第二千六百二十四話 不安な心理と向き合う覚悟
翌朝には特区へ戻って行くメンバー達
相変わらず和っ子さん達一部は年越し配信まで居座り寛いでいるつもり♪
忘年会の引き出物も各自事務所に届けられ
途中何処かへ寄ってから帰宅と言うメンバーもいた♪♪
「流人お先に♪」
「お早いですね(笑)」
明菜は年末年始ライブのリハがあり、
エリカは来年舞台挨拶に流人達が渡米や渡英して来る時の準備で忙しい(汗)
「あれ?雅子は?」
「映画の撮影もドラマの撮影も年内は終わっているから」
「おや♪ 珍しいですね♪
年中無休で仕事を入れる様に言っておいたのですが(笑)」
「偶には休養も必要だと分かっているわよ」
「自分を見つめ直すと怖くなるんじゃないですか?」
「・・・」
白血病で亡くなってから彷徨っていた雅子
地縛霊として穢れる前に流人と出会い眷族となった事で
再びこの世に舞い降りたがその力は嘗てとは比べ物にもならない程(汗)
周りに持ち上げられて役者を演じていたが
実力があったとは公言出来ないレベルww
それが今では神話の振る舞いが叶う程に表現が出来る
知らぬうちに人の領域を超えて人外にw
それでも流人を目標として追いかけているから自我を保てるが
独りになると恐ろしい気分が襲って来るww
「その域に達するとはねw
予想では明菜が最初だと思っていたんですけどね(笑)」
「人である以上は不安が伴う事が常識で
この恐怖も人だから湧いて来る事だって分かっているけど」
「そうですよ♪ 贖えば亜神に、飲み込まれれば魔神に、
恐怖と共に共存するから幸せや楽しい感情が理解出来るんですよ」
「・・・分かっている」
流人は自分の時の様に孤独ではなく雅子には明菜やエリカが居るのだから
不安や恐怖を訴えて慰め合う事も出来、羨ましいっと説き
「明菜やエリカ、まさみだって通る道ですから
そうですね♪ 不安だったら希空達に相談してみては如何ですか?」
「希空君達に?」
「あの子達はあなた方の先輩ですよ♪ 眷族としてもね(笑)」
普段あまり関わりの無い希空達にどうやって相談をすればいいのか?
人見知りではないけどエリカほど社交性も無い雅子は悩んでいたww
「志丈は大丈夫なんですか?」
「俺かぁ? 大丈夫だぁ 人として70年生きて来ているからな」
27歳の若さで亡くなっている雅子と違って志丈は70まで生きて来た
肉体も内面も、記憶も言葉も老齢化で苦しんでいた事が
まさか糧になろうとは思ってもいなかった様だ。
「70で流人に付き合いのはよぉ、ほんと大変だったからなぁ(笑)」
「それを言ったらサブちゃんは80過ぎても遊んでくれますよ♪♪」
「あの人は凄いよなぁ(笑)」
「・・・なんか私に棘がある気がするんですけど?」
「気のせいだぁ(笑)」
不安だから誰かに頼りたい、寄り添いたい
不安から逃れたいから幸せと言う幻想に憧れて求めてしまう
何気ない日常が極々普通の生活環境は幸せなのですが・・・




