第五話 この世界の文化は大変美味しい。
この世界に呼ばれてどのくらい経ったのか?
大分暮らしにも慣れ、色々日用品やら家電を揃え、
ニートの様な生活を送っている毎日、
「三つの銀行が統合するそうですよ?」
「あぁ〜知っておる」「企業の情報は把握済みだ」「投資に重要だからな」
「なんか投資家みたいですね。」
「みたいでは無い」「そうだ投資家だぞ」「自覚しとらんのか?」
「三賢者に言われるまま動いているだけだから。」
家電量販店と言う店に出向き、生活に必要な家電を大量購入
電子空間からも購入出来るそうだが、実物を見た方が理解出来るし、
「店員との会話で知識が積み重なるから」と、三賢者に勧められ買いに行った。
色々な魔導部があって楽しい空間だった、
物を保存して置く冷蔵庫! 何でも自動で氷が出来たり、
野菜の鮮度が長持ちするそうだ・・・が、僕には必要無い、
魔道具の中が、状態保存の付与を与えている為、
何年、何百年とそのままの状態で維持出来る。
然し、電子レンジなる魔道具は便利そうだ、
食べ物を温める事が出来るので購入。
他にも、テレビや録画機、PC、ゲーム機なども購入した。
店員からエアコンや扇風機なども勧められたのだが、
魔法があれば必要ないから丁重にお断りした。
費用もかなり加算したが、カードで支払ったので、
金を使った感覚が薄い、値段がどの位だったのかも覚えておらん。
トラブルも早速起きた!
築50年以上の自宅も改築した時、
三賢者が、区に改築の申請を済ませ大丈夫と思い魔法で改築、
問題は無いと思ったのだが、後日確認の職員が来て色々問題になった。
架空の会社に工事期間の日程が区役所内で問題になったので、
職員が出向いて来たのだが、建物が完成しているのを見て驚いていた。
「如何やったら半日で建物が、出来るのですか?」
「知らん!」
「実態が無い会社だと言うのに、いつ工事したのですか?」
「夜中でしたね」
「夜中!確かに・・・それでも半日で出来る物ですか?」
「出来ているだろう?」
「中も確認して宜しいでしょうか?」
「仕事なら仕方ないでしょう、どうぞ。」
地上四階建だった建物は天井を高くした三階建に改築、
外見には窓は一切無く、例えるなら墓石!
長方形で艶やかな漆黒の石造り。
内部は地下へ通じる広間と二階へ向かう階段が入り口から直ぐに有って
高い天井が空の様な明るさを差していた。
「どうかしましたか?」
「いえ、もう大丈夫です、内部も確りと改装してあるんですね?」
「そうですが、問題でも?」
「いえ、問題無いです。 失礼しました。」
入り口に入って直ぐ職員は帰って行き解決、
斜め前の交番に詰めていたお巡りさんが、
「普通は詐欺だと思うよなぁ」
「詐欺?」
「だって架空の会社で、工期が半日ってなぁ、よく依頼したよね?」
「早かったんで」
「最近の若者だなぁ、早ければいいって感覚は。」
「心配して頂き、有り難う御座います。」
「いやいや、我々も全く気が付かなかったので、職員の話でびっくりした。」
「以後気を付けます。」
「お願いしますよ。」
などと言う騒動でした。
魔法で建物を全て造り替えたので、何か問題が有るのかと心配したが
工事期間が短いのと施工会社が架空だったというだけだった。
架空は仕方ない自分で建て直すのだから、 簡単に言うとD I Yだな。
外装は石に見えるが、これは魔鉄鋼と言う鉱石金属だ、
魔力量によって強度が変わる特殊な鉱石なのだが、
頑丈って意味では最上位に当たる金属だ、
ドラゴンブレスにも溶けないし、メテオの直撃も心配無い。
それを地中の基礎の代わりに、柔軟なミスリルの鋼線を編み込み
魔鉱石を流し込んで固めた地盤に、数個の魔石を埋め込んで、
魔力の発動エネルギーを補わせてある。
建物内部は地下への広間の空間を区切った為に、
一階と二階が分かれている様に見えるが、たいした意味は無い。
三階だって二階部分の天井が高過ぎていた為、壁で区切っただけで、
階段もエレベーターも無いから三階へは行く事が出来ないが、
他人が入って来る事も考えて、再考する事にしよう。
照明や換気は魔道具で行なっているので、室内でも快適な筈だ
外の空気より質は良いからね。
水も同じ、水道が通っていたが、水が不味い!
水属性の魔石で水質を変えて使っているが、
例えるなら、量販店に売っていた浄水器の様な物かな?
その他にも空間魔法で拡張したり色々設置はしたのだが、秘密なのだ。
「なんか疲れたの」
「そうだな」「然しこれで建物も安心じゃな」「苦労したからな」
「ちゃんと詳細を確認をしているとは、区役所職員も、侮れませんね。」
「そうだな注意しよう」「そうだ!」「侮るな!」
「如何します?ピザにしますか?ハンバーガーですか?ケンタですか?」
「ケンタじゃ!」「今日はケンタだな♪」「そうだケンタの気分だ♪♪」
近所のファーストフード店、
どのお店も味が濃いのだが美味い♪
特にケンタは美味い♪ 鳥を揚げた物が中心のメニューなのだが
スパイスが絶妙で美味いのだ♪
元の世界では、香辛料は大変希少で高価だったからなぁ、
塩だけの薄味ばかりだった。
それが、香辛料を幾つも混ぜて複雑な味付けにして揚げた肉は最高なのだ♪
飲み物も刺激的だ、黒い水なのだが、
炭酸が含まれていて、口の中を刺激するのだ痛いほどにな!
他にも同じ黒い水なのだが、毒草の様な苦い飲み物なのだが、
コーヒーと言うらしく、香りがとても良いのだ♪
僕は紅茶の方が好みだが、あの香りは良いと思うぞ。
兎に角、食べ物が、この世界は最高に美味しい、
特にこの国は、食べ物に貪欲な国民性らしいので楽しみだ!
「ピザのチーズも良いが、香辛料の刺激がたまらん」「たまらん」「そうだ!」
「僕の栄養素を吸収し過ぎないで下さいね。」
「心配いらん」「もっと喰!」「がっつけ!」
この世界の食事は美味しいです。




