「キラキラの輝く夜と思い出の夜……」
°˖✧藤乃 澄乃様の企画「冬のキラキラ恋彩企画」参加作品です。
輝く 輝く
煌びやかに
つつまやしかに
そこらここらで
光のイリュージョンが輝く
ほうっと白い息
寒い手を
手袋を擦り合わせて待つのは貴方
もうすぐね
もうすぐよね?
そんな思いで待つ
待ち続けること二十分
貴方は息せき切ってやってきた
頬は真っ赤
あがった息に
肩を上下させ
ひたすら謝る貴方
寒かったけれど
貴方を待つこの時間も楽しかったから「大丈夫」
と伝える
ふいに抱きしめられた
重ねられた頬に温かさが伝わってくる
「こんなに冷たいじゃあないか」
貴方は言う
「そうかなぁ」
わたしは言う
二人の影は一つのまま
それが名残惜しそうに互いに離れる
貴方の瞳に光が揺れている
私の瞳にも光が揺れている
その光の波長は一緒になっていき……
二人の影がまた重なる
私の
貴方の
唇が重なる……
イルミネーションの夜
私のファーストキスの思い出……
お読みくださり、本当にありがとうございました。