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Magicians Dream  作者: ransu521
第三部 アンジック・ウイルス
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7,戦闘

「風よ……我に抗う者を討て!!」


大和は、ポケットの中から携帯を取り出し、呪文の詠唱を行う。

大地もポケットの中から携帯を取り出し、同じように呪文の詠唱を行っていた。


「クロスウイング!!」


目の前に現れた魔法陣は、小さなのが二つ。

そこから現れたのは、二つの風の刃。

その刃は、相手の身体を確実に斬りつけようと、速度を増して襲い掛かる―――!!


「この程度の攻撃、壁にて守って見せよう!!」


一人の男が、そんな風な魔術の詠唱を行い、攻撃を防ぐ。

携帯を利用していないところから、彼は自然魔術師であることが理解できた。


「なる程……相手は自然魔術師か」

「どうする? このままの戦法でいくか?」


大地が大和にそう確認を取る。

すると大和は、


「そうだね……よし、しばらくはこの戦法を保って、大地はあっちの男一人を頼む。僕はこの二人を相手にするから!」

「……分かった」


大和の指示に、大地は多少反論を述べようと思ったのだが、事実大和の方が魔術の扱いが上だった為、その提案を呑まないわけにはいかなかった。

言われた通り、大地は後ろを振り向いて一人の男を相手にすることにする。


「狩人なら狩人っぽく……正々堂々と前に出てきたらどうだ!!」


魔法陣を出し、そこから剣を取り出すと、それを空中で振る。

すると、衝撃波が飛ぶような感じで、風が敵に襲い掛かってくる。


「そっちが剣なら……こっちも剣で応戦だ!!」


相手も剣を創り出し、そして二人は大和に一斉に襲い掛かってきた。


「……遅い」


ドン!

地面を勢いよく蹴り、大和はまず一人を、手に持つ剣にて一閃。

わき腹辺りを斬られた男は、そのままその場に蹲る。

そこを、大和は見逃さなかった。


「悪いね。しばらくの間眠ってもらうよ?」


ガン!

剣の持ち手の部分で、相手の後頭部を殴る。

その衝撃が体中に広まったのか、その男はそんなに時間が経たないうちに気絶してしまった。


「くそっ……!!」


ダン!

大地が相手にしている男は、先ほどから銃にて大地を攻撃していた。

しかし、そのどれもが大地の張るバリアによって軌道を逸らされており、一発も大地の身体に埋め込まれてはいなかった。


「銃は無駄か……なら、これならどうだ!」


男がそう叫んだ瞬間。


「……!?」


大地は、自分の足元に魔法陣が出現したことを察知すると、慌ててその場から飛び退く。

そして、その魔法陣から現れてきたのは……噴水のごとく出現する、水。


「水よ、その場で凍り付き、小さき刃と化せ!」

「氷……まさか!?」


すると、先ほどまで勢いよく噴出していた水が、その活動を止め、一気に凍りつく。

そして、男がその氷を……思い切り蹴る。


「刃の雨よ、降り注げ!! アイスレイン!!」


呪文名を言った瞬間。

散らばった氷は、大地の身体を貫こうと襲い掛かってくる!!


「そんな攻撃……無駄に近い!!」


大地がそう叫ぶと同時に、周りに風の塊みたいなものが出現する。

そしてそれは、相手の攻撃の軌道を逸らし、全然見当違いな所に散らばって行った。


「ま、またか……!!」

「そう簡単に喰らってやるほど、俺達は甘くねぇよ……!!」


大地は剣を出現させると、それを両手でしっかり握って、相手に向かって突っ込んで行った。













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