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第三百十五話 新年会2007 抱負

 特別な節料理の他にも、蟹が大量に更に盛り上げられて

ご自由に取り分け頂く様になっている。


 今回は仕事上の都合で岡部さんが参加していない、

少し寂しそうだが東村は誰にも取られる心配が無いので、

小皿に蟹の身を取り分けて食していた。


 「奥さん、一つ勉強ね♪

 師匠のあの小皿を取り上げて食べちゃ駄目ですよ♪♪」


「(笑) そんな大それた事しません!」


「それがいるんだよ(笑)」

 「そうですね♪♪(笑) 今日はいませんけど(笑)」

「そうなんだよ、だから安心して剥けるだけどな♪」

 「狙われないから寂しいんでしょう?」

「・・・たまにはゆっくり食べたいだろう(笑)」


「それって、取れってフリなんですか?」

 「(笑)」

「違うよ! 本当に・・・もう〜食べるから♪♪」

「「「(笑)」」」


 「あれを食べていいのは岡部さんだけだからね♪♪」

「岡部さん・・・あ!優香さん なるほど♪」

「おい!おい!優香だって駄目だろう(笑)」

 「嬉しそうですよいつも(笑)」


「怒れないだろう・・・流人よぉ(笑)」

 「(笑)」


「流人は蟹食べないの?」

 「嫌いじゃ無いですが、蜘蛛との違いが理解出来なくてね(笑)」

「蜘蛛(汗)」


「おい!(怒)」

「やめてぇやぁ〜、まさみちゃん、 変な事言わんといてぇ〜!」

「想像したら食べられへんやん!」

「流人が言ったんだって・・・」

 「(笑)」


 酒が進み、料理が減って一息着き始める者の中に流人もいた!

音楽祭のリベンジを行うべく、カラオケのセッテングをして歌う気満々だったが、

尼崎や東村に止められ席に強制的に戻されて行った

 「どうしてぇ〜?」


 席に戻されると、浜本が収録前に事前打ち合わせをしたいと言う

「流人、どこまで話してええねん?」

 「どこまで?」

「そうだよ、流人よぉ、俺達も境界線は守るからなぁ」

「そうでっしゃろう、分かりませんねん」

 「境界線?」


 東村の言葉に同調する浜本、

秘密が多い流人をどこまで弄っていいのか? その境界線を知りたいと二人が問う


 「あぁ〜、 そうですね、まず優先すべき禁止事項は

 私の前で彼女の名前はNGです。」


 事務所とも未成年なので成人するまでは静観し公表もしないルールなので

事実を否定するつもりは無いけど名前は控えて欲しいと流人が言う


 「それと、私が出資者だと言う事も控えて欲しいです。」

「それもかいな!」

「全部か?」

 「どうでしょうか?」


 自分の安全性はある程度確保出来ているが、

彼女の安全性が不十分で危険がある為、安心出来るまでは秘密にして欲しい、

ただ、societyのメンバーとかsociety Rのデザイナーって事、

プロジェクトRの所属タレントと言う事は公表しても構わない。


 「その為に用意した身分ですからね(笑)」

「それだけでも十分騒ぎになりそうだけどなぁ」

「まぁ大体は分かったわぁ」


 「あと、急に歌ったり踊ったりはNGでお願いします。」

「なんや! それもあかんのか! 注文多いのぉ」

「流人よぉ、新人のくせに生意気よなぁ〜(笑)」

 「フルのは構いませんけど本気でブチ切れますからね♪ 

 その後の対応が出来るなら御自由にお任せいたします(笑)」


「「・・・」」


 流人が「本気」と言う発言をした時は要注意な事を二人は十分に承知していた。

「流人! 私は?」

 「奥さんは御自由に対応して構いませんよ♪♪」


「なんや!まさみちゃんはえぇんかい!」

 「私はしばらく奥さんって呼びますけど、

 御自由に事務所と相談して呼び名を決めて構わないですよ♪」


 流人は質問が来た時は名前を使わず「奥さん」と呼ぶ事で、

否定も肯定もしないつもりでいた。


「彼? 旦那さん? 旦那? 」

 「お前さん何ってのもいいですね♪♪」

「(笑) お前さんはレベル高いだろう♪♪」

「流石にこの時代にお前さんって呼ぶかぁ(笑)」


 「でも、彼って恋愛色強くないですか?」

「「確かに」」

「えぇ!」

 「(笑) 好きに呼んで構いませんよ、 ご主人様と旦那様以外ならね(笑)」

「それはあかんのかい!」

「旦那様なんってちょっと憧れるけどなぁ」

 「主従関係ぽくって嫌いです、だからそれは駄目!」


 ご主人様や旦那様と言う言葉は、異世界ではメイドや執事が主人に使う言葉

その感覚が強く残っている為まさみには呼んで欲しくなかった。


 そんな考えを読み取った雅子が揶揄する。

「じゃぁ〜私達が旦那様って呼びましょうか? ねぇ?明菜ちゃん(笑)」

「ご主人様の方が合いそうですけどね♪♪」

 「笑えない冗談は嫌いですね(怒)」


「「(笑)」」


「師匠! そろそろ流人を解放して上げてください(大笑)」

「流人、準備いいよ♪」

 「・・・」

 東村と浜本の表情を伺うと

「行ってこぉ〜い! 歌ってよし!」

「歌って来ていいぞ!(笑)」


 「はぁ〜い♪♪ 友里! 絢◯♪♪」

「絢◯さん?」


 流人は何故か女性の曲を歌う事が多い、

音域が合っているのか? 単に好みだけなのか?

歩や絢◯などが特にお気に入りで歌っていた・


 「この胸の中で・・・」

「まさかね・・・」

「でもこれって・・・」


 普段歌っているふざけた感じではない、

流人にとっては本気でもないと思うけど歌詞が伝わりやすく心地いい


 「目の前にある 自分の進むべき道はどこか・・・」

 

 強い流人の思いが優しく伝わって来る!


 「I believe myself ・・・」


 間違いなく、これはまさみに対してのラブソングだった♪♪


「はい!流人反則!」

「流人失格!」

 「なんで??♪」


「そんなのずるいじゃん! まさみちゃんに向けて歌うなんて!」

「そうだよね、反則行為だよね」

 「反則って・・・奥さんに歌っただけでしょう(笑)」


「「そうだけどさぁ・・・」」

「ずるいじゃん!」

「羨ましいじゃん!」


 女性陣からの嫉妬の嵐が流人に不満を爆発させていた!


 「えぇ〜、 今のは結構感情込めて歌えたのになぁ・・・」

流人(あいつ)って、天然ちゃうか?」

「普通はしないよな(笑)」


「そうですよね、東村さんもそう思うでしょう? こっぱずかしいやろ?」

「それを平気でやるのが流人君なんだろ(大笑)」

「そうですけど、 流人見てみぃ〜まさみちゃん泣いとるで!」

 「なんでよぉ〜(汗) いいじゃん! 公でラブラブ出来ないんだから(笑)」


「そうだけどなぁ・・・」

 メンバー全員が何故かまさみちゃんの顔を伺うと、

「恥ずかしい」と俯いてしまった。


 「それじゃぁ、奥さんからのお返しソングを聴きましょうか(笑)」

「え!(汗)」

 「歌って、歌われてだから♪ こう言うのはね(笑)」


「えげつない事いうなぁ〜流人は・・・頑張ってやぁまさみちゃん(笑)」

「私・・・」


 流人の無茶振りはよくあるが、これ程の無茶振りはメンバーも初めてだと思う

普段降られていた友里ですら、この状況下で、抑々流人の後に歌うなんて

考えられず、流石に可哀想と思い助け船を出そうと言葉を掛ける前に流人が言う!


 「奥さんでしたら、夫のフォローは出来ないよね?」

「!!」

 「(笑)」


「歌います・・・!」


  聖子さんの曲を選び緊張しながら歌い始める!

「グッと渋い スポーツカーで・・・」

 歌い出すと覚悟が決まったのか女優魂で歌い込む


「指を鳴らすけど動機が不純だわ!」

 流人に刺す様な強い意志を感じた流人、

笑いながら胸を撃たれた仕草をして倒れる♪


 曲が終わり大きく深呼吸してマイクを渡し席に戻る、

拍手に送られいい感じの雰囲気になっていた。


 「中々良い返しだったと思います。 そうですね♪ 不純でしたかぁ〜」

「そう言う意味で選んだわけでは無いですよ!」

 「いや、中々頓智が効いて才能(バラエティー)も行けますね(笑)」


「それ褒めてんですか?」

 「勿論♪ お見事です奥さん(笑)」


 これからの時代、女優でもタレントとして番宣に出るなら、

ある程度の笑いのセンスは必要だし、番組が盛り上がってこその宣伝効果と

お飾りではどんなに素晴らしい女優でも将来性がないと説いた。


 「私の笑いのセンスは無いですから、まさみさんにフォローして頂けると

 今後の番組制作も大きく変わると思いますよ♪♪」


 「楽しくなければ人は集まらないです。

 番組も同じ、楽しくなければ誰も見ない、だから共演者全員(みなさん)で、

 楽しい番組を作りましょう。」


 楽しい番組、それを作る事が流人の願いであると宣言した・・・。


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