第33話 冒険者ギルド
最後にもう一つだけ知っている情報が…………それは…………魔王アウルヘヴンのこと。
この世界を侵略している悪しきものと言われている存在が実はいる。
しかし、本当の姿を見た者はほとんどいないとされその姿はどんな形をしているのか…
何のために動いているのか誰も知らないのだがそんなヤツをどうにかするのが
勇者のお役目ということで勇者はこの世界にいる限りは倒さなければならない宿命を背負っているらしいのだ。
だが…正直この俺にはどうでもよくて放置しても構わないような気がしていたりするのは内緒の話だ。
そもそも勇者って柄じゃないだろうしね…俺みたいなやつは…汗
そんなこんなで日課である朝練を終えシャワーを浴び汗を流すことに…………
もちろん俺は男だし…全裸でシャワーを浴びている…………
そして体をタオルで拭き服を着用すると鏡の前に立ち…己の姿を改めて見つめていた
そこには若々しいというよりかは実年齢よりも若く見える容貌をしており年相応とは言い難い容姿をした青年がいた…つまり…ジレイグ=オルテサンド…俺だ!!
体格の方はそれほど恵まれてはいないように見えるが逆にそれが細い体に見えてしまうほどの筋肉質ともいえる鍛え上げられた肉体美に見えた!!
そして特筆すべきは自画自賛するようでの…その顔立ちだ!!それこそ中性的な魅力を感じさせる
美しい顔立ちに黒髪…漆黒の瞳で左目尻の下に泣きホクロがある…
まさに絶世の美男子と呼ぶに相応しい顔立ちであった!!!!
服装を整え…俺は部屋の外へ出たのだった。
冒険者ギルドへ行く途中…街の中ではたくさんの人とすれ違う。
当然、女性ともすれ違うが皆一様に見惚れてしまっている様子だ。
確かに美人や可愛い子も多いとは思う。
しかし俺からすればこの世界で会った女性はみなレベルが高かったので今更見慣れたといった印象なのだが、この反応を見てるとなんか悪いことをしてしまったのではないかとちょっと心配になってくる。
いかんいかんそんなことを考えるのはよそう。
そんなことを考えていてはせっかく覚えたことをすぐに忘れてしまいそうな予感がしたので
とりあえず余計なことは考えないようにした。
そんなことを思っているうちに冒険者ギルドについた。
扉を開けると目の前に受付があり…
右手の方に食堂スペースが…そして奥に酒場があるようだ。
食堂も酒場も一緒くたにするのは…負けなきがする…
まあさすがにまだ早い時間のためあまり人が来ていないがこれから混み合ってくれば
きっとこのギルドは活気づくことだろうと俺は容易に想像できた。
さっそく俺は依頼を受けるために受付に行くと依頼書のところに一人の女性が座っていた。
年齢は見た感じ二十代後半というところだろうか。
艶のある栗色のロングヘア―が特徴的でスタイルも抜群。
胸もそこそこあって腰も引き締まっているうえに脚もすらっとしており文句なしに綺麗といえる人だった。
なんとだ!!その女性が声をかけてきた。
俺が来ると必ずといっていいほど話しかけてくるものだなぁ…
と思いつつも悪い気は全くしないどころかむしろありがたいくらいなので無下にすることなどせず丁寧に応対する。
受付の女性は俺の名前を覚えておりこちらに来ると笑顔で挨拶してくれた。
その笑顔はとても可愛らしく癒されるものであった。
俺も微笑んで返すといつものように用件を聞かれたので依頼を受けに来たということを伝えた。
すると、笑顔のまま元気よく返事をしてくれる。
彼女の名前はアリシアという。
冒険者の登録証を提示してもらいその情報を入力していった。
職業欄にある剣士に書き換えてもらうと彼女は俺のことをじっと見ながら問いかけてきた。
それは…………
名前:レイ=セイリオス 性別:男 種族:人間族・勇者 称号:異世界ヴィオレの救世主
能力値:生命力C+魔力B 筋力E+敏捷性F+幸運A-
固有技能:異世界言語理解EX…天性の観察眼SS
習得技能:全武術(剣・槍等)…魔法付与魔術Lv10…炎魔法(中位),雷魔法(上位)水魔法(中位),土魔法(中位),光魔法(上位)闇魔法(中位)召喚術(下位~最上位)
これが俺の能力で今の名前らしい。どう見ても普通の人に見えるのだが実は俺にはこの世界で最強と呼ばれている特殊能力というものが備わっていてそれこそがこの世界の常識を覆すようなとんでもないものである。
簡単に説明するとその人物の素質値プラス技能の熟練度と知識量に応じて経験値が得られる。
ちなみにこのステータスは鑑定や透視などといったスキルを持ち合わせていれば見ることができるので隠したりできないらしい。
つまり俺の場合はこんな感じである。
生命力B- → 体力SSS +++ 精神力C- 魔力C- → 魔防SS+ 知力B 敏捷性D → 素早さEX 幸運B→ 運A 固有技能:異世界言語理解EX,天性の観察眼SS 習得技能:全武術(剣・槍等)魔法付与魔術Lv1,炎魔法(下位)→雷魔法(下位)→水魔法(下位)→土魔法(下位)→光魔法(下位)→闇魔法(下位)→召喚術(下位)
なかなかお目にかかれない組み合わせだと思う。
なぜここまでわかるのかといえば自分で作ったのだ。
ステータスはもちろんのこと技能までも完全に把握し切って初めて作れる究極の力――完全網羅究極版というのを作ってみた。
しかしこんなことをした理由はある目的のために必要だと思ったからである。
そう…………それは、元の世界に帰るための手がかりを見つけるために自分の限界を知りたいということだ。自分がどれほどまで強いかわからないと元の世界に戻った時に不安を覚えるかもしれないからだ。




