第三百一話 温泉でのんびり女子編
流人達がお風呂に入っているとスタッフから聞いた女性陣達も
お風呂へ入る事に・・・
普段なら流人も入っていたので、
敬遠していたメンバーも参加して全員が風呂に入っていた・・・
「え! 流人さんが?」
「そうだよぉ、酷いでしょ流人は!」
「・・・」
涼子が出来ちゃった結婚をした時、
友里と流人は結婚についての持論を述べ合った事を友里が告げていた。
「まるでさぁ、涼子ちゃんが直ぐ別れる様な感じでね、
ちょっとイラッとしちゃったんだよぉ♪」
「そうなんだ・・・」
「ちゃんと別れずに復帰したじゃんね♪」
「そうだね・・・」
「涼子ちゃん?」
久しぶりに参加した涼子に嬉しくて無邪気に話す友里、
涼子が緊張していると思い近情報告をしていた友里でしたが、
涼子の様子と流人の言葉が脳内で一致して慌てて会話を変える・・・
「でね、流人が次々メンバーを増やすから最初はビックリしたんだけど、
話してみると全員似ているから気が合うんだよね♪」
涼子より先輩も居るし人気上昇中のモデルや女優達が集まって、
一緒に温泉に浸かっている風景に緊張が解けない涼子でした。
「雅子ちゃんは、流人とどう言う関係なの?」
「私? 私は・・・」
「ってかさぁ、あんた明菜ちゃんと姉妹なの?」
「「「え!」」」
「だってさぁ、Pqって苗字じゃないの?(大笑)」
「Pqは一族の苗字で家名じゃないのよ♪」
「「「一族・・・」」」
「(笑)」
「でも、明菜ちゃんと雅子ちゃんって、なんとなく似ているよね?」
「そうかなぁ・・・」
「綺麗ってところは似ているよ(大笑)」
見た目と言うより雰囲気と言うかオーラの強さが明菜も雅子も似ていると
友里が説明するが、それだったら流人も同類だと和っ子さんが笑っていた(大笑)
「確かに二人は別格だよね(笑)」
「そうそう、明菜ちゃんの歌唱力も凄いけど、雅子ちゃんも凄そうだよね♪」
「私、歌はそんなに上手くないと思うよ(笑)」
「謙遜しちゃって(大笑)」
「あとでカラオケ大会あるから楽しみだよね♪」
「流人も歌うのかしら?」
「どうなんだろう?」
「流人さんって・・・歌?」
「そうかぁ涼子ちゃんは聞いた事ないんだね、 上手いんだよ♪♪」
「ある意味、ドン引きする程ね(大笑)」
「「「(笑)」」」
「流人の後は明菜ちゃんでいいよね?」
「いいけど、私の後は?」
「・・・そっかぁ・・・サブちゃん?」
「ってかさぁ、明菜ちゃん紅白出るんでしょう?」
「はい、 トップバッターでね♪♪」
「大丈夫なのかな・・・」
「生放送だよね・・・」
「それより気になるのは、明菜ちゃん背水の陣とか言ってなかった?」
「なに背水の陣って?」
「もう後がないって意味だよ(笑)」
「最初で最後の紅白出場ですから、 思いっきり歌って来ます♪」
「「「思いっきり・・・」」」
「私、面白そうだから録画しておこう(大笑)」
「それいいね♪♪」
メンバーなら全員が承知している、
流人と明菜の、思いっきりとか本気って言う発言は要注意な事を、
流人が思いっきり楽しんでおいでと言った以上、
眷属である明菜は全力を出す以外ない、
そして明菜自身も紅白に対しての想いがある以上本気で務めるつもりでいた。
「でもどうして最初で最後なの? 明菜ちゃんなら来年も出れるでしょう?」
「そうだよぉ?」
「来年からは、流人の放送局があるでしょう♪」
笑顔で流人の為に他局には出ないと決意を伝える明菜、
しかし、雅子が国民的行事に敵対する様な歌番組はやらないと聞いていると伝える
「(笑) 歌番組はやらない・・・けど、裏で勝負はするつもりって事でしょ(笑)」
「「「あっ!」」」
「そう言う意味なの?」
「雅子ちゃんはまだ、流人の遊びに慣れてないから、
流人が来年の年末から遊ぶって言ったら、本気なのよ(笑)」
「あらぁ〜楽しみ♪♪(笑)」
明菜と雅子の笑みが恐ろしくも感じ取れるが、
何故か羨ましいと思う感情が強く湧き出していた・・・
「決めた! 来年末は空けとこう(大笑)」
「私も♪ 何か楽しそうあよね(笑)」
観ちゃんと和っ子さんは早々に決断して楽しそうにしているが、
他のメンバー達は自分が必要にされているのか? 空けても呼ばれるのか?
不安で言い出せなかった・・・。
「エビちゃんは?」
「どうしようかなぁ? 流人次第かな?」
番組に必要なら事前にオファーが来る、
事務所に優先して受ける様にお願いしておけば問題ないと説いた。
「ドラマや映画以外なら年末年始の生放送に支障は無いよね?」
「裏って何やってるんだっけ(大笑)」
「格闘と尼崎さんの番組、占いと・・・」
「浜ちゃん達大変そうだね(大笑)」
「格闘だともえちゃん! 大丈夫なの?」
「大丈夫だよ友里(笑)」
「考えれみると年末に生放送って私達あんまり関係ないね(笑)」
「新年の方も収録がほとんどだよね♪」
「流人が何考えているかだよね?」
「「「確かに・・・」」」
「っと言うわけで雅子ちゃん宜しくね♪♪」
友里が笑顔で雅子に流人の考えを聞き出す様にお願いした。
「私?」
「うん♪ なんとなくだけど、流人も答えそうだからお願ぁいね♪」
「構わないけど・・・」
「やったね♪」
「それじゃぁ、そろそろ戻りましょうか♪」
「そうだね♪ お腹減ったよね(笑)」
「よし♪ 飲むぞぉ(大笑)」
「和っ子は気合入れないでも飲んでいるでしょう(笑)」
「♪♪(大笑)」
浴室を出て着替え室に入ると各々に大量のコスメが用意されていた!
「なにこれ!?」
「化粧水に乳液、え! 保湿クリーム?」
「societyRの商品だよね? 新作なの?」
統一した小瓶に其々番号が書かれ、
隣に説明書の様な商品の内容が分かりやすく書かれていた。
「ちょっと! こんなの選べないじゃん!」
「待って! 番号の意味は?」
「えぇ〜、 普段使っているのとどう違うのよ!」
裸で品定めをしているメンバー、普段冷静なもえや友里が一番戸惑っていた!
「落ち着いてみんな!
取り敢えず何か着てコスメを全部持って流人の所へ行きましょう?」
「そうね、 説明を聞いた方が早いよね」
「油断してたよぉ!」
「多分大広間に居ると思うよ!」
浴衣に着替えて髪も生乾きのまま大広間へ向かう・・・
「いた!」
「なんやねん! みんな濡れてるやん!」
「なんだぁ?」
「流人!」
「私? 何かしましたかね?」
「「「コスメ!」」」
「あぁ〜、 ちゃんと説明書も置いてあったでしょう?」
「直に聞いた方が早いでしょう!」
「こんなに沢山置いてあると分からないよ!」
商品自体は殆ど変わらない、
メンバーが普段使っている商品を3番として、しっとり感を求めるなら4〜5番
サラサラ感を求めるなら1〜2番と配合を変えてある。
「化粧水は3番が純粋水に近く下地用ですが、
4〜5番は保湿力高めで1〜2番は過敏症用に刺激成分を抑えています。」
「乳液も同様に3番が標準で、4〜5番がしっとりタイプ、
1〜2番がサラサラタイプ好みに合わせてお使いください。」
「次にクリームですが、1〜2番は目元のくすみなどを解消するクリームで、
4〜5番は小皺や豊麗線などが気になる人用の活性クリームなので、
肌が弱い人や刺激に弱い人は使用を控えてください。」
「その他にも、クレンジングや洗顔クリームも同様で、
油脂が多い人は4〜5番を使って敏感な人は1〜2番を使ってください。」
「え〜と・・・」
「「「まだあるの!!」」」
「フェイスパックと、ベースクリームがあるんですけど・・・」
成分などを説明して使い方は普段と変わらない事を説明すると
女性陣達が隅の方へ移動してみんなで囲む様に相談しながら
各々が感想を伝えながら基礎化粧を行っていた・・・
「流人! なんやねん?」
「サロンで使っている化粧品をもう少し一般向けにした商品なんですが・・・」
美に対して貪欲な女性陣でした。




