第18話 私の心は満たされた
(なにこの人…………超美人なんですけど!!!なにあの豊満な身体。めっちゃ羨ましいわ~~私もあんなナイスバディに生まれれば良かった)
思わずじっと見つめてしまったせいか、彼女はこちらを警戒している様子だ そんなにじろじろ見てしまって怒らせちゃったかな? ここは謝っておくべきだろうと判断して謝罪の言葉を口にしようとする。だが、先に彼女の方が話しかけてくるほうが早かった お淑やかに、それでもはっきりとした声で彼女が問いかけてくる まるで騎士物語に出てくるお姫さまのような雰囲気をまとっている それはまさに彼女の見た目そのものを表しているように感じられた 彼女に名前を呼ばれた時、なんだか心の奥底のほうに懐かしさと痛みを感じてしまう。不思議だけど悪い気はしない感覚だ それから彼女との会話でなんとなくここに来た経緯や自分が前世の記憶を持っていることを話してしまう つい調子に乗ってしまって聖魔法について話すこともしてしまった それを聞いたお嬢様風の美少女は驚き、困惑していた どうやら彼女の反応を見る限りやはり聖魔法は珍しい能力であるらしい 私はさらに調子に乗って自分が持っている魔法を見せてほしいと言ってしまう 正直かなり気持ち悪い行動だと思うけど、この機会を逃したら一生会えないかもと思ってしまったのだ なんでかわからないけど、彼女との別れを想像したら胸のあたりがキュッとなって離れたくないと感じてしまう だからしょうがない!そう自分に言い訳をする それに、今さら隠し事をするのは変だもんね? さっき会ったばかりの人といきなり打ち解けた態度をとることはできない 彼女は何か迷っている様子だったが、すぐに意を決したようだった 魔法をかけるための魔力操作を練習するため魔法の練習をしていた時のことを思い出す。あの時は何度やってもできなかったなあ………… 少し緊張したがなんとかできたようだ
(さあ、どうぞ…………)
そして次の瞬間、突然視界が大きく揺らぐ。あれ?なに?これはもしかして…………眩む…………意識が遠退いていく 最後に見えたのは不安げな彼女の顔。
(あー、やっぱり心配させちゃってたかぁ)
その申し訳なさで私の心は満たされた




