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苦渋500パーセント  作者: なかの世界観
8/9

5月6日

これはオマージュかな、サンプリングさ。俺の人生をなぞっているだけだからどんどん筆が進んだなぁ。

5月6日 月曜日

 回想

 恥の多い生涯を送ってきました。私の人生など赤の他人にはかっこをつけて話すようなものではないのかもしれませんが、私の生きた足跡を残してみたいと思ったものであります。

 私が成人してからというものは酒と煙草と女におぼれてばかりの日々ばかりを送っていたものです。こうなるのも必然的なものでありました。

 私には友人というものがありません。そんな中で私にとってのある意味の友人というものは女という生き物に他ならないのです。大学生活というものでは大体の男という生き物は同性の友人たちと女や趣味の話を肴にして酒を飲むという生活をするモノであります。そして私自身も同じように生活を営んでいくものだと勝手に思い込んでいたものです。しかし私は同じ性の生き物とは近づいては離れていく、さながら男女のようなかかわり方をしていたものでありますから滅相うまくいくはずもないのです。私の名前には女という文字が入っているものですからこの世に生を受けた瞬間からこうなることは定められていたのでしょう。

 私の父というのは地元の日本有数の企業の勤め人でしたので大学時代は金銭面での苦労はしたことのなかったものです。父との思い出は楽しいものばかりではありませんでした。私の父は幼いころに私の祖父にあたる人を失くしておりますので父曰く「親としてのかかわり方がわからない」という口実で私によく暴言や暴力をしきりにふるっていました。そのせいか私は父が苦手で避け、挙句男性というものから避けて生きてきたのでしょう。しかし父は非常に勤勉な男でありまして母の話では浮気を一度もしたことのない男だったそうです。こんな私に血を分けてくれた肉親にしては見当もつかないような男なのであります。

 数少ない友人の中に幸という女がいました。幸はあくまでも友人でありましたのである時までは一晩を過ごすことはなかったものです。その日もいつものように塾の仕事を終え近くの飲み屋で飲んでいたのです。私がその当時よく吸っていたセブンスターを吸いたいといったのです。彼女はひどく煙を嫌うものですから、そんな君が吸うのかとひどく腹を抱えたのを鮮明に覚えているものです。いつものように火をつけ煙を肺に入れる。同じように彼女が火をつけ煙草を一吸い。そうするとひどくむせたのですから二人で笑ったのです。この時私は、最初は肺が煙を受け付けないから口腔喫煙をするのが良い、そのために舌を口の中で上に押しあてながら吸ってみろと幸に教えました。すると彼女は今度こそはむせることなく吸えました。2本目に火をつけ彼女も吸おうとするものですから、私はこんなもの吸うのでない、早死にしたいのかと尋ねるとふっと笑うものですから、私はそっとシガーキッスというもので彼女の煙草に火をつけてやりました。すると彼女は言ったのです、「きっと君は女に好かれる」これが彼女にとっての告白だということを知ったのは3か月も先のことでありました。


太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治太宰治


これわかる?(笑)

気が向いたらつづきかくかな。

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