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第百九十話 新しいメディア

 深夜過ぎても宴会は続いていた。

そんな中へ流人と友里が戻って来た!


「お二人さんお帰り♪」

「どうだった友里?」


「どうって・・・難し過ぎて分かんない!」

 「友里はお金関係は向いていない様ですね(笑)」


「そうじゃなくて、二人っきりで・・・」

「どうだったの♪」


「「なにもないです!」」


 流人と友里が声を揃えて答えていた!


「え!〜・・・」


 「やめてくださいね、友里の彼氏に誤解されちゃいますよ(怒)」

「え! 友里、彼氏いるの?」

「ひどぉ〜い! 友里ちゃんはね、流人にフラれた一瞬だけ以外は

彼氏を欠かした事がないんだからね♪」


 「(笑)・・・! ちょっとお待ち! 誰がフったって?」

「・・・これだもんね・・・」

「(笑)」

「・・・っで、友里は納得したの?」

「したよ♪ もえちゃん、流人はやっぱり・・・無理だったわぁ笑」

「そうでしょうね(笑)」

 「?」


 友情や人間関係で金が絡とトラブルになりかねないって説明した流人、

話の流れが読み取れなかった。


 「それより、だいぶ料理がなくなって来ましたね?

 追加でなにか注文しましょうか?」


「「「やめてぇ〜!」」」

「流人! それはかんべんしてくれぇ〜・・・」

「やっとここまで食べたんだよぉ〜お(汗)」


 「えぇ〜、奈緒! がんばれ!」

「がんばってるわぁ!(怒)」

 「夏歩ちゃんも育ち盛りだから、たんとお食べなさい♪」

「流人さん・・・意地悪!」

 「なんでなん?」


 蟹と海老、そして舟盛りに肉の数々、

とてもじゃないが、モデルや女優の女の子に平らげる量ではなかった。


 「そうですか・・・それじゃぁ、私もいただきましょうかね♪」


 流人が酒を追加して、舟盛りと肉を平らげて行く・・・。


「・・・え! 流人ってこんなに食べたっけ?」

「そう言えば、いつもはほとんど食べてないよね?」

「・・・もえちゃん、流人は大喰い王だったよ♪」

「友里、いつも流人さんはあのくらい食べてたよ(笑)」

「そうなの?」


 毎度宴で大量の料理が出て来るが、終わる頃には綺麗に食べ尽くしていた。

流人が周りの状況を見ながら食事をしていたのをもえちゃんだけが知っていた。


「知らなかったぁ・・・」

 「残したら、作り手に申し訳ないでしょう♪♪」


 そんな中、流人のノートPCが鳴る!

 「!!」

 中を確認すると、Youtter のアカウントにフォロワーの表示が!

 「お! 初めてフォロワーが付きました♪♪」


 流人がなにしているのか興味があるメンバー、

PCの画面を覗きたいが、様子を伺っていた・・・。


 「誰が、フォローしてくれたのでしょうね? ・・・!!ミラ?」


「なにしてるの流人!?」

 「クリスマスプレゼントに、アカウントをいただいたのですが、

 いま初フォロワーが付いたのですが・・・ミラですかね?」


 流人がPCの画面をみんなに見せる、

「フォロワー情報を確認したらどうでしょうか?」

 「確認?」

「アイコンをダブルクリック!」

 「なるほど・・・おぉ!」


 相手の情報が大きく表示されそこには、

見覚えのあるミラの顔が表示されていた!

 「ミラなのかな?」

「偽物?」

「聞いてみたら?」

 「確かに・・・」


 流人のPCは希空達が作った特別性のPC、

中に衛星通信端末が内蔵され、キットと繋がっているので、

電話も可能だった。


「うっそ!」

「最近のPCって電話もできるの?」

「知らない・・・。」

 「もしもし?」

「流人? 如何したの急に?」


 急な電話で驚いたミラだったが、

偶然、Youtterに流人ぽいアカウントがあったので、

試しにフォロワーになったそうで、

流人からまさか確認の電話が来るとは思っていなかった。


 「へぇ〜、来年春頃に来るんだね♪

 じゃぁ〜その時は歓迎しましょう♪」


 モデルとして評価され有名になりこの国の企業から依頼もあり、

撮影の為来春に来日すると約束して電話を終えた!


 「最初がミラとは嬉しいですね♪」

 すると次々にフォロワーが増えて行く!


 「おぉ〜お? 友里? もえ? 観ちゃん?」


 見るとみんなが携帯から流人のアカウント√をフォローしていた。

 「そんな簡単に出来るんですか?」

「教えてよね! こう言うのやっているなら!」

「そうよね、メンバーが遅れをとるとは・・・」

「確かに・・・」

「そうですね・・・」

 

 姉御達の言葉を聞いて、他の子も携帯を取り出し登録をしていた。

 「ちょっと待てください! 大丈夫なんですか?」

「大丈夫だよぉ♪ 私はプライベートアカウントだから♪」

「私も大丈夫♪」


 「ってか、みなさん流石使い分けているんですね♪」


 本名だったり、流人の様に少し変えていたり、

本人と分からない様に工夫されていた。


「っで、Youtter だけなの?」

「他にもありそうだよね?」

 「一応・・・YouTVもアカウントをいただいたのですが、動画はまだです。」

「流人! 動画配信するの!?」

「え! 本当に?」

 「顔バレしない様に配信出来るらしいので、直ぐではないですがね(笑)」

「「まじかぁ〜ぁ」」

 

 「ゲーム配信をしたいです♪」

「ゲーム?」

「流人がゲーム好きだとは知らなかったわぁ」

「へぇ〜初耳だわぁ」

 「まだ、ゲームした事ないですけどね(笑)」


「なによそれ!」

「大丈夫なの?」

 「上手いだけが面白いとは限らないでしょう(笑)」

「そうだけどさぁ・・・」

「でも、流人が遊んでいる所、ちょっと見て見たくない(笑)」

「確かにね(笑)」

 「そう言う感じの配信をしたいと思ってます。」


「どうしよう?」

「事務所と相談だよね?」

「次はYouTVかぁ〜」

「うちのスタッフ、メカ音痴ばかりだから大変よぉ?」

「うちも同じ・・・」


「なんだぁ そのYouTVってのが流行るのか?」

「けんちゃん、流人が流行らすのよ(笑)」

「流人がぁ?」


 「そうです、私が流行らせます♪ ってなんでやねん(笑)」

「流人! 俺のだってそれ!(笑)」


「流人! 流人ちゃんねるってなっているけど大丈夫なの?」

「そのまんまだね?」

 「大丈夫でしょう? 顔出さないし♪」

「そうだけどね・・・」

「大丈夫かな?・・・」


 心配するのも無理はない、彼女達は何度とマスコミに付け回され、

自宅や交友を暴露されて来た経験があるから、流人を心配していた。


 「心配していただけるのは嬉しいけど、大丈夫ですよ♪ 私ですよ(笑)」


「流人・・・そうだよぉ〜流人だったぁ!」

「何かするんだよぉ♪ 流人ならね♪」

「流人さんの表情、楽しそうですね(笑)」

「私達もなにか関われるのかな?」

「動画配信だよね・・・」

「ゲーム・・・最近してないね(汗)」

「私もぉ〜」


 「みなさん、最初に会った時の事覚えてますか?」

「最初?」

「流人っと?」


 「したい事を出来るだけの発言権を事務所で持ってください・・・

 覚えてますか?」


「・・・当然だよぉ♪」

「私も、少しは言える様になってますよ♪」


「私この間、専務にわがままだなぁ〜って言われましたけど、

ちゃんとお願い通りましたよ♪」


「業界で発言力を維持しようって言うんだから、事務所内くらいね♪」

「そうだよね♪」


 「そしてら・・・一緒に遊べる事もあると思いますよ(笑)」

「「「やったねぇ♪♪」」」


「ちょっと待ってぇ、私まだ無理です。」

「流人さん! 私・・・無理。」

 「夏歩ちゃんは、お仕事頑張って、実績重ねて行く事が大事だよ♪」

「そうですよね・・・。」

 「大丈夫♪ みんな、待っているから(笑)」

「・・・頑張ります。」

「流人さん私も頑張ります!」

 「木村さんも頑張って♪」

「はい♪」


「いいなぁ〜・・・けんちゃんは自由でしょう?」


「事務所になにか言われる事は少ないなぁ、

だけどよぉ・・・関わっている人の数が多いからなぁ・・・。」


 「師匠や岡部さんにはテレビで頑張っていただきますよ?」

「分かっているけど・・・そっちも楽しそうぉ♪(笑)」

「優香ぁ・・・分かる(笑)」


 「まだまだ技術が追いついていない分野ですから、

 慌てずに、地道に、出来る事を重ねていきましょう♪」


 動画を配信しても、それを見る環境が整っていない、

テレビの様に自宅で簡単には見る事が出来ない上、

画像が荒くテレビとは比較出来ない程未熟な環境だったが、

それを流人がどう改善するのか、興味と期待に溢れていた・・・。



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