのはずで、つい先日までは普通に威厳のあった人物が、今日になっていきなり倒れたなんて情報が出回るのだ。

その情報の信ぴょう性を確かめるのが先決だろう。

だが、


「本当だよ。校長先生は倒れた」

「え?」


タイミングよく、大和と大地が教室に入ってくる。

その二人に、瞬一達は一気に集まってきた。


「どうしたんだよこの前は。二人とも学校を休んだりして」

「心配したんだよ! (;O;)」


瞬一達は、先日休んだ大和と大地を心配していた。

……そう、先日この二人は揃って休んでいたのだ。

その日こそが、ちょうど二人が『組織』の建物を調査しに行った日のことだ。

真理亜なんかはそんな事情を知らないので、顔文字を使って感情を表現していた。

……相変わらずの光景だった。

そんな瞬一達に、大和と大地は告げる。


「この前休んでいたのは、前に襲撃された科学製品工場を調べる為だったんだ」

「科学製品工場……ですか?」


そこに、春香も話に参加してくる。

いつの間にか、いつものS組のメンバーがそこに集結していた。

……ちなみに、先日行われたクラス分け試験の結果、全員S組残留という結果に終わったのだった。

……アイミーンはS組に昇格、光平に関して言えばA組に残留という結果に終わった。


「ああ。仮にも『組織』の建物が襲撃されたからな。調べに行くのも道理ってものだろ?」

「それもそうだけどよ……何か収穫はあったのか?」


大地と大和の二人に、瞬一が尋ねる。

しかし、二人は首を横に振り、


「あまりいい収穫は得られなかったよ……深く調べようとしたところで、敵が三人ほど残っていたから、そいつらと戦闘になったくらいかな」

「戦闘? ……大丈夫だったの?」


心配するような声で、葵が尋ねる。

大地は当たり前だろ、と告げて、大和は、


「撃退したから大丈夫だよ。それに、相手の身柄はすでに『組織』の上層部の方で確保しているはずだからね」

「そっか……ならよかった……」


安堵の溜め息をつく織。

……しかし対称的に、大和の顔は疑問の色で埋め尽くされていた。


「どうしたんだ? 大和。何か考え事か?」


そんな大和に、啓介が尋ねる。


「……ああ。どうして『科学製品工場』を襲ったりしたのかが気になってね」

「……確かに。今回の一連の事件に関する情報と言えば、被害場所が『科学製品工場』で統一されているという点のみ。それ以上は、何も分からない」


月夜が現状整理をする。


「だな……何かこの事件、裏を感じずにはいられないんだけどなぁ。その裏ってのが何なのか分からないってんだから……これ以上の進展はなしか?」

「……そういえば、最近話題になってる『アンジック病』と何か関係があったりしないかな?」


瞬一が呟いた後で、織がそんなことを話題に出す。


「アンジック病……最近話題になってる病のことだけど。これがはたして『科学製品工場』襲撃事件と何かの関連性があるのやら……」


謎は深まるばかり。

結局、この日の朝は、その話題だけで時間が過ぎ去ってしまったのだった。














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