第13話 ヴィオレ王国の第二王子
そういうことだったんだね…………僕は、君の名前はジレイグ=ザラ=アーレストでこの国……ヴィオレ王国の第二王子をしている。ちなみに今いる場所はアーレス家の屋敷だね。君が来た時には僕がいた部屋だよ。それと申し訳ないが今は緊急事態のため僕の権限で君が来れる世界へ移動する魔法を発動させている。すぐに元の場所に戻れるから安心してくれて大丈夫だから。それと最後に大事なことだけれど……君は死んだことになっているからあまり人前に姿を現さないようにしてほしい。何かと不便もあると思うから困ったことがあったら僕のところに来て相談してくれたらいいよ)
なるほどなぁ…………それで私が死ぬ間際にも見た気がする魔法陣みたいなものが地面に展開されて私はそれに吸い込まれていったような感覚がした後に見知らぬ森の中にいたということですか……。
とりあえず状況はわかりました。それでは元の場所へ戻してくださいませんか?
(本当にいいのかい?もう帰れなくなるけど…………それにまだ魔力量が完全に回復していないのだろう?この世界での魔素濃度は低いはずなのに君の体はすでに満タン近くまで満たされているし本来、この状態では身体に相当な負荷がかかって倒れてしまうはずなのだが……)
――あぁ…………それは気にしないでください、おそらくは私の持っている固有スキルのおかげでしょう。
魔力量がすでに十分すぎるくらいにあるし体が重いとかそういった感じは全くない。むしろかなり調子が良いくらいだった。
(へぇ…………すごいな……そのスキルがあれば大概の事は何とかなりそうな気がしてきたぞ。いやあ凄いなぁ…………)
――ありがとうございます。ところで私はどこに戻ればいいのでしょう?




